「キミの常識をうちやぶれ」、大迫傑選手参加の“サブ3.5”スピードトレーニング
Dec 30, 2017 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
12月中旬に都内で「OSAKO STYLE RUN NRC BREAKING3.5」が開催された。先日の福岡国際マラソンで2時間07分19秒の3位に入り、マラソンの2020年東京オリンピック代表を決めるレースであるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への出場権を獲得したばかりの大迫傑選手が、ゲストとして参加した。一流アスリートとの交流も含めて、彼の素晴らしい走りを間近で見ることのできた20数名ほどの参加者たちは、マラソンのBREAKING3.5(サブ3.5)へのスピードトレーニングによって汗を流した。
ナイキ ズーム フライで一流アスリートとのトレーニング
最近のNRC(NIKE+ RUN CLUB)のセッションでは、話題の厚底シューズ「ナイキ ズーム フライ」の試し履きができる。参加者にとってこの日のスピードトレーニングは、大迫選手とのトレーニングも刺激的であっただろうが、このナイキ ズーム フライを初めて履く者にとっては二重の驚きと喜びを体験することができた。店頭では品薄状態が続いているナイキの厚底シューズであるが、このNRCのセッションに参加することで、そのすごさを感じることができる。
この日は、ウォーミングアップのあとに、ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)を経て、スピードトレーニングに移った。ゲストの大迫選手は同じグループだけで走るのではなく、各グループで先頭を引っ張り、真剣にトレーニングに打込む参加者たちに、一流の長距離選手の洗練されたフォームを披露した。今でこそこのような現役の一流アスリートと、イベントでの交流が行われているが、オリンピックを目指すような選手が、大事なレースのすぐ後にこのような市民ランナーとの交流を行うのは、一昔前にはなかった光景である。
大迫選手にとっては、今年のボストンマラソンで3位に入った後にも、日本に帰国してNRCでのイベントにゲストとして参加しており、ナイキ・オレゴン・プロジェクトに所属する“ナイキのプロ選手”としての役目をしっかりと果たしている。名実共にトップクラスに君臨し続ける一流選手の地道な努力と、ファンやサポーターへの気配りを感じる良いイベントであった。参加者たちは、トレーニングには真剣に臨み、最後の集合写真ではその充実感から、全員の笑顔が見られた。
トークセッション
トレーニングの後はナイキ原宿でのトークセッション。福岡国際マラソンのレースの振り返りから、普段のトレーニングや食事についてまで幅広く質問に答えた。福岡国際マラソンのレースについては「30kmまで落ち着いて走れていたので、そこからの勝負どころに対応できましたが、35km以降の走りは今後の課題です」と冷静に自己分析した。また、普段のトレーニングに関しては“その日その日にやるべきことをしっかりやる”ということを大切にしており、ジムでのトレーニングではできるだけ走る動作に近い筋力トレーニングや臀部の強化を重視していることを明かした。
また、ナイキ・オレゴン・プロジェクトで普段から指導を受けているピート・ジュリアン コーチとの関係性について大迫選手は、彼に大きな信頼を寄せており「ジュリアン コーチとはお互いが同じ目標に向かっていく“パートナー”のような関係です。友達のような感じで、互いに思っていることを言い合える関係性です」と、コーチの重要性と、コーチとのコミュニケーションの大切さを話した。
イベントの参加者たちは、一流のアスリートから、自分にも生かせそうなヒントをさがすような真剣な様子。大迫選手はマラソンのレース中のメンタルの保ち方について「前半は肩を下げたりして、走りのリズムの作り方を大切にして、後半キツくなってきたときは、キツいということを考えずに、視線を下に落として冷静になってから、走りのリズムを作り直すことを意識しています」と、参加者にアドバイスした。
NRCでは、今後も引き続きBREAKING3.5のトレーニングセッションを継続的に行う予定である。OSAKO STYLE RUN NRC BREAKING3.5として開催された今回のイベントには多数の応募があったが、今後もNRCのトレーニングセッションでは不定期で、豪華ゲストと一緒にトレーニングにはげんだり、直接アドバイスを受ける機会がありそうだ。
「キミの常識をうちやぶれ」 ナイキが発信するメッセージには、大迫傑選手にも通ずるような常識破りのインパクトを与える。大迫選手の活躍とともに、今後のナイキのイベントからも目が離せないだろう。