マラソン・サブ4本命シューズがアップデート! アシックス最新作『S4+ YOGIRI』に込められた「熱い想い」と「優しさ」
Oct 03, 2024 / SHOES
Oct 03, 2024 Updated
各地でマラソン大会が開催される2024年10月に、アシックスから発売される『S4+ YOGIRI』。サブ4(フルマラソン4時間切り)を目指すためのシューズとして大きな話題を呼んだ『S4』のアップデート版である今作。果たして前作からどのような進化を遂げたのかーー。
今回は株式会社アシックス・開発担当の梅谷安雄さんをお招きし、スポーツMC・岡田さんとラントリップ代表・大森が、S4+ YOGIRIの開発秘話やその魅力について聞きました。
「もっと楽にサブ4を達成したい」熱い思いから生まれた一足
岡田:今回は梅谷さんとともに、最新作『S4+ YOGIRI』の魅力に迫っていきたいと思います。前作『S4』のアップデート版として本シューズが登場しましたが、そもそも前作はどんな背景で生まれたシューズなのでしょうか。
梅谷:アシックスには「NO.1パフォーマンスランニングブランドになる」という目標があります。そのなかでトップアスリート向けのレーシングシューズ『METASPEED(メタスピード)』シリーズがありつつ、サブ4を目指すランナーに向けたシューズも開発したいといった、アシックス代表取締役会長CEO・廣田の熱い思いからS4が生まれました。
岡田:各地のレースではS4を履いているランナーを多く見かけたりなど、前作も完成度がかなり高いシューズでした。
梅谷:前作はレースで速く走るための仕様となっていました。そんななか「もっと楽にサブ4を達成したい」「もう少し足に優しく、より多くの人がサブ4を達成できるようなシューズを開発してほしい」という廣田の思いを元に今作が開発されました。
岡田:今作には廣田さんの思いが詰まっているのですね。
反発性・クッション性に優れた『FF TURBO PLUS』を搭載!
岡田:ここからはS4+ YOGIRIの機能に迫っていこうと思います。そもそもS4には「Speed(スピード)」「Stability(スタビリティ)」「Safety(セーフティ)」「Sub 4(サブ4)」といった4つの「S」が隠れています。
「Speed」は優れた推進力、「Stability」は安定した足運びをサポート、「Safety」は優れたグリップ性を発揮、「Sub 4」は優れたライド感の追求をコンセプトとしたシューズです。
そんななか今作からネーミングに「YOGIRI」が加わりました。これにはどのような背景があるのでしょうか?
梅谷:1つはこれまでと同じく、フルマラソン4時間切り(ヨギリ)を目指すシューズであることを示します。そして、もう1つは廣田自身の体験に由来しています。
廣田が早朝に走っていたとき、朝日が昇っていくなかで霧が晴れ、太陽の光がパーッと広がる風景を目にしたのです。そのときの体験から夜の霧を意味する「夜霧(よぎり)」がネーミングとして加えられました。
大森:4時間切りを達成したいけれど、なかなかできない人の気持ちは、まるで先の見えないトンネルの中にいるような感覚かもしれません。そんな人がS4+ YOGIRIを履けば霧が晴れていくーー。
岡田:まさに4時間切りを目指しているランナーの霧を晴らしてくれるようなシューズですね。
梅谷:今作の大きなアップデートとして、ミッドソールの上層部に反発弾性の高い素材『FF TURBO PLUS』を採用しました。こちらは2024年春季に発売されたばかりのレーシングシューズ『METASPEED PARIS』シリーズに搭載されている素材であり、高反発でやわらかなクッションが特徴です。
下層部には安定性に優れた素材『FLYTEFOAM』を搭載。接地時の安定感を高め、反発性やクッション性、安定性から4時間切りをサポートします。
岡田:トップアスリート向けのシューズにも搭載される先進的な素材を使いつつも、4時間切りといった目標に合うようにチューニングされた一足であることが伺えます。
梅谷:また今作も前作と同様にカーボンプレートが内蔵されています。カーボンプレートによって前方への推進力を得られるようになり、効率のよいランニングフォームをサポートします。
岡田:「Safety」の観点から見た際、アウトソールには前作から引き続きグリップ力に優れた『ASICSGRIP』が全面に使用されています。さまざまなランナーから支持されているアウトソールです。
そんな前作からの魅力も踏襲しつつ、今作はシューレース(靴ひも)が変化した点にも注目です。
