サボテン・アシカ・地ビール!サンディエイゴを走ってみた
Jun 04, 2017 / SPOT
Apr 26, 2019 Updated
照りつける太陽のもとで育つサボテン。思わず息をのんでしまう夕日。今回は海と砂漠が美しいアメリカ・カリフォルニア州のサンディエイゴを、ライター戸上が走ります!
サンディエイゴって?
アメリカ・カリフォルニア州の最南端に位置する都市、サンディエイゴ。アメリカとメキシコの国境近くに位置しています。温暖な気候に見舞われ、都会でありながら街のすぐそばには美しい自然があります。カリフォルニア南部ならではの明るさと、港町らしい活気を兼ね備えた人気の街です。
コース① トリーパインズ公園
私が一番おススメするランニングスポットは、市街地から車でおよそ25分の場所にある、トリ―パインズ公園です。海沿いにあるこの公園には、ランナーよりもハイキングを楽しむ人が多く見られます。毎朝欠かさず歩いていそうな地元のおばあさんも何人かいました。
今回はおよそ10 km のアップダウンの多いコースを走ります。天気はあいにくの曇りで、走る前は長袖の上着がないと肌寒いくらいです。コース前半 2 km 程は急な上り坂が続き、諦めて歩きたくなるほど。しかし、その後は平坦なコースが続き、メイントレイルから景色の良い海側に向かって短いループがいくつも別れていました。
ループの入口にはコースの距離、トレイルの幅・傾斜・地質などが正確に標識に表示されているので、距離のコントロールに最適です。他の場所にもこのような標識があったらいいですね。ちなみにコース途中には仮設トイレもありました。
このトレイルを走っていると波の音が聞こえてきたり、サボテン畑やお花畑が広がっていたりするので、飽きることはありません。道も整備されていて足場が良いので、転ぶ心配もありません。
お花畑を走り抜けると、こんな景色が待っています。風はとても強いですが、解放感抜群!
周りの植生や地層は日本では見たことのないような、独特なものでした。
このコースの欠点は、車で行かなければならないこと、前半の上り坂が急すぎて苦しいことと、後半の下り坂が急すぎて膝関節への負担が少々心配なことです。しかし、解放感があり、人混みもなかったので、全体的には大満足です。
コース② バルボアパーク
次にご紹介するコースは、街の中心部にあるバルボアパークです。サンディエイゴ市民や観光客で賑わうこの公園には、博物館・美術館・バラ園・カフェ・動物園など、数えきれないほどの施設が揃っています。サンディエイゴに行った際には欠かせないスポットです。今回は宿泊していた街の中心部のホテルから、往復 8 km 走ります。一番の特徴は、様々な施設に集まる人と、賑やかな雰囲気です。
明るい色のパラソルや、ヤシの木、色とりどりのバラ、きれいな噴水など、飽きのこないコースです。また、とても広い公園なので、地図を観ながら走行距離は自由に調節できます。場所によっては人が多すぎて走りにくいことがあったので、そのときは諦めて少し歩きました。このコースは宿泊施設にも近いので、まとまった時間が取れない人にもおすすめです!また、日陰もあるので、昼間に走っても問題ありません。
クロストレーニング:野生のアシカとアザラシを観ながら歩く
サンディエイゴで野生動物を見るならば、おススメなのがラホヤ(La Jolla)。ランニングで疲れた脚には、動物を観ながら楽しく歩くのがピッタリ!ということで、ラホヤ周辺を散策しました。ちなみに、この珍しい地名の語源は、スペイン語の「La Joya=the Jewel=宝石」だという説と、アメリカ先住民の言葉で「Woholle=山の中に空いた穴」だという説があるそうです。(ラホヤホームページより)
野生動物というからには、運が良くなければ遭遇できないのだろうと思い歩いていると…!アシカが岩のようにゴロゴロと寝転がっています!種類は、日本の水族館でも見ることができる、カリフォルニアアシカ。なんとも無防備な姿です。
そして、50メートルほど歩くとアザラシも発見!アザラシとアシカが同じ海岸沿いに生息しているとは驚きです。
サンディエイゴで食べる!飲む!
サンディエイゴを訪れた際に試していただきたいのは、地ビール、カキ、そしてタコスです。
まずは、地ビール。サンディエイゴには街のいたるところに地元の醸造所があり、様々な種類の地ビールを試すことができます。タクシーの運転手さんによると、近年ビールの小規模醸造所が急増しているとか。私が今回訪れたののは以前からファンだったBallast Point Breweriesというところです。こちらのビールは、ラベルが色とりどりの魚でデザインされていて、見ているだけでも楽しくなります。
バーカウンターでは、ラガー系・IPA系・苦いスタウト系など、メニューにある数十種類のビールから何種類かを少量ずつ頼むことができます。私はフルーツ味や、苦みを抑えたラガーなどを選びました。トレーニングのご褒美に、ぜひ訪れてみてください。
次はカキ!サンディエイゴは海沿いの街なので、新鮮なカキがとれます。「ハッピーアワー」と呼ばれる夕方の早めの時間にレストランに行くと、格安でカキを食べることができます。また、サンディエイゴはアメリカとメキシコの国境近くに位置しているため、アメリカにいながらも本場のタコスを楽しむことができます。
地元の人に「この辺りで美味しいタコスが食べられるお店はどこですか?」と尋ねると・・・
「サンディエイゴにあるタコス屋さんはすべて美味しいよ!」と言われました。さすがサンディエイゴです!私はメキシコの国境にある屋台のタコスを食べました。売っている人もスペイン語で話していて、本格的な味がしました。
他には、イタリア系の移民が開いたレストランやマーケットが立ち並ぶ「リトル・イタリー」、高級リゾート地として愛されるコロナド島、全米でも最大級の動物園や水族館など、ランニング以外にも楽しめるスポットがたくさんあります。
今回は太陽の日差しが眩しいサンディエイゴからレポートさせていただきました!
みなさん、機会があればサンディエイゴへラントリップしてみてはいかがでしょうか?