【アディダス】最新作ADIZERO BOSTON 12・JAPAN 8が登場!アップデートや両モデルの比較をシューズアドバイザーが解説

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アディダスの『ADIZERO』シリーズから『ADIZERO BOSTON 12』と『ADIZERO JAPAN 8』が登場。市民ランナーから部活生、トップ選手にも愛用される2モデルが今回はどのようにアップデートされているのでしょうか。

そこで今回もRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間3428秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

さらなる進化を遂げたADIZERO定番モデル

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(左から)ラントリップ代表・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回はアディダスの『ADIZERO』シリーズの最新作『ADIZERO BOSTON 12』と『ADIZERO JAPAN 8』を紹介、そして比較していきたいと思います。

藤原:アディダスの定番モデルですが、今回の大きく変わりましたね。全然違います。

大森:前作と比べてということですか。

藤原:その通りです。どちらも非常にワクワクする楽しみなシューズになっています。

「BOSTON 12」は反発性、推進力が増してよりレーシング仕様に!

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大森:まずは『ADIZERO BOSTON 12』から詳しく紹介していただきます。これまでも履いているランナー多かったですよね。

藤原:前作『BOSTON 11』はグラスファイバー製のEnergyRodsが搭載され、Lightstrike ProとEVAフォームのLightstrikeの組み合わせ。とてもクッション性が高く、デイリートレーナーとしても使える安定感も定評がありました。しかし、今作は別物です。

大森:クッション感が変わったということですか。

藤原:走るというより、もはや一歩踏み出しただけで印象が違います。着地安定感より先に反発感が来るような感じです。

大森:着地からの反応が速そうですね。

藤原:Lightstrike Proはそのままですが、その下がLightstrike2.0に変わっているので、そのあたりが影響していると思います。もし前作までのモデルが「少し硬い」と感じた方は試してほしいですね。

大森:フィット感もすごく良くなったと感じました。

藤原:足入れした瞬間から違いますね。アッパーが前作のようなしっかり感というよりはレーシングシューズのソックライクフィットのようなフィット感に変わっています。

大森:どちらかというとこれまでよりもレーシング仕様になった感じですか。

藤原:そうですね。前作では前足部だけに5本のバーが入っていましたが、今作はフルレングスのグラスファイバー製『EnergyRods2.0』にアップデート。剛性があり、反発性を出してくれます。フルマラソンではサブ4よりさらに上のタイムを目標にするランナーにも良さそうです。

接地感抜群の「JAPAN 8」はスピードトレーニングに最適!

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大森:次に『ADIZERO JAPAN 8』ですが、こちらはいかがでしょうか。

藤原:フィット感は抜群ですね。

大森:特徴としてはいかがでしょうか。

藤原:やはりJAPANと言えば、すごく接地感があるのが特徴だと思います。さらに今回は3本に分かれたTORSIONRODSというバーが入っていて、安定感としなりを出してくれます。非常に主に接地感覚が高まっていると思います。

大森:確かにJAPANは接地感あって、学生も多く使っていますね。

藤原:このシューズが本来の自分の走りを出せるものだと思うので、トレーニングには非常に良いと思います。スピードの切り替えはJAPANが最適ですね。

大森:JAPANの小回りが利く感じはすごく良いですよね。坂ダッシュとかも使いやすそうです。

ADIZEROシリーズで自身に合った履き分けを

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(左から)ADIZERO BOSTON 12、ADIZERO JAPAN 8、ADIZERO ADIOS PRO 3

大森:この2足を使い分けるとしたらどんな感じになるでしょうか。

藤原:BOSTON自体がレースシューズの仕上がりになっているので、BOSTONをレース用とする方はJAPANをトレーニング用にして足を作ってほしいですね。

大森:アディダスだと、『ADIZERO ADIOS PRO 3』をレース用にしているランナーもいると思います。

藤原:ADIOS PROを練習から使っていると耐久性も心配でしょうから、BOSTONで練習するとリズムが合いやすいと思います。そこにスピードトレーニング用としてJAPANを加えるのも効果的だと思います。

大森:それぞれ特徴があるので、アディダスで3足使い分けるのも良さそうですよね。BOSTONがペース走、JAPANがインターバルみたいなイメージも湧いてきます。部活生もJAPANをうまく使い分けできそうですね。

藤原:トレーニングで接地感のあるJAPANを使って、試合ではスパイクや『ADIZERO TAKUMI SEN 9』という組み合わせもありますよね。ジョグには『ADIZERO SL』もありますから、いろいろと組み合わせて使ってみて欲しいですね。

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大きく進化した注目のADIZERO最新作。日頃のトレーニングからレースシーンまで自身のスタイルに合った組み合わせを探してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

1.アディダス|ADIZERO BOSTON 12

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価格|¥18,700(税込)

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レーシング仕様にアップデートされたテンポアップシューズ
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レーシング仕様にアップデートされたテンポアップシューズ

2.アディダス|ADIZERO JAPAN 8

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価格|16,500円(税込)

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接地感があるトレーニングにおすすめのランニングシューズ最新作
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接地感があるトレーニングにおすすめのランニングシューズ最新作


藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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