【2024年版】カテゴリー別ベストシューズ! シューズアドバイザーが選ぶ今年イチオシのシューズが目白押し
Dec 28, 2024 / SHOES
Dec 28, 2024 Updated
今年も多様なランニングシューズが各ブランドから発売され、ランナーから多くの注目を集めました。そこで今回はRutripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが、カテゴリー別での「2024年ベストシューズ」をピックアップします。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
今回は「ハイドロップデイリートレーナー」「ロードロップデイリートレーナー」「スタビリティトレーナー」「マックスクッションモデル」「テンポアップシューズ」「プレート入りテンポアップシューズ」「スーパーシューズ」「スーパートレーナー」の8種類に分類。それぞれのカテゴリーでノミネートされたシューズは以下の通りです。
【ハイドロップデイリートレーナー】
TRIUMPH 22(サッカニー)、WAVE RIDER 28(ミズノ)、Ghost16(ブルックス)、NOVABLAST 5(アシックス)
【ロードロップデイリートレーナー】
Cloudsurfer Next(オン)、SKYFLOW(ホカ)、FLOATZIG 1(リーボック)、Fresh Foam X 1080v14(ニューバランス)
【スタビリティトレーナー】
GT-2000 13(アシックス)、Fresh Foam X 860 v14(ニューバランス)、ADISTAR BYD(アディダス)、GUIDE 17(サッカニー)
【マックスクッションモデル】
ハリケーン 24(サッカニー)、UAインフィニット エリート(アンダーアーマー)、Glycerin MAX(ブルックス)、MAGMAX NITRO(プーマ)
【テンポアップシューズ】
ADIZERO SL2(アディダス)、RINCON 4(ホカ)、Hyperion 2(ブルックス)、Fuelcell REBEL v4(ニューバランス)、
【プレート入りテンポアップシューズ】
MACH X 2(ホカ)、ズームフライ 6(ナイキ)、ディヴィエイトニトロ 3(プーマ)、ENDORPHIN SPEED 4(サッカニー)
【スーパーシューズ】
METASPEED EDGE Paris(アシックス)、ディヴィエイト ニトロ エリート 3(プーマ)、アルファフライ 3(ナイキ)、WAVE REBELLION PRO LOW(ミズノ)、ADIZERO ADIOS PRO 4(アディダス)
【スーパートレーナー】
ADIZERO EVO SL(アディダス)、ペガサス プラス(ナイキ)、Cloudmonster Hyper(オン)、SUPERBLAST 2(アシックス)
この中から、ランニングシューズの第一人者である藤原さんがどのシューズを選んだのか注目です!
デイリートレーナーからはプーマ、サッカニー、リーボック、ニューバランスをチョイス
大森:今回は「2024年カテゴリー別ベストシューズ」を発表したいと思います。大きくデイリートレーナー、テンポアップ、レーシングに分け、その中でもさらに細分化されている感じに並んでいます。
藤原:どれも良いシューズばかりですよ。本当に選ぶのに悩みました。
大森:早速いきましょうか。まずは「マックスクッションモデル」からお願いします。
藤原:プーマの『MAGMAX NITRO』です。これは絶対体験しておかないといけない、2024年のトレンドシューズだと思います。
大森:ゆっくりと走るときにおすすめのシューズですか。
藤原:マックスクッション、マックススタビリティということで、体が大きい人だけではなくて、ゆっくり走りたいときや、ゆっくり走ることができない人にゆったりとガイドをしてくれるシューズです。どちらかというと、ゆっくりが楽しくなるシューズだと思います。ニットタンもフィット感が良く、反発も非常にバウンシーです。
大森:次は「ハイドロップニュートラルトレーナー」ですね。
藤原:サッカニーの『TRIUMPH 22』です。こちらはミッドソールに反発弾性の高い素材『PWERUN PB』を採用しています。
藤原:ENDORPHINシリーズでも使っている素材ですが、素材のチューニングが非常に良い仕上がりです。回復を目的としたジョギング、そしてある程度のペースで走るロングランでも気持ち良いシューズです。
大森:「ロードロップニュートラルトレーナー」はいかがですか。
藤原:こちらはリーボックの『FLOATZIG 1』を選びました。これは衝撃的でしたね。非常に履きやすいです。
大森:なるほど。実は私もこのシューズは好きですね。
藤原:リーボックの独自構造『ZIGTECH』と『FLOATソール』が絶妙なバランスです。
見た目はクセがありそうですが、走るとソフトなバウンドで気持ち良く、デザインも格好良いですよ。
大森:デイリートレーナーのラスト「スタビリティトレーナー」は?
藤原:選ぶ際に悩みましたが、ニューバランスの『FreshFoam x 860 v14』を選びました。
藤原:これはスタビリティトレーナー特有の硬さがあるんですけど、プラスでクッションがすごくある感じです。スタビリティ機能もしっかり効いて、フィット感もすごく良いですね。
プレート入りテンポアップからは2モデルがベスト1に!
