【メンタル】レース前の緊張をほぐす方法は スポーツ精神科医が解説

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待ちに待った本番レース、これまでのトレーニングの成果を試す時。ですが、スタート時間が近づくにつれて緊張が……。そんな経験をしたランナーは少なくありません。 今回は、スポーツを真剣に取り組む方のメンタルケアを行うスポーツ精神科医・岡本浩之先生をお招きして、緊張を解説してもらいました。岡本先生は、これまで120人以上のアスリートの治療を担当するなど、メンタルケアの最前線にいながら、2時間48分でフルマラソンを走るランナーでもあります。

前回記事『ランニングと睡眠の幸福な関係』

ラントリップ代表大森は箱根駅伝を走った一人(法政大学)。その時の緊張体験は大変なものだったと動画で回顧。レース前日はサポート選手と一緒に過ごすものの、夜は一人になるため、そこから体験したことのない緊張があったよう。また、岡本先生も緊張しがちな選手だったと振り返ります。大事なレースと緊張はとなり合わせですよね。 中には緊張しないという人もいます。「これはセロトニンとノルアドレナリンのバランスが取れている状態」(岡本先生)。

緊張しないことはいいことなので、そのバランスのままレースに挑んで良いとのことです。ただ、緊張している状態は、このノルアドレナリンが活発化しているので、心の安定に繋がるセロトニンに働いてもらう必要があるというのです。

例えば、聞き慣れている音楽に触れる時間をレース前に設けてはいかがでしょう。 また、「事前にポーズを決めておくと良い(ルーチンのようなもの)」と岡本先生。イメージしやすいところでは『金丸ダンス』。短距離を専門とする金丸選手は、レース前にルーチンの体操を行なっていました。このルーチンから得られる効果や、実際に岡本先生が取り入れた事例などは動画より。

ガチガチに緊張してしまうと、良いパフィーマンスを発揮しにくいものです。せっかくの準備が水の泡にならぬよう、ちょうどいい緊張感でレースに挑めるといいですね。

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岡本浩之先生

精神科院長。スポーツ精神科医としてアスリートのメンタルケアや運動講座開催、講演、執筆、動画配信を行う、フルマラソンを2時間48分で走る市民ランナー。
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