フルマラソンを「最短」で走ったら自己新なるか!? 目標「420mカット」で驚きの結末
Jan 17, 2017 / EVENT
Apr 26, 2019 Updated
こんにちは!ラントリップ代表の大森です。みなさん、2017年も走ってますか?
さて、もう先月の話ではありますが、第11回湘南国際マラソンに出場してきました。
今回、SUUNTOのGPSウォッチ「SUUNTO SPARTAN ULTRA」を使用させていただけるとのことで、あまりレースには出場しない私も尻尾を振って参加させていただきました。
フルマラソンに限らずですが「少しでも楽にゴールしたい」というのは、世界中のランナーの共通の願いなのではないでしょうか?
そのために日々、“楽に走れるフォームの解説本”や、“疲れにくいタイツ”、“乳酸を溜めにくくするサプリ”など、ありとあらゆるものに頼っていることと思います(私もです、笑)。そんなみなさんにとって「不正をすることなく走行距離を短くする方法」があるとすれば、それはもう喉から手が出るほど欲しい情報なのではないでしょうか。
そこで今回私は「フルマラソンで最短距離を攻め続けたらどれくらい距離を縮められるのか」というテーマに挑戦してみることにしました。
最短距離を攻めるイメージ
最短距離を攻め続けるという単純な方法は、きっと誰もが一度は考えたことがあるかと思います。しかし「本当に短縮できているのか?」という疑問に対しては、なかなか検証を行う機会がなかったのではないでしょうか。
この、ランナーにとってのリーマン予想ともいえそうな未解決問題に対して、「高精度のGPSトラッキングでも長時間(26時間)充電が持つ」SUUNTO SPARTAN ULTRAを使用して、答えを出してきましたのでご報告させていただきます。
それにしてもこの時計、かなりかっこいいです。
SUUNTO SPARTAN ULTRA
目標は420mの短縮
と、意気込んで企画を立ててみたものの、湘南国際マラソンってめちゃくちゃまっすぐなコースなんです。
超まっすぐな湘南国際マラソンのコース:公式HPより
この時点で不安になったものの、とにかく42.195kmのうち1%にあたる420m、つまり1kmあたり10mを短縮目標として掲げることにしました。420m縮まるということは、仮に1km5分で走るとすれば合計タイムを2分も短縮できるということになります。レースで2分縮まるってかなーり大きいですよね。
いよいよスタート
スタート地点は大変混雑気味。今回私はCグループから出場したので出走まで4分ほどかかりました。
スタート地点では、はるな愛さんをはじめ著名人の方々が見送ってくれました。
満を持してスタート!
しかし、走り出してもめちゃくちゃ混雑していて全然進めません(笑)とにかくここは全体の流れに乗ってバラけるのを待つことに。
給水ボランティアの方々は逆側なのにもう準備万端で待機中。手を振って応援してくれました。
少し走っていると湘南の海が見えてきます。The湘南!
とにかく前をよく見て、前方で右にカーブをしていれば、対角線を目指して斜めに進みます。
10km地点を通過
なんだかんだで混雑は全然解消されず、気がつけば10km地点へ。
ここでまさかの20mオーバー!!(笑)
原因は後ほど明らかになるのですが、一体このあとの32kmはどうなってしまうのでしょうか!?
20km地点には「東北復興支援エイド」が。ここでは東北風土マラソンの運営にも携わっている方達が東北復興支援の目的で地元の名物をエイドで提供されていました。
西湘バイパスやHAPPY給水も
この大会では、普段走ることができない「西湘バイパス」を走ることができるのが特徴の1つです。
この西湘バイパスから眺める海がとても美しくて、思わず立ち止まって見入ってしまいました。(決して足が棒になっていたわけではありませんよ、決して)
35km地点では「HAPPY給水」と呼ばれるエイドステーションが姿を現します。
【商店街や地元で見かける「食」がレース中に堪能できます】というコンセプトのエイドです。私は「湘南しらすユッケ丼」を楽しみにしていたのですが、どうやら既に売り切れていたらしく食べられませんでした・・・残念!
その他、ここに出ているものは恐らく全部食べられたと思いますが、どれもおいしかったです!釜揚げしらすの塩分が嬉しい。
念願のゴール!気になる合計距離は?
ゴールすると完走メダルを貰えます!
※ビールはあくまで撮影用です。ビールでの水分補給は控えましょうね(笑)
さて、気になる結果は・・・・・
まさかの280mオーバー!!(笑)
ただし、途中でトイレに寄ったため約140mほど多く走っており、実質140mオーバーの42.33kmという結果でした。
最短距離を攻め続けてみてわかったこと
というわけで、実際にフルマラソンの最短距離を攻め続けてみて以下の発見がありましたのでご報告です。
前半はインコースが混んでいる
10kmの時点で20mオーバーしていたのには驚きでしたが、振り返ってみると前半はインコースがかなり混雑していました。他のランナーのみなさんもまだまだ意識がハッキリしているので、前方がカーブしていれば無意識に内側によっているということだと思います。
そこを斜めに進もうとしているので、人を避けるために結構余計な動きが生じてしまいました。それの積み重ねが10kmで20mオーバーするという結果に繋がったと考えられます。
後半は結構インコースも空いている
逆に後半は、場所によってはインコースが空いていることもあります。
視線が落ちているランナーも増えてくるので、“次の次のカーブ”まで意識できている方が減ってきます。そのため反応が遅れて、意外とインコースも走りやすくなってきます。
給水で距離が伸びる
特に後半になれば給水を取りたくなりますよね。結局この給水で結構コースを膨らんで走ることになりました。例えば最短距離から2.5m外れて給水を取るだけでも、往復で合計5mのロス、今回は13箇所の給水があったので、単純計算ですがそれだけで65mもロスすることになります。
じゃあ給水を取らない方がいいのかといえば、そんなことはもちろんありません。「ちょっとでもラクに走りたい」が目的で始めたのに、給水を我慢してたら本末転倒なわけです(笑)
やりすぎると疲れる
結論はこれにつきると思いますが、狙いすぎると結構疲れます・・・。
前半はインコースを意識するあまり沢山のランナーの間を縫って進むことになりました。これは距離が増えるだけでなく、ペースの変動や横の動きなどが入ってくるので、なかなかリズムに乗って走ることができません。また、後半はカーブを意識し続けることで、脳を使います。脳は沢山酸素を使うので、これまた疲労に繋がってしまいますね。
まとめ
今回の検証のまとめとしては「カーブはなるべくインコースを意識した方がいいものの、無理に攻めすぎない方がよさそう」というのが私の結論です。
ただ、もしかすると今回の42.33kmというのは、実は他のランナーのみなさんに比べて結構短縮できているのかもしれません。もし42.33kmよりも短い距離で湘南国際マラソンを走れた、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ編集部までご連絡ください。
挑戦、お待ちしております!
SUUNTO SPARTAN ULTRA
http://www.suunto.jp/ja-JP/sports-watch-collections/Suunto-Spartan-Collection/
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