梅谷:今作もMETASPEED PARISシリーズに使われているものを採用しました。ギザギザとした形をしており、軽量でありつつも走行時にシューレースがほどけにくい仕様となっています。
またアッパーがアップデートされました。部位によって網目を少し変えつつ、やわらかなメッシュ素材を採用しているため、履きつづけても足に優しく快適にランニングすることができます。
岡田:今作の重量は約240g(27.0cm片足)、ドロップ(シューズ前後の高低差)が6mmです。数字では前作と変わらないものの、アップデートされているのに重量が変化していないという点はランナーにとって非常にうれしいことでしょう。
サブ4を目指すための「優しさ」が詰まったシューズ
大森:S4+ YOGIRIを実際に履いてみましたが、履き心地が前作と大きく異なりました。見た目は前作とあまり変化していないように見えますが、まさに「優しさ」が搭載されているなと足から感じましたね。
今作を履く前、新たにFF TURBO PLUSが搭載されたことで前作より跳ねる走り心地になるのかなと思っていました。ただ実際に履いてみると、どちらかと言えば安定感が増したことを大きく感じられ、接地時のブレをシューズが抑えてくれる印象でした。またシューズが自分を前方へガイドしてくれる感覚もありましたね。
サブ3といった目標を目指すのであれば跳ねるようなシューズが適していると思います。ただサブ4を目指すシューズだからこそ、安定感などの「優しさ」が大切なのだと感じました。
梅谷:今作では中足部からかかと部にかけて、ミッドソールが横に張り出すような形状となっています。そのため接地時に足が安定して、横ブレなどを抑制することができるのです。
岡田:アッパーもフィット感がよく、非常に軽量なのに足当たりが優しいと感じました。
大森:サブ4を目指すランナーはサブ3を目指す人よりも1時間ほど長くシューズを履きつづける必要があります。着用時間が長くなるほどに、むくみをはじめとするコンディションの変化もあるので、今作のアッパーは非常に考えられていると思いました。
梅谷:サブ4を目指すランナーの勝負シューズとしておすすめしたいS4+ YOGIRIですが、足に優しい構造となっているのでサブ3以上の目標を目指すランナーさんのトレーニング用としてもおすすめできると思います。
大森:レースでMETASPEED PARISシリーズを履くランナーはFF TURBO PLUSの感覚に慣れるためにも、同じ素材を搭載した今作はおすすめですよね。形状が似ている点もトレーニング用として理にかなっていると思います。
みんなでサブ4達成を目指す『Challenge 4 Tokyo』開催決定!
岡田:S4+ YOGIRIが発売されるなか、2024年12月にはサブ4達成を目指すフルマラソンレース『Challenge 4 Tokyo』が開催されます。本イベントに込めた思いを教えてください。
梅谷:アシックスはシューズだけでなく、サブ4を目指すランナーの方々にレースやトレーニングからもサポートしたいといった思いから、今回のイベントを企画しました。
当日はペースメーカーとなるランナーを約90名用意し、3時間50分から55分、4時間突破にあったペースでランナーのみなさんを先導します。また当日に向けた、サブ4達成のためのトレーニングメニューも提供予定です。
岡田:本イベントのMCは私・岡田とラントリップおなじみのヤッホーカレンさんが務めます。当日のコースは東京都・味の素スタジアムをつかった、起伏の少ない5kmの周回コースです。MC陣も含めみんなで応援し合いながら、サブ4を達成したい人たちで一体感を感じられるようなイベントを目指しています。
開催日は12月7日(土)ですが、エントリー期限が12月1日(日)。本番直前まで応募できるレースは非常に珍しいでしょう。
今回ご紹介したS4+ YOGIRIは税込22,000円。10月10日(木)よりアシックス公式ECサイトで先行発売され、10月17日(木)より全国で販売開始されます。
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前作から大きな進化を遂げたS4+ YOGIRI。サブ4を目指しトレーニングに励むランナーにとって優しく、心強い存在になってくれるでしょう。
詳細情報
アシックス|S4+ YOGIRI
・価格:¥22,000(税込)
・発売時期:10月10日(木)※アシックス公式オンラインストアにて先行発売
※全国発売は10月17日(木)より開始
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