鬼安い9,180円!! 多目的トレーナーのサッカニー『キンバラ9』
Oct 29, 2018 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー 藤原です。
今回はSAUCONYのKINVARA 9 (キンバラ9)。Runner’s World誌『2018年秋のエディターズアワード』、実質的な最高賞を受賞したシューズ のご紹介です。
2009年、キンバラが初めて登場した頃は、ベアフットムーブメント(アンチシューズ )真っ最中、その時のキンバラは裸足感覚を目指したシューズ でした。ロープロファイル(簡素な)アッパーに、サポートが少なくフレックス(屈曲)が効くソールを持った、まさにベアフットのクッションを備えたようなトレーナーでした。
そして、9代を経て、キンバラは当初の良さは残しつつ、しっかり現代のニーズをくみ取ったバーサタイル(多様性・多目的)トレーナーに生まれ変わっています。「以前履いていたなあ……」なんて方、是非また履いてみてください!
足を入れて2、3歩歩いただけで、まず感じるのはソフトなフィーリングのクッションです。基本的に、ミッドソール素材は従来素材のEVAと言われる高分子スポンジなのですが、インソールの裏側、トップソールには『EVERRUN』という、時代の潮流に乗った”ポリウレタン系”ソールが搭載されています。
これがとてもソフトで、バウンシーな感覚を出してくれているんですね。とても気持ちがいいクッションです。
足入れが本当に良い。アッパー全体はロープロファイルでシームレス(縫い目の少ない)エンジニアードメッシュアッパーですが、シュータン(ベロ)が甲まわりと一体になったソックモック構造になっていて、踵から甲まわりをフィットさせます。
同社トライアンフやハリケーンのような、クッション性の高いデイリートレーナーではありませんが、ライトウエイトで接地時にクッション感と同時に反発も感じられるので、イージーなジョギングやテンポアップラントレーナーとして、ペース走、インターバルのようなワークアウトから10kmなどのレースシューズとしても活躍しそうなシューズ です。
エクササイズとして走り始めたランナーの1足目、またトレッドミルを走るランナーにもいいかもしれません。なぜなら、“4mm”ドロップというシューズの傾きは、トラディショナルなシューズの3分の1、傾斜がないに等しいので、本人が少し前傾になり、自分で重心を前方に移動することを意識する必要があるからです。シューズが全てをマネージメントしてくれないのがミソ。
このようなシューズを履くことで、自身のランニングフォーム、その先のランニングエコノミー(効率性)を考えるキッカケになりますよね。
ちなみに、サッカニーアスリートでオリンピアンのアメリカ、モーリー・ハドルは、トラックでのテンポランや距離走に使っているようですね。
シューズのラストは、『日本人の足型』にとても合いそうな感じです。前足部には適度な幅があり、踵が細身の扇子型のラスト、足幅がある方でも、難なくフィットするでしょう。レギュラー〜幅広めの方まで足型は問わない形をしていますね。(足幅の狭めの方にはマッチしづらいかもしれません……)
最後に値段なんですが、鬼安い!
昨今、20,000円以上するシューズもあるこのご時世で『9,180円(税込)』ですよ!
これは安い、買いです。持っていても損のないシューズですね!
これ一足というより、今のシューズローテションに加えて欲しい1足ですね。
※SAUCONYのシューズの購入はABCマートで!
http://www.saucony-japan.com/performance/s20418-4/
<スペック>
アッパー:エンジニアードメッシュ、ミニマルなアッパーデザインが、快適かつライトウエイトなフィット感を実現
ミッドソール:エバーラントップソール採用で、ソフトな足あたりを実現
4mmドロップ:ヒールスタックハイト(23mm)、フォアフットスタックハイト(19mm)
価格:9180円(税込)