驚きの“厚底”シューズ、ホカオネオネ『クリフトン2』。由来はマオリ族の言葉”It is time to fry”
Jul 29, 2016 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
今回は、根強い人気のあるホカオネオネの「クリフトン2」のシューズレビューをお届けします。
ホカオネオネのシューズは、びっくりするぐらいの“厚底”。
名前の由来は、ニュージランドの先住民、マオリ族の言葉で「It is time to fry」という意味です。”今こそ飛び立つとき”、まさにそんなクッションが特徴ですよね。
その厚底度合いは、他社と比較すると顕著です。クリフトン2は、ナイキ定番トレーニングシューズ「ペガサス33」と同じ踵の厚み(スタックハイト29mm)ですが、前足部は5mm厚い。また、以前ここでも取り上げたアディダスのレーシングシューズ「アディゼロブーストジャパン3」の踵厚(スタックハイト23mm)とクリフトン2の前足部厚(スタックハイト24mm)は、なんと同じなんです。
ただ、これはクッションが良いため“だけ”の構造ではありません。もし、それだけなら、シューズ前方の厚みが不要ですから。ポイントは、部厚い構造こそ、ランニング動作に大きく関わっているのです。つまり、シューズ前足部厚(スタックハイト)が厚すぎて、まあ、蹴れない、蹴りずらいわけです。(笑)
例えば、普段ランニング動作の中で、ブレーキをかけてしまうなど必要のない、「蹴り動作」をしてしまう方は、是非クリフトンを試してください。
シューズの前側どこか1箇所が集中的に擦れているランナー、また、レース中にふくらはぎがすぐ攣ってしまうというランナーは、「蹴り動作」の過多が一因になっているかもしれません。
体をスムーズに移動させたいがために、蹴り動作を極端に抑える作り。クリフトンはじめホカオネオネのこの構造的な特徴は、簡単に言うと、トラディショナルなシューズとは目的が同じで、手段が違うだけ。そう考えるとシンプルですね。
また、このクリフトン2は、軽い!全体にこれだけごっついカタチをしてますから、一見重そうですが、実にに軽い!247g(27.0cm)と言えば、むしろライトレーシングに近く、一般的なトレーニングよりは、100g程度軽いでしょうね。
It is time to fry! ですから飛べるくらい軽い。
ただ、軽いということは、犠牲になってるものもありますので、特に耐久面は目をつぶって下さい。それを鑑みても、履く価値のあるシューズです。普段重いトレーニングシューズは嫌い、というランナーさんには良いかもですね。
フィッティングは、細みの足型のランナーに合います。ただ、「細い」とご自身で分かってないランナーも多いのですが、いつもヒモが異様に余るとか、シューズ内で足が泳ぐような気がしている方なんかは、このクリフトン2は、とてもフィットするはずです。
実は、クリフトン3がアメリカではリリース済みです。ですが、同じコンセプトのシューズですから、まず1足履いてみたいなあ、という方は、逆に今がチャンスです。
販売総代理店のサンウエストさんが運営するアウトレットショップがありますので、そちらにもそのチャンスはあるかもです。
SUNWEST OUTLET FLOOR
Open:pm12~18
Close:火曜日
Place:東京都中央区銀座3-11-14-2階
Tel:03-3248-1271