【スケッチャーズ】シューズアドバイザー絶賛のデイリートレーナー2選!履き分け方やおすすめシーンをレビュー

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世界的なスニーカーブランド・スケッチャーズが『SKECHERS Parformance』として発表するランニングシューズから、こちらの記事ではデイリートレーナー新作2足をレビューしていきます。

解説はRuntripおなじみのシューズアドバイザーの藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間3428秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

臨界発泡ソールの先駆者ブランド「スケッチャーズ」

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(左から)ラントリップ・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

大森:今回レビューをお届けするのは『スケッチャーズ』デイリートレーナーモデルの履き分けですね。

藤原:スケッチャーズといえば、スニーカーではナイキ・アディダスに並ぶ世界的なブランドですよね。ランニングカテゴリーでは、日本の竹内颯選手(富士山の銘水)やアメリカのエドワード・チェセレク選手など契約選手もいて、力を入れています。

大森:そんなスケッチャーズから、こちらのレビューでは『ゴーラン ライド 11』と『ゴーラン マックス ロード 6』の2足を紹介します。並んでいるとどちらも見ためが似ている印象を受けますね。

藤原:両モデルともにミッドソールはHYPER BURST ICE™を搭載して、内側が柔らかく外側が硬い2層構造になっています。昨今ではこうしたソールを臨界発泡させる技術は多くのシューズブランドが取り入れていますが、初めて採用したのはスケッチャーズなんですよね。

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ゴーラン ライド 11

大森:なるほど。

藤原:先駆者たるゆえんの性能がこのソールにはあって、ロッカー構造に作られていてシューズを置いて前後に揺らすとスムーズに揺れるような作りになっています。

大森:インソールにもこだわりが詰まっているのですよね。

藤原:約20万人の足型データを基に作られています。非常にソフトで軽量な素材を利用していますね。シューズ全体はロッカー形状でありながら、反対に盛り上がるアーチ状のインソールを組み合わせることで転がっていく走り心地をより感じられるんですよね。

大森:インソールとミッドソールの組み合わせも走り心地に影響するんですね。ライド 11とマックス ロード 6の2モデルはよく見るとソールの厚さが少し違いますね。

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ゴーラン マックス ロード 6

藤原:どちらも6mmドロップでロッカー構造という点は同じです。しかし、ライド 11の厚さが38mmに対し、マックス ロード 6は41mmとミッドソールの厚さを変えることによって違いを作っています。マックス ロード 6は40mmを超えるソールではあるものの、高い安定感を備えている点も魅力です。

大森:最大41mmの厚さがありながら、安定感を備えているというのはランナーにとって嬉しいポイントですね。

藤原:そのほかの特徴としては、どちらも『H-Plate』というカーボン製プレートがH字型に配されています。このプレートが搭載されていることにより、前方向へのガイドが強くなります。柔らかいソールとカーボンプレートの組み合わせによって、反発性とガイドを両立させているんですよね。

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ゴーラン マックス ロード 6のミッドソール

大森:スケッチャーズの技術が絶妙なバランスをもたらしているんですね。

藤原:2足とも柔らかくて安定感の高いとてもバランスの良いシューズだと思います。従来モデルでは軽量感にこだわっていたのかアッパーの剛性があまり良くなかったのですが、今作ではそのクセも解消されて履き心地が非常に良くなっていました。

大森:オーソドックスなアッパーで履きやすそうですよね。足へのサポート性も高いのではないでしょうか。

藤原:そうですね。今作は2足とも傑作かもしれませんよ。初めてスケッチャーズのランニングシューズに足を入れるランナーにもおすすめです。

大森:ゴーランシリーズへの期待を感じますね!アウトソールも特徴的なんですよね。

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藤原:『Goodyear® Performance』が搭載され、Goodyearといえば車のタイヤでも有名ですよね。耐久性とグリップ性が非常に優れています。

オールラウンドの「ライド 11」長距離向けの「マックス ロード 6」

大森:シューズの構造や素材は共通している2足ですが、使い分け方はどのように意識すればいいでしょうか。

藤原:ライド 11はオールラウンドなランニングシューズですね。軽量感もあり、多少スピードを出すシーンでも使えそうな感触です。一方、マックス ロード 6はLSDや長い距離をゆっくりと走るのに適しています。

大森:2足を揃えること以外にも、他ブランドのランニングシューズを含めて違うタイプと組み合わせるのも良さそうですね。

藤原:そうですね。すでにオールラウンドシューズを他ブランドで持っている方は、そこにマックス ロード 6を加えると良い履き分けができます。他のシューズと履き比べることで、こんなにクッションを感じるシューズはないと思える一足ですよ。

大森:クッション性でいえばホカの『BONDI 8』もありますが、どう違いますか?

藤原:BONDIよりもソフトな足当たりを感じます。BONDIは安定感がありますが、マックス ロード 6の方がよりソフトな感触が伝わってきますね。

大森:クッション性が高くなるとグラつきが心配になりますが、そこでH-Plateのガイドが発揮されるんですね。

藤原:まさにその通りです。

大森:非常に仕上がりが良くて、多くのランナーが履けそうなランニングシューズですね!

藤原:どんなランナーにもおすすめできるシューズだと思いますよ。スケッチャーズに興味があるという方は、以前紹介した『ゴーラン レイザー 4』や『ゴーラン スピード ビースト』といった尖ったモデルに目が向いてしまいますが、まずはこのデイリートレーナーの2足がおすすめです。

大森:藤原さんがここまで言うと気になりますね。

藤原:ぜひ騙されたと思って、1度履いてみてください(笑)

スケッチャーズを履いたことがないランナーもきっと多いはず。藤原さんも絶賛するスケッチャーズのデイリートレーナーを日々のランニングの取り入れてみてはいかがでしょうか。

詳細情報

1.スケッチャーズ|ゴーラン ライド 11

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出典: skechers.jp

・価格:¥19,690(税込)

商品ページ(メンズ

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クッション性・安定性を兼ね備えたオールラウンド向けシューズ

2.スケッチャーズ|ゴーラン マックス ロード 6

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出典: skechers.jp

・価格:¥22,990(税込)

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クッション性・安定性を兼ね備えた長距離向けシューズ

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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

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