ホカオネオネの異端児!? 柔らかいだけじゃない『ARAHI 2』がアリな理由【 シューズアドバイザー藤原のレビュー】

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回はホカオネオネ『ARAHI(アラヒ)2』のご紹介です。

「ホカオネオネの異端児!? 柔らかいだけじゃない『ARAHI 2』がアリな理由【 シューズアドバイザー藤原のレビュー】」の画像
出典:hokaoneone.jp

ホカオネオネといえば、「柔らかい! 軽い! マシュマロのようなシューズ」と宣伝されていますが、そういう意味では、このアラヒ 2 は少し異端児かもしれません。お馴染みの厚底、ボリュームミッドソールではありますが、定番ラインの柔らかいクッションよりも、しっかりと安定感を出した作りで、さらに中身が詰まったクッションになっています。

J-Frame™がついたミッドソールは、基本的にはオーバープロネイト対策(過回内抑制)シューズです。回内という縦の内側アーチがない扁平足だったり、それに伴うニーイン(膝が内側に入る)を抑えるタイプのシューズです。アラヒ 2 は、さらにさらにいろんなランナーにメリットがありそうです。スタビリティーの考え方がオーバープロネイト対策シューズとは少し違うように思います。J-Frame™は内側だけでなく、外側踵付近まで張り出した、Jの字の形をした馬蹄型のフレームになっています。

「ホカオネオネの異端児!? 柔らかいだけじゃない『ARAHI 2』がアリな理由【 シューズアドバイザー藤原のレビュー】」の画像
出典:hokaoneone.jp

これは、内側に偏ったサポートになっていないのが特徴。通常、オーバープロネイト対策シューズは内側と外側構造が全く別物になっているものがほとんどだからです。

踵部全体をカバーする安定感は、むしろモーションコントロール(左右をサポート)シューズと言ってもいいかもしれません。そのカテゴリーの中ではかつてないライトウエイトを実現したシューズです。あまりランナーを選ばないオーバープロネイト対策シューズで、クリフトンのようなニュートラルトレーナーともう1足の履きわけ用シューズとして持っておくと安心です。

また、お馴染みのメタロッカーは健在。シューズがロッキングチェアのように揺れる構造になっているのは、他のホカオネオネのシリーズと同じです。

全体に少し硬めのソールは、むしろクリフトンなどのマシュマロラインより、前進誘導が強く、どんどん推進力を作る感じが得られます。湾曲の頂点あたりを目がけて着地すると、スムーズに足抜けしてきますね。

このシューズは、27.0cmで261gとライトウエイトですから、通常のジョグなどトレーニングやマラソンなどのロングディスタンスレースでも活躍しそうです。サイズ感は、通常サイズと同じでいいでしょう。足回りに余裕のあるデザインなので、足幅が気になるランナーも問題なく受け入れてくれるでしょう。逆に細い足型の方には広さを感じるでしょう。

「ホカオネオネの異端児!? 柔らかいだけじゃない『ARAHI 2』がアリな理由【 シューズアドバイザー藤原のレビュー】」の画像
出典:hokaoneone.jp

やや高価ですが、その価値のある1足です。クリフトンばかりでなく、こちらも是非試してみて下さい。

まもなく、アップデートされた『ARAHI(アラヒ)3』も発売されます。合わせてチェックしてみてくださいね。

 

藤原岳久が書いた新着記事
RUNTRIP STORE MORE
「ITEM」の新着記事

CATEGORY