【脱3K走り】腕振りは意識し過ぎてもいけない!?
Jan 15, 2016 / HOW TO
Apr 26, 2019 Updated
前回の記事では、3K走りにならないための腕振りについて、そのポイントを解説しました。
練習熱心なランナーの方々は、きっとポイントを意識しながら、日々のランニングへ一生懸命に取り組まれていることと思います。しかし腕振りを意識すればするほど、こんな状態になっていないでしょうか?
- 肩が凝る
- 腕が振れている気がしない
- 頑張らないと腕が振れない
ランニングのような素早い動きの中であれこれ意識し過ぎると、余計な力が入ってしまいます。これでは動きが良くなるどころか、むしろあまり効果的ではありません。そもそも、意識するだけでフォームが改善できるならば、そんな楽なことはありませんからね(笑)
日常生活における姿勢の崩れなどにが原因で、筋力や柔軟性のバランスが崩れてしまう。すると、腕がスムーズに振れない状態に陥ってしまいます。そんな状態のままでは、どれだけ意識しても動きを良くすることはできません。
そこで、今回ご紹介するステップに取り組み、柔軟性や筋力をアップましょう。スムーズな腕振りができる良い状態へと、カラダを整えていってください。
目次
ステップ1)『セルフリリース』で凝り固まった筋肉をほぐす
まず始めに、姿勢や動きのクセ(偏り)によって凝り固まった筋肉をほぐしましょう。そうすることで、この後のストレッチングや筋力トレーニングが、より効果的に行えるようになります。
◎胸(ボール使用)
■スタート姿勢
うつ伏せに寝ます。
床と胸の間にボール(ソフトボールがオススメ)を置き、ゆっくりと体重を掛けていきましょう。
■フィニッシュ姿勢
スタートの姿勢から、体を左右に動かしてボールを転がします。
■動画はこちら(12秒・無音)
◎脇の下(ボール使用)
■スタート姿勢
横向きに寝ます。
脇の下にボールを置き、体重を掛けてください。
■フィニッシュ姿勢
スタートの姿勢から、体を上下に動かしてボールを転がしましょう。
■動画はこちら(8秒・無音)
ステップ2)ダイナミック・ストレッチで腕振りに必要な柔軟性を獲得する
セルフリリースで筋肉をほぐした後は、大きく肩を動かして、腕振りに必要な柔軟性(可動域)をアップさせましょう。ダイナミックな腕振りができるようになるだけでなく、怪我の予防にも繋がります。
◎スタンディング・A
■スタート姿勢
おヘソの高さで、手の甲を内側にして手を合わせます。
このとき、背中を丸めるようにして、手は遠くで合わせることを意識しましょう。
■フィニッシュ姿勢
掌を返しながら、腕を後ろへと持っていきます。胸を張り、左右の肩甲骨(背中にある三角形の羽のような骨)を真ん中に寄せながら行いましょう。10往復×2セットを目安に取り組んでください。
<ポイント>
・肩がすくまないように気をつけて下さい
・慣れてきたら、重り(500mlのペットボトルなど)を持って行うのも効果的です
■動画はこちら(26秒・無音)
◎肩回し(タオル使用)
■スタート姿勢
体の前で、タオルを棒状にして持ちます。
■フィニッシュ姿勢
タオルがたわまないよう、持ち手を引っ張りながらバンザイしていきましょう。そのまま、腕を後ろへと回します。スムーズに行えるようになってきたら、少しずつ持ち手を狭めていってください。10往復×2セットを目安に行ってみましょう。
<ポイント>
・腕を回すときに体を真っ直ぐな姿勢に保ち、前かがみや後ろへ反った姿勢にならないようにしましょう
・持ち手の幅を調節して、無理のないように行ってください
■動画はこちら(19秒・無音)
まとめ
それでは最後に、今回のポイントをおさらいしておきます。
- 走っている最中にフォームを改善しようとしても難しい
- 逆に意識し過ぎることで力みが生まれ悪い動きになる場合もある
- フォーム改善の第一歩は身体を本来の良い状態に戻すこと
- 凝り固まった筋肉をほぐす
- ほぐれた筋肉をストレッチして可動域を向上させる
- 上記のを実践してスムーズに腕が振れる状態を作る
ここまでクリアできたら、腕振りを走りのパフォーマンスアップに繋げていけるよう、さらに強化していきましょう!次回は、そのためのトレーニングを解説します。
■【脱3K走り】シリーズ第1弾はこちら