新作『ADIZERO BOSTON 8』はあらゆるランニングスタイルにマッチする、ズレ軽減フィット構造の万能型シューズ

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足にシューズがフィットするとはどういうことなのか。最後の一歩までフィットし、エネルギーロスを抑える、ズレ軽減フィット構造を採用した『ADIZERO BOSTON 8(アディゼロボストン8)』とは、どんなシューズなのか。

信州大学 繊維学部 感性工学コース 教授の吉田宏昭さん、シューズフィッティングアドバイザーの藤原岳久さん、ラントリップ代表の大森英一郎による座談会。後編では、『アディゼロボストン 8』の魅力に迫る。

ズレ軽減フィット構造とは?

大森:前編では、シューズとフィットの話を中心に伺いました。お二人は既に試されているわけですが、シューズ内で足がズレることを極力抑えた、ズレ軽減フィット構造が特徴の『アディゼロボストン 8』は、フィットの観点から見ていかがでしたか?

藤原:『アディゼロボストン』シリーズは、以前から踵のホールド感に定評があるのですが、今作もその点は引き続き高いレベルだと思います。足とシューズの一体感が味わえるシューズですね。

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吉田:とても個人的な感想なのですが、僕は足にシューズがフィットしていないと、踵と小指の部分が痛くなることが多いんです。しかし、『アディゼロボストン 8』はそういうことがまったくありませんでした。

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大森:『アディゼロボストン 8』のフィットは、かなりハイレベルということですね。仮に1m進むためのズレがたった0.1mmだとしても、フルマラソンを走るとなるとかなりのズレになります。足にシューズがフィットしているって重要ですよね。

吉田:足の筋肉が余計な力を使わなくて済みますからね。それに、踵のホールドが適切なうえに、前足部も余裕があるというか、足の動きに合わせられる設計ですよね。

藤原:トウボックスというのですが、つま先の部分もしっかりと高さがあるんですよね。これだと、つま先周辺に余計なストレスがないと思います。スペック上も、前作より前足部が広くなっているんですよね。より心地よいフィット感が味わえるようになったのだと思います。

クッション性、安定性のバランスが良い

大森:クッション性と反発性に優れたBOOST™️フォームと、EVAエナジーレイルを重ねたミッドソールも特徴的ですよね。

吉田:とてもバランスよくできているシューズだなと感じました。柔らかいものって人間は心地よいと感じやすいものなのですが、安定せず、逆に疲れたりする場合もあります。布団や椅子の座面を想像して頂くとわかりやすいと思うんですが、安定するにはある程度の硬さが必要なんです。違う性質をもった素材をうまく組み合わせて、適切なバランスにしたのだろうと推測できます。

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藤原:クッション性と反発性って基本的には相反する機能ですからね。BOOST™️フォームの良いところを最大限に活かしながら、EVAエナジーレイルと、コンチネンタル社製のアウトソール、それからトルションシステムで、最適なバランスに導いているんでしょう。実際、とても気持ちよく走れるシューズですし。

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『アディゼロボストン 8』はズレ軽減フィット構造の万能型シューズ

大森:『アディゼロボストン 8』は、フルマラソンで言えば、サブ3.5を目指すレベルのトレーニングシューズを想定して作られているようなのですが、藤原さんはどのような人に向いているシューズだと思われますか?

藤原:結局は使い方次第ですし、その人のカラダのパフォーマンスがどれだけあるかっていうことにもなるのですが、たとえば、僕にとってはレース用のシューズですね。

大森:フルマラソンが2時間30分台の藤原さんでもレース用ですか!

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藤原:いまの僕はこれぐらいのクッションがほしいなってことなんです。実業団のランナーにとっては、ジョグ用とかアップ用に適しているシューズでしょう。フルマラソンでサブ3.5前後の人はトレーニングシューズ、サブ4・サブ4.5レベルのランナーだとしても、10kmでベスト記録の更新を狙うなら『アディゼロボストン 8』で良い場合もあると思います。用途次第ですね。

吉田:誰もがフルマラソンを走らなければいけないわけではないですからね。これだけ足とフィットするシューズなら、みんな履きたいかもしれない。たまに短い距離をジョギングするだけという人でも大丈夫ですか?

藤原:もちろんです! たまにしか走らないという方は、距離も短いし、スピードも出さないでしょうから。もっと長い距離を走りたいとなったら、クッション重視のシューズに切り替えるのが良いですね。

大森:これから夏へと向かっていくわけですが、『アディゼロボストン 8』の通気性の高さも見逃せません。

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藤原:ヒールカップの部分をのぞいて、アッパーの全面がメッシュですからね。BOOST™️フォームは熱にも強いですし、秋から始まるレースシーズンに向けた、夏場の走り込みにも向いているシューズと言えます。

大森:夏場に脚力を養おうと考えるシリアスランナーにも『アディゼロボストン 8』は適していると。本当にさまざまなランニングスタイルにフィットする可能性があるシューズということですね!

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『ADIZERO BOSTON 8(アディゼロボストン 8)』
・サイズ : 【MEN’S】24.5〜31.0cm【WOMEN’S】22.0〜29.0cm
・自店販売価格 : 12,000円+税
・ミッドソールドロップ : 10mm(ヒール:29mm/ 前足部:19mm)
・販売店舗 : アディダス オンラインショップ/ アディダス ブランドコアストア各店/ スポーツデポ各店/ アルペン各店/ SteP Sports各店/ スポーピアシラトリ各店/ スポーツオーソリティ各店/ スポーツゼビオ各店/ ヒマラヤスポーツ各店/ その他 全国のアディダスランニング取扱い店舗

(文 神津文人 / 写真 Eliana

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