シーズンオフのメジャー球団のキャンプ施設を走ってみた
Dec 30, 2018 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
メインスタジアム前の駐車場から走り始めた。この日の最高気温は摂氏20度程度。空には雲一つ見えない快晴で、湿度は低く、走るには申し分なく快適だ。アリゾナは砂漠気候で、春から夏にかけては非常に暑くなるので、日中に屋外を走ることなどはとても覚束ない。だが秋冬は温暖で過ごしやすい。それでも日差しは非常に強いので、サングラスと日焼け止めは必携だ。
メインスタジアムに近い練習用フィールドをメジャーリーガーが使い、マイナーリーグは3A, 2A, 1A, ルーキーと階層が低くなるにつれて、使用する練習用フィールドはメインスタジアムから遠くなる。
それらの練習用フィールドをつなぐ道路に、車は入れない。代わりに電動ゴルフカートがフィールド間の移動に使われる。昨年の春季キャンプ中に大谷翔平選手とマイク・トラウト選手の2人のスーパースター同士が同じカートに乗って移動する場面がスポーツ紙面に載ったことがある。
フィールドからフィールドへとゆっくり走る。シーズンオフなので、施設内には人っ子1人いない。さすがメジャーリーグの施設だけあって、どのフィールドもフルサイズの野球場にブルペンやバッティングケージがついている立派なものだ。
一番奥のフィールド、つまり最下層リーグの練習場まで行って、そこから振り返るとメインスタジアムははるか彼方にしか見えない。ランニング・アプリで距離を測ったのだが、駐車場からここまでは約1キロ離れていた。
300人を越えるであろう傘下マイナーリーガー全員に電動カートが行き渡るとは、到底思えない。ルーキーリーグの選手ともなれば尚更だろう。重い野球道具を抱え、駐車場からここまでとぼとぼ歩くマイナーリーガーたちの姿を想像してみた。