日本一走るアナウンサー・長谷川朋加さんが語る海外マラソンの魅力とは『教えてあなたのラントリップ』

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日本一走るアナウンサー・長谷川朋加さんは、海外マラソンにも積極的に挑戦する現役ランナー。今回はスポーツMC・岡田拓海さんとともに、世界各地のマラソンに挑む長谷川さんならではの視点で、『ラン+トリップ(走って旅する)』の魅力や楽しみ方をたっぷり伺いました。

Q.海外マラソンにはまったきっかけは?

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(左から)日本一走るアナウンサー・長谷川朋加さん、スポーツMC・岡田拓海さん

長谷川さんが初めて海外マラソンに挑戦したのは、2024年2月のタイシークラン(ハーフマラソン)でした。タイに駐在していたランナー友達が春に帰国する前に「一緒に走ろう」と誘ってくれたのがきっかけです。朝3時スタート、気温30度の過酷な環境でありつつ、完走後はスイーツやアイスなどが食べ放題。日本にはない自由な雰囲気に心を奪われました。

「大会によってはスタートが予定時刻通りではないことがあるのです。ただ周りのランナーを見ると寛容でーー。世界には面白い大会がたくさんあるんだなと思いました」と長谷川さん。

その後、長谷川さんは1年半で7回(同じ大会を2回含む)もの海外マラソンに出走。タイ・シークラン、マレーシアのスコアマラソン、シンガポールのイエローリボンプリズンラン、ホノルルマラソン、香港のスタンダードチャータードマラソン、フィンランドのビョルンボルグヘルシンキマラソンなど、多彩な大会を経験しています。自分でエントリーや渡航方法を調べ、世界中のマラソンを楽しむ姿はまさに「走って旅する」を体現しています。

Q.印象に残ってる海外マラソンは?

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長谷川さんが特に印象に残っているのは、シンガポールのイエローリボン・プリズンラン(10km)だと話します。2009年に始まったこの大会は、受刑者の社会復帰を支援する『イエローリボン・プロジェクト』の主要イベント。ゴール地点は現役で使われている刑務所で、シンガポール全土のコミュニティが集まり、受刑者や元受刑者が社会に再び貢献できるよう支援する、セカンドチャンスを象徴する大会です。

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「日本の大会と違って、レースパック(参加に必要な物資)の受け取りは大会当日ではなく、2週間前に現地に行かないといけず、郵送も不可で……、日本の常識では考えられない経験でした」と長谷川さん。こうした独特のルールや背景も、海外マラソンならではの体験として印象に残っているそうです。

Q.印象に残ってる食事は?

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長谷川さんが海外で印象に残った食事のひとつは、アフリカ・エチオピアでのトランジット中にホテルで体験したビュッフェです。そこで出会ったのが『インジェラ』という現地の主食。日本でいう白米のような位置づけですが、見た目は一般的に“雑巾”と形容されることもある独特の一品。

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酸っぱい匂いと、どこか生乾きのような香りに驚きつつ、一口食べると今まで味わったことのない酸味が口いっぱいに広がりました。「表現しようがない酸っぱさで、水で流し込みながら食べました」と長谷川さん。イネ科の穀物・テフを発酵させて作るこのクレープ状の料理は、海外ならではの驚き体験として、忘れられない思い出になったそうです。

Q.再び走りたい海外マラソンは?

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長谷川さんが「また走りたい」と思う海外マラソンのひとつは、マレーシアのスコアマラソン。昨年はインターナショナル部門で優勝、今年は4位に入賞するなど好成績を収めました。

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大会はフル・ハーフ・10km・5kmの4種目があり、エントリーは約3万3000人。東京マラソンほど規模は大きくないものの、スタート前の緊張感もほどほどで、アットホームな雰囲気が魅力であると長谷川さん。前日受付のエキスポもこじんまりとしており、スタッフの温かい対応にほっこりできるそうです。

「表彰式は毎回1時間以上待たされますが、みんなおしゃべりしながら待っていて、それもまた楽しい。意外と日本人参加者が少なく、海外感を味わえるのもいいですね」(長谷川さん)

空港からも近くアクセスが便利な点も魅力。坂道のあるタフなコースも含め、冒険心のあるランナーにおすすめの大会です。

Q.今後走る海外マラソンは?

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今後、長谷川さんは『Runtrip to アメージング・タイランド・マラソン・バンコク』に参加予定です。年明けには、モロッコのインターナショナルマラケシュマラソンにエントリー済み。こちらはスコアマラソンで出会ったモロッコ人ランナーのすすめで参加を決めた大規模大会です。

インターナショナルマラケシュマラソンのあとには旅行を楽しみながら、翌週には25周年を迎えるドバイマラソンにも挑戦予定。これからも旅とランを組み合わせて世界中を走る長谷川さんの挑戦は続いていきます。

Q.海外マラソンの魅力は?

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長谷川さんにとって海外マラソンの魅力は、何と言っても非日常体験と未知との遭遇だと話します。日本の常識が通用しない環境や、予想外のハプニングも刺激的。海外では決まったスタート時間に始まらないこともあり、スケジュールが柔軟で「時間はただの数字」と感じることもあるそうです。あまり時計を気にしなくなることで、寛容さや柔軟性を学べると言います。

また世界中のランナーと友達になれるのも大きな魅力です。「来年日本に遊びに行くね」「私の国に来るときは連絡して」といったつながりができ、言葉が通じなくてもハートで交流できる場面もあります。モロッコのマラソン参加も、こうした出会いがきっかけでした。

「ラントリップを続けることで、自分の価値観が肯定的に変わり、寛容になった。色んな人の意見を受け入れられるようになった」と長谷川さん。海外マラソンを通して、自分自身が成長できることも大きな魅力のひとつだと語ります。

みんな違ってみんな良いーー。ラントリップは、そんな気づきを与えてくれる体験です。

<写真提供:長谷川朋加さん>

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