ランニングシューズのソールにはどんな種類がある? 寿命の見極め方やおすすめシューズを紹介
Jul 30, 2024 / SHOES
Jul 30, 2024 Updated
反発性やクッション性、接地感など、ランニングシューズの性能に大きく影響を与えるものとして、シューズのソール部分が挙げられます。ソール部分はシューズの性能もさることながら、シューズの寿命を見極めるためにも注意したいポイントでもあります。
こちらの記事でシューズのソールの種類や寿命の見極め方、ソール部分に注目したおすすめのシューズをご紹介します。
目次
ランニングシューズのソールの種類
ランニングシューズを構成するソール部分は大きく3つのパーツに分類することができます。
1つ目は『ミッドソール』。主にシューズのクッション性や反発性を担保する部分であり、シューズの性能を大きく決定づける箇所です。
近年は各メーカーから従来の素材よりも軽量で反発性の高い素材が開発・展開されています。とくに多くの厚底レーシングシューズでは反発弾性の高い素材がミッドソール部分に採用されています。
2つ目は『アウトソール』。一般的なランニングシューズでは柔らかなミッドソール素材の消耗を防ぐため、地面との接地面にゴム製のラバー加工が施されています。シューズの耐久性を高めることはもちろん、さまざまな地形や天候でもしっかりと地面をつかむグリップ性を担保する部分でもあります。
3つ目は『インソール』。シューズとランナーの足が接する箇所のパーツであり、一般的に「中敷き」と呼ばれる部分です。
土踏まず部分のアーチが崩れやすい方などを対象とした特製のインソールも発売されており、ランナーの個性に合わせカスタマイズしやすいパーツでもあるでしょう。
ソールの劣化と買い替え時期の見極め方
シューズの寿命を判断するうえで、アウトソールの消耗具合は判断基準に成り得るポイントです。
とくにラバー加工部分が削れたシューズは、走行時のバランスの崩れを誘発しやすく、関節への負担増加や捻挫などのケガの原因にもなってしまいます。
かかと部分や前足部などのラバーが削れ、ミッドソール素材が露出するほどに使い込んだシューズは、買い替えの時期を迎えていると言えるでしょう。
またミッドソールの消耗もシューズの寿命を判断する基準の1つです。
多くのランニングシューズはクッション性などの機能を高めるために樹脂製などの素材を発泡させ、素材の内部に無数の気泡を設けることで柔らかく、フカフカとした履き心地を実現しています。
しかしランニングを重ねるなかで素材内部の気泡は少しずつ潰れてしまい、クッション性や反発性も比例して低下してしまいます。新品のときよりも反発性に衰えを感じたとき、またミッドソール部分にシワが多く刻まれている際には、ミッドソール素材の劣化が進んでいると判断できるでしょう。
次項ではアウトソール・ミッドソール素材に注目し、耐久性やクッション性に優れたシューズをご紹介します。
Runtripおすすめ! 耐久性の高いシューズ5選
①ナイキ|リアクト インフィニティ ラン 4
反発性と安定性に優れ、かつ耐久性にも優れた『React Xフォーム』を搭載した一足。アウトソールも広範囲にラバー加工が施されており、より長く愛用することのできるシューズでしょう。
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②サッカニー|ライド 17
ランニングの快適性を追求したサッカニー『ライド』シリーズ。ミッドソールに採用されている『PWRRUN+』は反発性・クッション性と耐久性を両立したサッカニー独自の素材。より長く、快適なランニングを楽しむことのできる一足でしょう。
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③アシックス|GEL-KAYANO 30
ランニングに親しんでいる人はもちろん、これからランニングを始める方にもおすすめできるロングセラーモデル『GEL-KAYANO』。サポート機能の充実はもちろんのこと、かかと部分から前足部、土踏まず部分にもラバー加工が施されていることから耐久性の高さにも定評のある一足です。
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④ミズノ|WAVE RIDER 27
耐久性とともに反発弾性にも優れたミッドソール素材『MIZUNO ENERZY』と樹脂プレート『MIZUNO WAVE』を組み合わせたシューズ。アウトソールのラバー加工はもちろん、アッパー素材も厚めにつくられているため、シューズ全体としての耐久性の高いシューズです。
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⑤ホカ|BONDI 8
非常に厚いミッドソールが特徴の『BONDI』シリーズ。「8」では厳選した位置に厚めのラバー素材を配置することでミッドソールの劣化を抑えています。耐久性の高さやデザイン性から、ランニングだけでなく普段履きのスニーカーとしてもおすすめのシューズでしょう。
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Runtripおすすめ! クッション性の高いシューズ5選
①ナイキ|インヴィンシブル 3
ナイキのトップモデルに使用されている『ZoomXフォーム』を贅沢に搭載したマックスクッションシューズ。アスファルトなどの硬い路面でも厚みのあるクッションのおかげで、柔らかく弾むような走り心地を楽しむことができます。
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②サッカニー|トライアンフ 21
サッカニーの展開するモデルにおいて、とくにクッション性に優れている『トライアンフ』シリーズ。反発弾性の高い素材『PWRRUN+』をふんだんに使用しており、反発性とクッション性に優れています。「21」では柔らかさと通気性を兼ね備えたフラットニットアッパーにアップデートされました。
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③アシックス|SUPERBLAST
ミッドソールにはエリートランナー向けモデル『METASPEED』シリーズにも採用されている『FF BLAST TURBO』を搭載。クッション性・反発性に優れたシューズであり、まるでトランポリンの上を走っているかのように、弾みながら走ることのできる一足です。
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④ニューバランス|Fresh Foam X More v4
柔らかなミッドソールが特徴の『Fresh Foam』シリーズ。その中でとくにクッションのボリュームがある厚底のランニングシューズです。クッション性もさることながら、シューズがゆりかごのように前後で揺れるロッカー構造を採用しており、スムーズな重心移動をサポートします。
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⑤アディダス|ADIZERO BOSTON 12
ミッドソールの上層に反発弾性の高い素材『LIGHTSTRIKE PRO』を搭載した、反発性とクッション性に優れた一足。また、その下層には耐久性に優れた『LIGHTSTRIKE 2.0』を採用しており、耐久性や接地時の安定感なども担保したシューズです。
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走るうえで欠かすことのできない存在・ランニングシューズ。各メーカーが工夫を凝らし開発するソール部分に注目し、それぞれのシューズを比較してみると、より一層日々のランニングが好きになるかもしれません。
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