奇抜だけど涼しい?流体力学から着想を得たイノベーション『ナイキ ACG ラディカル エアフロー』

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無数の穴が開いた、一見すると奇妙なデザインの『ナイキ ACG ラディカル エアフロー』。しかし、その見た目は「機能の追求」の結果から生まれた一着だった。

流体力学の原理を応用し、科学に裏付けられたイノベーションによって生まれた新たなランニングアパレル。Runtrip編集部は軽井沢で開催されたACGメディアツアーに参加し、開発の舞台裏とレースでラディカル エアフローを着用したACGアスリートの声に迫った。

世界最高峰のトレイルレースから生まれた新テクノロジー

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このプロダクトが生まれるきっかけとなったのは、アメリカ・シエラネバダ山脈を舞台のレース『ウェスタンステイツ・エンデュランス・ラン』だ。160km(100マイル)を走破するこのレースは、気温が37度近くまで上昇することもある極限の環境で行われる。

上りで約5,500m、下りで約7,000mという激しい高低差に加え、高温多湿のコンディションがアスリートの前に容赦なく立ちはだかる。氷で冷やしたタオルを首に巻き、コース上の小川の水を頭からかぶる。アスリートたちは過酷な環境を戦い抜くために選手それぞれができる対策を講じてきた。

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メディアツアーで説明する、ACGアパレル&アクセサリー シニアディレクター マイク・ミドルステター氏

容赦ないコンディションへの対策を抜本的に解決できるかもしれない。そこで、ナイキのさまざまな分野の専門家からなるチームは、人体が本来持つ冷却メカニズムを最大限に引き出すウェアの開発を目指した。従来のメッシュや通気構造の仕組みを見直した結果、開発チームはウェア全体に工学的に設計した空気孔を配置することで、空気をとらえて加速させ、穴を通じて肌へと導けるのではないかと考えた。

着目したのは、流体力学における「ベンチュリ効果」だった。狭い管を流れる流体は速度が加速するという原理を利用し、ウェア全体に設計された空気孔が体を包む空気の流れを加速させ、汗の蒸発を促す。従来のDriFitと比べ、長時間ランニング後の吸収・保持汗量が50%少なく、汗の蒸発に対する抵抗は25%低いことが試験で示された。

「着ている方が涼しい」新たな感覚の着心地に驚き

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スポーツMC岡田拓海さん(左)

今回、ACGメディアツアーに参加したスポーツMCの岡田拓海さんは、『ラディカル エアフロー』を着用し、独特な着心地に驚きを示した。

「見た目のインパクトから着心地が想像つかなかったんですけど、空気が体を抜けていくような感覚になりますね。走り出した時に受ける風が体の表面を巻いていくイメージ。暑い日に『ラディカル エアフロー』を着ると涼しいですね」

また、「ビジュアルもイケてる」と笑顔で語り、機能とデザインの両立も高く評価。「私たち市民ランナーにとっても楽しみなアイテムになるんじゃないかとワクワクした」とその可能性に期待を膨らませた。

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ラディカル エアフローは今回発売された今後ロングスリーブのトップスをはじめ、タンクトップ、半袖、キャップなどのラインナップで今後展開される予定。なお、タンクトップや半袖よりも肌の露出が少ないロングスリーブの方が空気を肌へ導く空気孔の数も増え、冷却効果が最大化され涼しく感じるという。

ACGアスリートが語る、現場でのリアルな体験

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甲斐大貴選手

ACGアスリートの甲斐大貴選手も、レースでこのウェアを着用したひとり。

「ただ風を感じるというより、ウェアと体の間に『風の層』があるんです。常に風を受けているから快適で、終わった後もウェアが全然ベトベトしない」

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髙村貴子選手

髙村貴子選手は、ロングスリーブの方が涼しいという事実に改めて驚いたと語る。

「逆にタンクトップの方が暑く感じる。でもそれはエアコンの大小の切り替えと一緒で、使い分けができる。ナイキの技術力はもちろんのこと、科学を使ってパフォーマンスをあげようとするのがすごいなと思います」

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小笠原光研選手

小笠原光研選手は、ダウンヒルでの体感と水をかけた時の効果を強調した。

「特にダウンヒルやスピードを出せるところで風が入ってくるので涼しく感じます。一番すごいのは濡らした時にめちゃくちゃ冷えること。暑い日本の夏でも、水をかぶればさらに冷えるのでこのウェアはおすすめです」

この「濡らしてさらに冷える」という特性は、大きなアドバンテージになりそうだ。

アスリートの課題から生まれた技術は、日本の夏にも活用できる

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元々は過酷な環境を走るエリートアスリートの課題解決から生まれたアパレルだが、私たち日本のランナーにとっても嬉しいテクノロジーだろう。高温多湿で知られる日本の夏は、トレイルランナーにとっても市民ランナーにとっても、熱中症のリスクと隣り合わせだ。

地球温暖化が進む現代において、体全体の空気循環をサポートする素材の重要性はますます高くなる。『ラディカル エアフロー』のテクノロジーは一般発売に伴い、より多くのランナーが実感できるようになった。夏のレースやトレーニングでその「不思議な着心地」を試してみてはいかがだろうか。

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