【ランニングシューズの選び方】「少し大きなサイズがいい」は間違い? シューズアドバイザーが指南

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シューズアドバイザー藤原岳久さんをお招きして、ランニングシューズの選び方について改めて聞きました。新型コロナウイルスの影響で増えてきたランナー。ビギナーの方がもっとも気になるプロのシューズ選びについて詳しく紹介します。

プロのシューズ選びのポイントとは?

1. 自分の足のサイズを知っておく

ランニングシューズフィッティングアドバイザーの藤原さんが解説します。例えば、野球でのグローブなど、スポーツでアイテムを使う場合、フィット感を大事にするかと思いますが、ランニングも同じ。そのためには、まず自分の足のサイズを知ることが大切なのです。

どんなに機能性の高いシューズであっても、自分のサイズと合っていないと、機能を十分に発揮できないもの。シューズが小さすぎても爪が壊れてしまいますが、一方で、大きすぎても同じことが起きるとのこと。自分のサイズを知るためには実際に店頭などで足のサイズを測ることが理想ですが、シューズのインソールに足を乗せて、合うサイズを確かめることもできます。

『少し大きめがいい』と聞いたことのあるランナーの方も多いかと思います。ただ、これは日本語の難しいところで、個人によっても変わってくるところです。指先が動くくらい自由度があっていいものの、かかと・こうの部分がしっかりフィットしていることが大前提。爪先の部分にゆとりがあるだけではダメなようです。

2. 自身のランニングスタイルに合うシューズ

また、自身のランニングスタイルに合わせることが重要。目的や目標(走る距離や時間)を具体的にした上で、ランニングシューズを選ぶのです。必ずしもレースに出ることだけが目的ではありません。ダイエット目的という人もいるでしょう。例えば「フルマラソンを完走したい」「サブ4を達成したい」という目標なのか、「短い距離のレースで自己ベストを出したい」という目標では必要なランニングシューズが異なります。また、レースを目的にしていても日頃のランニングで使うためのシューズなのか、速いスピードで走るトレーニングのためのシューズなのかで履き分ける必要が出てきます。ショップで試し履きをする場合は、店員さんにランニングシューズの使い道を伝えるとフィットするシューズについてアドバイスをもらえるでしょう。藤原さんは、どちらにせよ自分の筋肉を使って走るのではなく、長く走り続けるためにはシューズのサポート機能を発揮してもらって走ることが大切と話しています。実際には、家にあるスニーカーでも走れなくもありませんが、脚を守りながら長くランニングを楽しむためにはやはり機能性の良いシューズを選ぶと良いでしょう。

3. 最新モデルを履くのがオススメ

『クッション性』は、最近のシューズのキーワード。硬いもの柔らかいもの様々あります。どのシューズもクッション性が高まっている昨今、モデルがひとつ変わるだけでも技術革新が著しいため「最新のものを買うといい」が藤原さんの考え。それほど進化しているのが、いまのランニングシューズなのです。

この記事でも後ほど各メーカーから販売されている最新モデルのランニングシューズを紹介していきますので、ランニングシューズ選びの参考にしてみてください。

最後に、シューズが「屈曲するかしないか」「どこが屈曲するのか」、これはレベルによって異なるので、どのランナーも知っておきたい知識。

詳細は動画から確認してみてくださいね。

フィッティングする際のポイント

シューズアドバイザー藤原さんに説明していただいたポイントの他にも、ランニングシューズ選びの参考にしたいポイントはいくつかあります。なかでも意識したいのは、ランニングシューズを購入する際に店頭で試し履きをするフィッティング。その時にどんなことを意識すると自分にフィットするランニングシューズを選べるのか、ご紹介していきます。

1.シューズの履き方

フィットするサイズを確かめるためには、やはりシューズの履き方も大事です。爪先を上げてかかとをトントンと叩いて合わせることで、かかとの隙間をなくし、足首のフィット感を高めます。紐を結び終えるまで、爪先は上向きに。徐々に爪先を下ろし、シューズのアッパーを包み込むように結んでいきます。

*足の甲がキツくならないように注意しましょう!

2.自分の足の形

ランニングシューズを選ぶ上で、足の長さ(足長)はもちろん大事ですが、足の形もシューズ選びには大事なポイントです。足の形は人それぞれで、主に3つのタイプがあります。足の指の長さが揃い、比較的横一直線に並んでいる『スクエア型』と呼ばれるタイプ。また、親指が最も長く出ていて、小指にかけて傾斜している『エジプト型』と人差し指が最も長く山なりになっている『ギリシャ型』の3タイプに別れます。スクエア型の人はつま先の横方向の圧迫感、エジプト型は親指の先の当たりがどうか、ギリシャ型はシューズの幅と合うかを確かめてみるといいでしょう。

3.シューズの足囲(ワイズ)

足の形でお伝えしたようにランニングシューズのサイズというと、25.0cm、26.0cm……と足の長さ(足長)に目が行きますが、足囲(ワイズ)も大切です。足長はフィットしているけど、足の幅が狭い、広いことで自分の足にフィットしない……ということも起こります。シューズにD、2E、4Eなどと表記されているのが足囲です。メーカーによってシューズの木型(ラスト)が異なるため、標準的な足囲が異なるので要注意です。実際に履いてみて圧迫感なく、ゆとりがありすぎず、適度にフィットしていると感じるシューズが最適なランニングシューズです。もし、迷ったら店員さんなどに聞いてみましょう。