大森:続いて「テンポアップシューズ」です。
藤原:ここも良いシューズばかりですが、僕はホカの『RINCON 4』を選びました。
藤原:今作からアウトソールのラバーとミッドソールが一体化された『ラバライズドソール』になりました。ラバーがあるとどうしても違和感がありますが、ラバライズドになると接地感がダイレクトになり、非常に良くなりますね。ジョギングからテンポアップ、ウォーミングアップから流しにも良いですね。
大森:次は「プレート入りテンポアップシューズ」です。
藤原:ここは2つ選ばせてください。まずはナイキの『ズームフライ6』です。2年ぶりのモデルチェンジですが、前作とまるで異なります。
大森:すでに大好評ですよね。
藤原:これからさらに履く人増えるんじゃないでしょうか。レーシングモデルでも使用されている『ズームX』と安定感に優れた『SR-02』の、ミッドソールのバランスがすごく良いですね。
大森:そして、もう1つ選んだモデルは何でしょうか。
藤原:サッカニーの『ENDORPHIN SPEED 4』です。こちらは樹脂プレートが入っているスーパートレーナー寄りの感じですので、カーボンプレートが苦手という方にはおすすめです。
藤原:アッパーも通気性が良く、かつフィット感もよいです。スーパーシューズを履いている人はトレーニング用としてもおすすめですし、こちらをレースで使う方も多いと思います。
シューズアドバイザーが今、フルマラソンで選ぶ2足
大森:次はスーパーシューズですね。
藤原:アディダスの『ADIZERO ADIOS PRO 4』や、ミズノの『WAVE REBELLION PRO LOW』も捨てがたいんですが、両方とも11月に発売されたばかりで、まだそこまで履き込んでいないんですよね。なので今回はアシックスの『METASPEED EDGE Paris』と、プーマの『ディビエイトニトロエリート3』を選びました。今、マラソンを走るとしたらこの2足のどちらかを選びます。
大森:そうなんですね。
藤原:ディビエイトニトロエリート3はミッドソールに『PEBAフォーム』ではなく『アルファティックTPU』を使っています。こんなに厚いのに反応が素早い点が特徴ですね。METASPEED EDGE Parisは足の下にクッションをしっかり感じられるところが好きです。
大森:どちらも軽いですよね。
藤原:私のサイズ(25.0cm)で170gほどなので、非常に軽量です。
2024年のトレンド「スーパートレーナー」は発売直後の話題シューズをチョイス
大森:最後にスーパートレーナーです。
藤原:こちらもマックスクッションと同じく、今年のトレンドカテゴリーですよね。どれも良いシューズですけど、今回はアディダスの『ADIZERO EVO SL』です。
大森:デザインも良いですよね。
藤原:白地に3本ラインがはみ出ている感じが格好良いです。ルックスは『ADIZERO ADIOS PRO EVO 1』からインスパイアされたシンプルなデザインで、ソールユニットは『ADIZERO ADIOS PRO 3』と同じような形状です。かつアウトソールには耐久性に優れた『コンチネンタルラバー』を全面に貼っています。
アッパーはカウンターがしっかりとしていて、デイリートレーナーの要素もあります。速めのジョギングや、サブ4を目指すランナーのレースシューズとしても良いですね。プレートを搭載していないシューズが好みの方にはおすすめです。
大森:スーパートレーナー、マックスクッションはこれから多くのランナーに定着していくと思いますね。
大森:今回はそれぞれのカテゴリーからベストシューズを選んでもらいましたが、ここにノミネートされている時点で、良いシューズなのは間違いないですよね。
藤原:選ぶことが本当に大変でしたね。
大森:ぜひ皆さんの2024年ベストシューズも教えてください。
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数多くのノミネートから藤原さんが選んだベストシューズ、まだ履いたことがない方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。多くの注目シューズが目白押しだった2024年もあとわずか。みなさんも今年のベストシューズを選んで、ランニング納めをしてみるのも良いですね。
詳細情報
1.プーマ|マグマックス ニトロ
・価格:¥24,200(税込)
2.サッカニー|TRIUMPH 22
・価格:¥19,800(税込)
3.リーボック|FLOATZIG 1
・価格|¥19,800(税込)
4.ニューバランス|FreshFoam X 860 v14
・価格|¥16,500(税込)
5.ホカ|RINCON 4
・価格|¥16,500(税込)
6.ナイキ|ズームフライ 6
・価格|¥18,700(税込)
7.サッカニー|ENDORPHIN SPEED 4
・価格|¥19,800(税込)
8.アシックス|METASPEED EDGE Paris
・価格|¥27,500(税込)
9.プーマ|ディヴィエイト ニトロ エリート 3
・価格|¥30,800(税込)
10.アディダス|ADIZERO EVO SL
・価格|¥19,800(税込)
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)