ウエア感覚のシューズ、UAスレッドボーンフォーティス
Dec 16, 2017 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回ご紹介するシューズは、アンダーアーマー、「スレッドボーンフォーティス3」です。
「スレッドボーン」とは、糸から考えられたアンダーアーマーのアパレル、シューズのアッパーに共通で使われているプラットフォームのことで、分かりやすく言うと最近のシューズのアッパー素材の潮流である「ニットアッパー」です。着ているというストレスすらない「セカンドスキン(第2の皮膚)」を目指すアンダーアーマーにはピッタリのコンセプト。ニットアッパーの足あたりの良さやアパレルのようなデザイン性が物欲をそそるシューズです。
しかし、問題はどこで、何の目的で使うかという部分です。「アンダーアーマーのウエアは来ているけど、シューズは使ったことないよ」というランナーのみなさまも、アンダーアーマーに良いシューズがあれば、全身揃えてみたいですよね?
この「フォーティス」という品番自体は3代目ですが、実は、前モデルらとはかなり趣きが違うシューズになっています。前回までは”体を安定させる”ようなサポートのあるシューズではなく、どちらかというと不安定にさせて、自身の体の固有知覚や筋バランスを刺激するような、簡単に言うと”長く履くと疲れる”スタイルのシューズでした。適度に普段履きとして履いて、足をリラックスさせたり、逆に少し強度をあげて使って鍛えるイメージで使うシューズでした。
それが、今回の「スレッドボーンフォーティス3」は、ニットアッパーとしてリコンストラクトされたばかりでなく、ミッドソール+アウトソールのソールユニットもガラッと変わりました。「スピードフォーム」インソールがないアッパーとインソール一体式の構造でしたがそれもなくなり、ニットアッパー、8mmドロップスタイルで「オールラウンド」なシューズに生まれ変わった感じです。前モデルとは名前が同じだけど、別のシューズだと思った方が分かりやすいでしょう。
ハマるシーンはデザイン性から普段履きにするもよし、週1~2回走る習慣のあるランナーの軽いジョグ用、持っているトレーニングシューズにプラスαなどですが、もっともバッチリハマる用途は、「トレッドミルのランニング&フィジカルトレーニング用」です。
少し硬めの「マイクロG+チャージドクッション」は、トレッドミルの上では接地感をしっかり感じられて感触がいいです。ちなみにわたしは主にトレッドミル用として使っています。またウエイトトレーニングでランニングシューズを使うと”前進方向に不安定”だからあまり適していませんが、このシューズは接地感があるのでいい感じで使えています。ジムシューズとして使うのもおすすめです。アウトソールも凹凸が少なく、室内サーフェスにも対応します。ただあくまでトレッドミルでランニング用として活躍させてください。
アンダーアーマーの最近のラインナップにしては、アッパーは少しスリムです。ニットアッパーはストレッチするので少し締めて作られていることが多いように思います。そのため、普段より少しフィットしたサイズで履いてみることをオススメします。ヒールカップの構造も特徴的、シームレスヒールカップは、やはり従来概念のヒール構造とは一線をかしています。なかなか踵が合うシューズに出会えていない方は、この品番だけでなくアンダーアーマーのシューズを試してみるといいですよ。