マラソンランナーの年収って? ランナーのマネジメントを手がけたエージェント幹部が語る

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1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー)
年俸5600万ドル(約60億円)+広告契約料3200万ドル(約34億円)=年収8800万ドル(約94億円)
2位:リオネル・メッシ(サッカー)
年俸5340万ドル(約57億円)+広告契約料2800万ドル(約30億円)=年収8140万ドル(約87億円)
3位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール)
年俸2320万ドル(約25億円)+広告契約料5400万ドル(約58億円)=年収7720万ドル(約83億円)

こちらは経済誌『Forbes』が発表した、「世界で最も稼いでいるスポーツ選手2016」。約94億円や約87億円といった、想像できないような数字が出ていますね。日本のスポーツ選手もベスト100に入っており、テニスの錦織圭選手が29位、野球の田中将大選手が74位にそれぞれランクインしています。

ところで、マラソンランナーは、一体いくらほどの年収をもらっているのでしょう。そもそもスポーツ選手の正確な年収は、本人が口にしない限りわからないのですが、東アフリカのランナーのマネジメントを手がけてきたエージェントの幹部が、書籍『42.195kmの科学』の中で、その内情について語っています。早速、同書を開いてみました。

真のトップランナーは、スポーツメーカーと年間契約を結ぶようになります。その契約金は、10~20万ドルになるとのこと。日本円で1000~2000万円です。それ以外にも収入源があって、大きなレースに出ると出場料を得ることができます。そこでは最低5万ドル程度が支払われます。また、オリンピック金メダリストや世界記録保持者といったクラスだとその額が10万ドルを超える可能性も。さらに、大会で優勝や世界記録を樹立すると、その都度、10万ドル程度のボーナスが支払われます。ですので、強いランナーは1レースで20万ドルを稼ぐことが可能なのです。

後は、年に何度、レースに出場するかで収入が決まります。もちろん、その数は限りがあるので十数回も出ることはできません。例えば、年に2回、大きなレースに参加すると30万ドル程度の収入が見込め、実力があると50万ドル程度の収入が可能なおです。日本円に換算すると5000万円程度ですね。これはすごい。日本のトップクラスのプロ野球、プロサッカー選手には肩を並べられませんが、一般的には高額です。

早速、自分の子供にランナーを目指せと進めようと思いましたが、それほど簡単な話ではなさそうです。というのも、エージェント幹部はさらに詳細を教えてくれています。

「これはほんの一握りのトップクラスの選手の話である。その幹部によると、例えば、あるスポーツ用品メーカーとの年間の契約金にしても、上は15万ドルから下は2000ドルまでと幅広いというし、もちろん契約さえ出来ない選手も数え切れないほどいる」(同書より)

たしかに。誰しもがすぐに契約ができるわけでもなく。また、活躍できる期間が限られているので、生涯年収としては、恵まれているとは簡単に言えませんよね。

今回、明るみになったランナーの年収。皆さんはどのように感じましたでしょうか。選手によって年収は様々ですが、走ることでお金を得ることができるなんて、ちょっと羨ましいですね。

 

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