4.ランニングソックス

また、ソックスを履くことでソックスの厚みによりシューズサイズが変わります。普段ランニングをする際に履いているソックスを持参するか、お店のものを借りてフィッティングしてみましょう。

5.試し履きする時間帯

一般的に足は夜に浮腫むといわれますが、中には朝に浮腫む人も。そこまで神経質になることはありませんが、朝と夜で足のサイズが異なることを頭に入れておくと良いでしょう。ベストパフォーマンスを発揮したい時間、普段ランニングしている時間を考えて、サイズを選びましょう。

■参考記事

初心者にオススメのシューズ最新モデル

ここからはランニングシューズの選び方の中でも藤原さんがオススメしていた最新モデルのランニングシューズをご紹介します。人気メーカーから多くの新モデルが登場しています。ぜひシューズ選びの参考にしてみてくださいね。

ナイキ エアズームペガサス37

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出典: nike.com

まず、どんな方にでもおすすめしたいナイキの定番ランニングシューズが、こちらのエアズームペガサス37。ビギナーの方でも安心して使用できる安定さもあり、シリアスランナーの方の普段のジョギング用としてもバッチリ使えます。

30年以上に渡ってモデルチェンジをしたきたシューズは他のメーカーを見ても、ペガサスくらいでしょう。経験豊富なランナーはもちろんのこと、マラソンで世界記録を持つエリウド・キプチョゲ選手も疲労抜きのジョグやイージーランに使っているとのこと。クッションがありつつも安定性が確保され、気持ちよい走り心地が得られるランニングシューズです。

2020年12月17日には日本の駅伝ランナーからインスピレーションを得て作られたEKIDEN PACKが登場。色鮮やかなシューズを身に纏って走るのは、気持ちも高揚しますよね。ペガサス37 EKIDEN PACKを手に入れて、ランニングを楽しんでいきましょう!

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迷ったらとにかくコレ!のナイキ定番・オールラウンド、2020年4月28日発売の最新シューズが定価14,300のところネット経由では早くも¥8,000台で買うことができます。こちらもサイズとお気に入りのカラーが見つかれば即買いですね!特に先代36からの進化が目覚ましい37はコストパフォーマンスが抜群です。
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迷ったらとにかくコレ!のナイキ定番・オールラウンド、2020年4月28日発売の最新シューズが定価14,300のところネット経由では早くも¥8,000台で買うことができます。こちらもサイズとお気に入りのカラーが見つかれば即買いですね!特に先代36からの進化が目覚ましい37はコストパフォーマンスが抜群です。

■EKIDEN PACKのペガサス37はこちらから

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ナイキの定番シューズ、エアズームペガサスの37代目「エアズームペガサス37」。12月17日に発売されたEKIDEN PACKはホワイトとブルーを基調とした、駅伝ランナーをイメージしたデザインです。

アシックス ゲルカヤノ27

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出典: asics.com

アシックスのランニングシューズの中でも代表的な定番モデルがこの『ゲルカヤノ』。1993年の登場以来、毎年アップデートを続けるアシックスの『ゲルカヤノ』は、アシックスの技術が結集したシューズ。プロランナーの川内優輝選手もジョグで使用していると公言しています。2020年には27代目となる最新モデルのゲルカヤノ 27が登場しました。

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これからランニングを始める、始めたばかりのランナーにオススメの1足。まず最初のランニングシューズを買うならアシックス!という人にはこのゲルカヤノをオススメします。もちろん、すでにランニング歴が長いランナーの日々のトレーニング、ジョギングにも最適。
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これからランニングを始める、始めたばかりのランナーにオススメの1足。まず最初のランニングシューズを買うならアシックス!という人にはこのゲルカヤノをオススメします。もちろん、すでにランニング歴が長いランナーの日々のトレーニング、ジョギングにも最適。

Fuel Cell PRISM

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出典: shop.newbalance.jp

ニューバランスのなかでも反発性の高いシューズとして、2020年7月に発売されたばかりの『FuelCell PRISM』。効率のよい足運びを実現するミッドソールと新開発のフォーム素材がもたらす軽量性が特徴です。高反発でスピードに乗りやすい一方、倒れ込みを防ぐメディアルポストとアッパー内側のサドルサポートの働きにより、安定感もあります。ランニング初心者からエリートランナーまで、幅広いランナーにおすすめの一足です。

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FuelCellの弾む乗り心地と滑らかな接地を実感できる、初心者にもオススメのシューズ
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ミズノ ウエーブライダー 24

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出典: mizunoshop.net

ミズノの鉄板シューズ、ウエーブライダー。前作から大きくアップデートした最新モデルはミズノエナジーという新素材を搭載。ミズノが総合スポーツメーカーとして培ってきた反発性に関する知見が結集しています。やわらかさが17%アップし、反発弾性が15%アップし、クッション性も反発性も増しています。シューズアドバイザーの藤原さんもこちらの動画では「ウエーブライダー 23を履いていたランナーは、ウエーブライダー 24を履いた方がいい! 」と絶賛しています。

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MIZUNO ENERZYとMIZUNO WAVE搭載でなめらかで強い走りが続く、ミズノランニングのフラッグシップモデル
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藤原 岳久さん
F・Shokai【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

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