コンバースに本格的なランニングシューズ登場。話題の一足をシューズアドバイザーがレビュー
May 14, 2024 / SHOES
May 14, 2024 Updated
ファッションシーンを中心に幅広い年代から支持を集める『CONVERSE(コンバース)』から、この春新たにランニングシューズが登場。デザインはコンバースらしさを残しながら機能性も十分に備えた一足は、ランニング業界に新たな風が吹きそうな予感です。
そんな注目のシューズをRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
コンバースにランニングシューズが誕生!
大森:今回紹介するのは、CONVERSE(コンバース)の『CONS RUNDUAL』です。コンバースははじめて紹介しますね。
藤原:やっぱりバスケットシューズのイメージがありますよね。私もALL STARは何足も履きましたね。
大森:確かに誰もが知っているブランドで、いよいよランニングシューズが登場しましたが、ランニング業界ではまだコンバースのイメージはないですよね。
藤原:そうですね。
大森:一体どんなシューズか気になりますね。
ランニングに必要な機能・技術を盛り込んだデイリートレーナー
大森:実際にどんな機能が入っているシューズですか。
藤原:ファンラン要素のシューズというよりは、各ブランドが昨今取り入れている技術がふんだんに詰め込まれている印象です。
大森:それはすごいですね。
藤原:基本的にはデイリートレーナーで着地時の屈曲もあるんですけど、フォーク状のGuiding Carbon Plate(カーボンプレート)が搭載されています。
大森:カーボンプレートを使ってるんですね。
藤原:ハーフプレートというか、4分の3くらい入っています。先端が分かれていることで柔軟性を出しています。
大森:プレートがガチガチに硬いというわけではないんですね。
藤原:ミッドソールはREACT ATSという硬度の異なる2層構造になっていて、上層がソフトに対して下層が硬めに作られています。
大森:素材はEVAですか。
藤原:そうです。ただちょっとTPUのような素材が混ぜられているような独自の配合になっていると思います。
大森:触っても明確に硬度の違いが分かりますね。
コンバース好きにはぜひとも履いてほしい一足
大森:履き心地はいかがですか。
藤原:アッパーは非常に軽量なニット系のアッパーになっていて、足当たりも非常に良いですね。ラスト(足形)もタイトさはないので、足幅が広い方にもストレスがないと思います。ヒールカップもしっかりしています。
大森:走った印象はどうですか。
藤原:コンセプトとして中身がしっかり詰まっている感じがあるので、ちょっと硬めでしっかり感があります。
大森:デザインも面白いですね。
藤原:ここはコンバースならではですよね。カラーリングも豊富です。
大森:どんなランナーにおすすめですか。
藤原:19,800円(税込)と決して安くはないですが、コンバースが好きな方はぜひ手にしてほしいと思います。走るだけじゃなくてランニングシューズは歩きやすいですし、1足目からしっかりとデザインが練られていると思います。
大森:他の人が履いてない新しいシューズが好きなランナーもいますから、そういう方にもおすすめですね。
藤原:なかなか合うブランドがないという方も試す価値ありだと思います。
大森:ランニング業界でコンバースの狼煙が上がっていきそうで、これからがさらに楽しみになってきました。
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初代モデルからランニングに必要なテクノロジーを盛り込んだコンバース・CONS RUNDUAL。新たなブランドをシューズラインナップに加えてみるのも面白そうです。
詳細情報
コンバース|CONS RUNDUAL
・価格:¥19,800(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
FS☆RUNNINGオフィシャルサイト