履き心地は『アディゼロボストン』シリーズ? サロモンソニックRAプロ2の魅力

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みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。さて、今回は『サロモンソニックRAプロ2』のご紹介です。

オーソドックスなフィット感に好感

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一言で言うと、そのルックスから “オーソドックス” という言葉しか浮かばないシューズ。

ソニックシリーズは『ソニックRA2』、『ソニックRA MAX2』というシューズもあるのですが、「見た目だけだと区別がつかない……」という方もいるのでは。

コレ、知れば知るほど、履けば履くほど、よく考えられたシューズだなと感じます。まるで、スルメイカのよう(笑)。

発売されて少し時間が経っていますが、レーシングラインの『ソニックRAプロ2』を中心に、あえてこのタイミングで紹介しようと思います。

このシューズを履いて、思い出す履き心地が、『アディダスアディゼロボストン』シリーズ。恐らくコンペテターなんでしょうけど、とてもソツのない機能性で、シンプルなデザインなど類似点も多いですね。6mmドロップなので、その点は違いますけど。

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とにかく、フィット感が良いシューズです。踵部が狭く、前足部が広いラスト(靴型)は、多くのランナーにストレスのない自然な形をしていると思います。特につま先部のトゥーボックス(高さのスペース)も十分。踵と甲でしっかり止まるからこそ、このフィット感が出るのでしょうね。甲まわりのフィット感が特にいいです(シューレースはやや余りますけどね……)。

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そして、このシューズの特徴は、ランニング中の微振動を抑える『Vibe™ テクノロジー』、幾何学的非干渉のソールデザインの『ジオメトリックディカップリング』です。これらのユニークな機能は、説明ではなかなか理解頂けないかもしれませんね。わたしもピンと来ませんでした。「へー、そうなんだ 」のレベルでした。

シューズをしっかり履いてみるまでは……。

バイブテクノロジーは後々感じる機能

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Vibe™ テクノロジーとは、高反発素材のEnergy Cell(エナジーセル)、振動抑制素材のOPAL(オパール)という2つの素材のコンビネーション。着地時に起こる微振動を抑えつつも、蹴り出しに反発が起こる組み合わせです。とは言っても、たった0.2-3秒の世界の話。率直な感想としては「少ししっかりとした硬さのクッションだなあ」という感じです。はっきり言って、びっくりするほどクッションがあるとか、反発感がすごいとか、何かがあるわけではないです。ですけど、あとで振り返ってみると、「何だか足が疲れていないなあ」って感じるんですよね。スルメイカ(笑)!

少し足底が張っていて違和感があったときに、ソニックRAプロ2 を履いてみたのですが、このシューズを履いたときだけは違和感を感じませんでした。履き始めの違和感が、終わりにはなくなっている不思議な感覚。わたしは速く走るときにくるぶしが内側に倒れこみやすくなり(過回内気味)、バランスがやや崩れ、ジョグでも過回内気味になっていたようなのですが、外側の接地感を高めたこのソニックRAプロ2のジオメトリックディカップリングが上手く機能したわけです。

ジオメトリックディカップリングとは

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ジオメトリックディカップリングとは、幾何学的なアウトソールのデザイン部分ですが、使う用途やスピードに応じて、接地感を高める作りになっています。シューズの裏側を見てください。つま先に1〜3の番号が入っていて、足の構造に合わせて自然に屈曲したり、動くように幾何学状に溝が入っています。それが、それぞれのモデルで目的に応じて調整されています。

このRAプロ2は、スピードを上げて走るシチュエーションで履くシューズ。フォアフット気味の着地を想定して、外側の接地面を高め安定したランディングをアシストできるジオメトリックデザインになっています。ソニックRAがミッドフット、ソニックRA MAXがヒールストライクでのランディングをイメージしています。簡単に言えば、『ソニックRAプロ2』がレーシング、『ソニックRA2』がニュートラルトレーナー、『ソニックRA MAX2』がオーバープロネイト対策シューズと言ってもいいかもしれません。

サロモンの考えるサポートとは

サロモンの考えるサポートは単純明快です。あえて、プロネイト(回内、むしろ過回内が問題)のようなランニングに必要な動きは阻害せず、微振動など進行方向に不要な要素を排除するそんなサポートの提案。ちなみにディカップリングとは非干渉という意味です。プロネイトとは、オーバーであるからこそ、状況として問題であって、わたしたちの足が作るクッションだったり、バネとして、ランニングになくてはならない動きです。

ソニックは、ランナーがスピードによって、トレーニングによって、履き分けるように設計されたシリーズと考えると良いですね。そうすると、すんなり腑に落ちます。

踵寄りの接地になりやすい、比較的ゆったりとしたスピードのトレーニングでは、『ソニックRA MAX2』、軽快なジョグ、距離走などはニュートラルの『ソニックRA2』、接地が前寄りになりやすいスピードを出したシチュエーションでは『ソニックRAプロ2』を履くというように。

この40年間、シューズの機能性がこれだけ進化したのにも関わらず、世界中で怪我をするランナーが絶えません。毎年、10人中4人のランナーが何らかの怪我を負っていると言われています。シーンやトレーニングによってシューズを履き分けて、必要な機能を選んで使っていく。そんな時代の転換期なのかもしれませんね。

ソニックRAプロ2

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・価格:15120円(税込)
・ドロップ:6mmドロップ
・アッパー:センスフィット〜エンジニアードメッシュのシームレスアッパー
・ミッドソール:VIBE(バイブ)テクノロジー〜高反発素材Enaergy Cell(エナジーセル)と振動抑制素材Opal(オパール)の組み合わせ
・アウトソール:ジオメトリックディカップリング〜幾何学的非干渉デザイン

(写真 Eliana

   
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