普段はロードでのランニングがメインだけど、トレイルランニングにも挑戦してみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
そんな時、トレイルランニングとロードでのランニング両方に使えるシューズが1足あると便利ですよね。今回はトレイルランニング専門店『Trippers（トリッパーズ）』店長 朝長さん、ラントリップお馴染みのスポーツMC 岡田拓海さんと『ロードとトレイル両方で使えるランニングシューズ』をご紹介していきます。
ぜひトレランシューズ選びの参考にしてみてくださいね。
トレランシューズに必要な機能
今回朝長さんに紹介していただくのはロードとトレイル両方で使えるランニングシューズです。ロードでのランニングがメインの方にとっては、どちらも走れるシューズを知りたいはず。どんな特徴のシューズがいいか教えてください!
まず、一言で『トレランシューズ』といっても、いろいろな種類があって注目してもらいたいのが『ラグ』というアウトソールのスパイクのような凹凸です。これがゴツゴツしているとトレイルでは力を発揮するけど、ロードには向かないですね。
innov-8「X-TALON 212」ラグが深くトレラン用に特化したシューズ
ラグの深さがトレイル用に特化されたシューズが、このinnov-8『X-TALON 212』というモデル。これはぬかるみにめちゃめちゃ強いです。ラグも野球のスパイクみたいに深くて、かつ柔らかい。ロードでは接地面が小さくて、柔らかすぎるからうまく走れないんです。
なるほど! トレイルのぬかるみや岩場では深いラグは必要ですが、舗装されているロードではいらないですよね。
ロードとトレイル両方で使う場合はラグが深すぎず浅すぎず、粗さも大きすぎないものが最適です。
ロード・トレイル両方で使えるシューズ3選
ここまで朝長さんにロードでも使えるトレランシューズの特徴を解説していただきました。シューズの特徴について理解を深めたところで、いよいよ朝長さんが選ぶおすすめシューズを紹介していきます。
1. ホカ オネオネ「CHALLENGER ATR 6」
最初におすすめするシューズが、ホカ オネオネの『CHALLENGER ATR 6（チャレンジャー ATR 6）』です。
ホカ オネオネの“ド定番”と言ってもいいようなトレランシューズですね!
はい。シューズ名の『ATR』はオールテレイン（All Terrain）といって、「全路面対応」を意味する言葉なんです。まさに、ロードとトレイル両方に対応するモデル。ラグの深さや接地面の広さも適度なので普通のランニングシューズに近い感覚で走れます。
CHALLENGER ATR 6（左）とX-TALON 212（右）。見比べるとラグの深さと密度が全く違う
イメージはホカ オネオネの定番ランニングシューズ『クリフトン』のミッドソールとトレイル仕様のアウトソールを組み合わせた感じでしょうか?
2. ナイキ「ペガサス トレイル3」
出典: nike.com
ナイキ『ペガサス トレイル3』もおすすめです。ロード用シューズの定番『ペガサス』シリーズがトレラン向けにアップデートされたのが『ペガサス トレイル』シリーズです。
こちらは「ペガサス トレイル 2」（朝長さん私物）
トレラン仕様のつくりなのでグリップ力を発揮しますが、ラグが深すぎず、粗すぎないのでロードでもけっこう走りやすいですよ!
なるほど! 『ペガサス トレイル 3』も先ほど紹介した『CHALLENGER ATR 6』もロード用ランニングシューズをベースに作られているので、ロードも違和感なく走ることができますね。
3. サロモン「ULTRA GLIDE」
サロモン「ULTRA GLIDE」
3足目に紹介するのは、サロモン『ULTRA GLIDE（ウルトラグライド）』。ミッドソールがとても厚いモデルですが、シューズ自体は軽量です。
アウトソールもラグが比較的浅くてあらゆる路面に対応できます。クッション性も高いためスムーズに走れるタイプだと思います。
路面状況に合わせたシューズ選びが必要
ULTRA GLIDEのアウトソール
今回紹介したシューズは、ラグが比較的浅いシューズですよね。ぬかるんだトレイルや滑りやすい場所ではグリップ力が少し弱いということでしょうか?
そうですね。その通りで滑りやすい路面では、『X-TALON 212』のようなラグの深いモデルとはグリップ力に差が出ます。「ロードを走りやすいシューズ」と「グリップ力がめちゃくちゃ良い」という特徴は相反するので、理解した上で選ぶことをおすすめします。
天気やコースの状態によって選んだ方がいいですよね。また、今回おすすめしたシューズはトレランシューズの1足目としてもおすすめですか?
はい。ロード用のランニングシューズに近い感覚で走れるので、最初の1足としてぴったりだと思いますよ。今回紹介した3足のなかから、実際に履いて「足が喜ぶシューズ」を選んでみてください!
朝長さんが選ぶロード・トレイル両方で履けるシューズを3足ご紹介しました。これからトレランにチャレンジしたい方は、ぜひロードと兼用できるシューズから試してみてはいかがでしょうか。
シューズ詳細情報
ホカ オネオネ「CHALLENGER ATR 6」
出典: hoka.com
・価格：￥17,600（税込）
ナイキ「ペガサス トレイル3」
出典: nike.com
・価格：￥15,400（税込）
NIKEの定番モデルをトレイル仕様にした履きやすいシューズ
サロモン「ULTRA GLIDE」
出典: salomon.com
・価格：￥16,500（税込）
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走
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「もっと自由に、楽しく走れる世界」を目指して、スポーツによって人生を豊かにしたい全ての人たちに走ることをポジティブに変えられるような情報を、いろいろな角度から発信していきます。
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