ランニングを始める際に意識したいことは?『ソトアソビチャレンジパーク in こどもの国』イベントレポート
Dec 04, 2025 / EVENT
Dec 04, 2025 Updated

東急電鉄と横浜高速鉄道が企画したアウトドアフェス『ソトアソビチャレンジパーク in こどもの国』が、2025年11月29日・30日の2日間にわたり開催。キャンプ、登山、ランニングといった多彩なアクティビティが集結し、約40店にも及ぶアウトドアブランドの出展やステージ企画など、初心者から経験者まで楽しめるコンテンツが企画されました。
中央広場の特設ステージでは、シューズアドバイザー・藤原さんとスポーツMC・岡田さんによるトークショーも実施。来場者に向けて、シューズ選びのポイントをわかりやすく解説しました。こちらの記事ではトークショーの内容を振り返ります。
無理なく日常に取り入れる!ランニングの始め方とは

現代のランニングシューズには、反発力やクッション性など高い性能を持つものが多くあります。ただ藤原さんが危惧しているのはシューズの性能を求めすぎてしまうランナーが見受けられること。ランニングに限らず、多くのスポーツで必要な視点は自身と道具のコラボレーション。自分の能力と比較しシューズの性能がオーバースペックになっていないか注意しつつ、大きく分けてランニング時のスピードや走行距離に応じてシューズを選ぶことが大切だと語ります。

ランニングを始めたい、走行距離を伸ばしたい人に向けて、藤原さんはまず無理のない運動から始めることを勧めます。まずはウォーキングから運動を始めたり、ウォーキングとランニングを交互に行うことで、体を少しずつ慣らすことができるでしょう。また通勤などの移動手段をランニングに変える方法もメジャーになってきており、無理なく生活に取り入れることで有酸素能力(体が酸素を利用してエネルギーを生成する能力)・VO2MAX(運動中に体が使用できる酸素の最大量)の向上も期待できると話します。
シューズ選びで意識したい2つの視点

藤原さんは、ランニングを楽しむには用途の違うシューズを複数そろえ、履き分けることが重要だと話します。その理由として、長くゆっくりと走る際やスピードを高めて走る際など、ランニングシーンごとにトレーニング内容と相性の良いシューズ使い分けることで、筋肉への負荷を分散させ、ケガのリスクを大きく減らせるからだと説明しました。

さらに、ランニングシューズを選ぶ際には「自分の足型に合ったモデル選び」と「フィット感のあるサイズ選び」の2つの視点が大切だと藤原さんは話します。まずは足の長さや幅、甲の高さなど、自分の足型を正しく把握すること。「前足部がワイドな形のものや、全体的に筒状のものなど、様々なタイプのシューズがある。自分に合ったものがわからない場合は店員さんに相談しながら選んでみては」とアドバイスしました。

またシューズの適切なサイズ選びができていない際には、足の爪が過度に圧迫されたり、地面からの衝撃が強く感じられることもあるとのこと。「足の指が十分に動かせるスペースを確保しつつ、まずは足のかかとと甲に合わせてシューズを選ぶことで、よりフィットするシューズを選びやすくなる」と藤原さん。お子さんの場合も、大きめの靴を選ぶのではなく、3か月~半年に1度程度、定期的に足のサイズを測り、その都度フィットする靴を選ぶことをおすすめしています。
最後に、藤原さんは「自分の足に合ったシューズを選び、用途に応じて使い分けることが、ランニングを安全に、そしてより楽しく続ける秘訣。そのうえで大きな筋肉をうまく使いながら走ることができるように、フォームを整えることも大切になってくる」と話しました。
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)



