【2025年冬】サブ3達成に向けたおすすめシューズ6選! レースパターンに合わせたスーパーシューズをシューズアドバイザーが厳選!
Jan 31, 2025 / SHOES
Jan 31, 2025 Updated
各ブランドから最新テクノロジーを搭載したトップレーシングモデルが発表され「スーパーシューズ競争」が過熱する昨今。自己記録を目指すランナーにとっても、自分に合った相棒を選ぶことは大切です。
今回はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんに「サブ3達成に向けたおすすめシューズ」6足を選定・解説いただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
反発による助力が求められるサブ3向けシューズ
大森:今回は「サブ3達成おすすめシューズ特集」をお届けします。多くの人が気になる話題かと思います。
藤原:シューズコンサルに来られるランナーさんも、サブ3を達成した方が増えていますね。ただ、そういった方でも「どんなシューズがおすすめなのか分からない」という人は多いです。
大森:いろんなブランドからさまざまなシューズが出ていますからね。今回は6足のシューズをご紹介したいと思います。サブ3といってもいろいろなケースがあると思うので「①ギリギリ、サブ3を狙いたいランナー向け」「②あわよくば2時間50分を切りたいランナー向け」の2パターンに分けて解説します。
藤原:サブ3なら約4:10〜15/km、2時間50分切りだと約4:00/kmで走るため、絶対的なスピードが必要なわけです。デイリートレーナーのようなクッション性やライド感を重視したシューズというより、こちらは助力・バウンドを得られるシューズになっています。
パターン➀:安定性のある「サブ3達成向け」シューズ3選
大森:まずは「①ギリギリ、サブ3を狙いたい向け」のシューズを紹介します。サッカニー『ENDORPHIN PRO 4』、ニューバランス『FuelCell SuperComp Elite v4』、アンダーアーマー『UAベロシティ エリート2』の3足です。
藤原:UAベロシティ エリート2はバイオPEBAのスーパーフォームが使われているのですが、FLOWソールによるコンビネーションソールになっていますので、反発と共に安定性も高くなっています。
藤原:このシューズのように、パターン➀の方が安定性が高くなっています。
大森:なるほど。ちなみに僕はENDORPHIN PRO 4が1番好きかもしれないですね。
藤原:フィーリングがとても良いですね。今回からミッドソールのオレンジの部分が『PWRRUN HG』になって、より反発弾性を高める発泡技術を使った素材となりました。加えてある程度の硬度がある『PWRRUN PB』を採用することで安定性も備えています。
大森:柔らかさがあって好きですけど、非常に安定します。
藤原:非常に扱いやすくて、ソフトなフィーリングが良いですね。
大森:ニューバランスのFuelCell SuperComp Elite v4はいかがですか。
藤原:こちらも柔らかな感触ですがある程度の硬度もあり、PEBA配合のフォームと『Energy Arcプレート』が効いたシューズです。
藤原:独自形状のプレート素材がシューズの剛性を出し、安定性も非常に高いです。またプラットフォームが広い点も安定性を担保していますね。
パターン➁:より反発性を高めた2時間50分切りを目指すシューズ
大森:「②あわよくば2時間50分を切りたいランナー向け」シューズは、アシックス『METASPEED EDGE PARIS』、プーマ『ディヴィエイト ニトロ エリート 3』、ミズノ『ウェーブリベリオン プロ LOW』の3足です。
藤原:こちらの3足は扱いやすくがありつつ、反発弾性が強くて反応が良いタイプとなっています。私もこの3足でマラソンを走りたいと思いますね。速いペースで走る際には反応の良いスーパーシューズを履く方が良いでしょう。
大森:サブ3以上を達成するには4:00/km程のペースになっていきますからね。
藤原:METASPEED EDGE PARISは柔らかすぎず、反応が非常に良くて、まるで薄底シューズのようなフィーリングです。
大森:暴れ馬すぎず、かつ助力はしっかりあるという感じですよね。
藤原:プーマのディビエイト ニトロ エリート 3も扱いやすいオールラウンドなスーパーシューズですね。今はなかなか手に入らない争奪戦にもなっていますが。
大森:確かにそうですね。人気の高いシューズです。
藤原:そういった意味ではウェーブリベリオン プロ LOWは良いんじゃないですか。ミッドソール素材『MIZUNO ENERZY XP』が高いバウンドを生み出してくれます。こちらは「プレートを搭載したシューズ、コロンと転がるシューズが少し苦手なんだよな」という方には良さそうですね。
大森:シューズに走らされている感覚が合わないという声も聞いたりしますね。
藤原:ミズノ独自の構造『SMOOTH SPEED ASSIST』を採用しており、かかと部分に角度をつけることでふくらはぎの伸張動作を減少させ、筋肉への負担を減らしたシューズです。そのためこれまでのプレート搭載シューズが苦手だった方にはおすすめだと思います。
大森:「レース後半でふくらはぎが疲れてしまう」という方には良さそうですね。
藤原:カーボン性プレートも搭載しているので、剛性もしっかりあります。
大森:2パターンに分け紹介しましたが、その中でも自分に合うシューズを選ぶことが大事ですね。
藤原:そうですね。ただ今はスーパーシューズも争奪戦になっており、完売しているモデルも多いです。そのため在庫があるモデルを試してみるのも悪くないと思います。ないものを必死に探すより、あるものから自分に合ったものを探すというのもアリだと思いますね。
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サブ3を目指すランナーにとって、数あるスーパーシューズから自分に最適な一足を選ぶことも重要なポイントです。そのためにも色々と試してみるのも良さそうですね。
詳細情報
サッカニー|ENDORPHIN PRO 4
・価格:¥26,400(税込)
ニューバランス|FuelCell SuperComp Elite v4
・価格:¥29,700(税込)
アンダーアーマー|UA ベロシティ エリート 2
・価格:¥26,400(税込)
アシックス|METASPEED EDGE PARIS
・価格:¥27,500(税込)
プーマ|ディヴィエイト ニトロ エリート 3
・価格:¥29,700(税込)
ミズノ|ウェーブ リベリオン プロ LOW
・価格:¥29,700(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さんFS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)