ランナーの免疫アップに『人参&みかん』 。ストレスやウィルスにも◎

暦の上では春。街は桜の開花の時期を迎えています。まだ寒さが残るので「外側からも内側からも、しっかりとケアをしてコンディションを整えたい! 」というランナーは多いはず。

国際中医薬膳師でフードコーディネーターの荒井直子が『ランの前後に摂るといいオススメ食材』を紹介する連載。3月のテーマは、免疫アップにオススメの食材『人参 & みかん』をご紹介します。

「ビタミンＡ+Ｃ+香り」の組み合わせでウィルスに備えよう！

ストレスは免疫力を下げる

新型コロナウィルスの流行で、私たちの生活に少なからず影響が出ています。マラソン大会の中止も相次ぎ、残念な気持ちで過ごしているランナーさんも多いのではないでしょうか。ニュースも人々の話題も、コロナ一色と言ってもおかしくないほどで、不安を煽るような報道、公共交通機関利用時のまわりへの配慮など、いつもよりストレスを感じる場面が多いと思います。

好きな香りの食べ物・飲み物を選ぼう！

ストレスを感じると『氣のめぐりが悪くなる』と薬膳では考えられています。

氣のめぐりが悪くなると、肩や首などのコリがひどくなったり、手先・足先が冷えたり、内臓の働きが悪くなったりと、全身に影響を及ぼすので、ストレスを感じた時には『氣を巡らせる食材を摂ること』が大切。

氣を巡らせる食材には、＜柚子／みかん／かぼす／グレープフルーツ／エシャロット／ピーマン／ジャスミン＞などがあります。

また、ストレスを感じた時に負担がかかる臓器を守る食材には、＜クレソン／セロリ／トマト／せり／ししとう＞などが挙げられます。

見ての通り、香りが強い食材が多いのですが、この中から好きな香りのものをチョイスして、食事や飲み物に取り入れてください。苦手な香りのもの、あまり好きではない食材を無理して食べる必要はありません。からだの声を聴きながら、自分好みのものを選びましょう。

手軽に取り入れられるものとして、ジャスミン茶はオススメ。私は、初顔合わせやプレゼンなど、緊張しそうな場面では、よくジャスミン茶を持って行きます。ジャスミンの香りが緊張を和らげてくれますよ。

ウィルスから身を守るために『ビタミンA』で粘膜を保護しよう

ウィルスは、喉や目の粘膜から体内に侵入すると言われています。その粘膜を保護するのに『ビタミンＡ（β-カロテン）』は欠かせません。

ビタミンＡを多く含む食材には、＜レバー／人参／かぼちゃ／ほうれん草／小松菜／ブロッコリー／モロヘイヤ／青ねぎ／春菊／しそ／バジル＞などがあります。

この中でも特に含有量が多く、おすすめなのは人参です。また、しそやバジルは大量に食べるものではありませんが、香りの効果という意味でもオススメなので、好きな人はぜひ積極的に食べてください。

ねぎについては、昨年末のこちらの記事も、ぜひ参考にしてください。

 RuntripMagazine[ラントリップマガジン]

ランナーの風邪予防に『ねぎ』。体温・免疫力のアップにも。 1 tweet

免疫力をサポートする『ビタミンC』

体内に侵入したウィルスから体を守るには、免疫力を強化しておくことが大切です。『十分な睡眠 +  バランスの良い食事 + 軽い運動』の組み合わせが基本中の基本ですが、そのサポートをするものとして、ビタミンCたっぷりの食べ物を摂るのもおすすめです。

＜みかん／いちご／オレンジ／キウイ／レモン／パプリカ／ブロッコリー／豆苗／カリフラワー／芽キャベツ／ケール／ルッコラ＞など、ビタミンC含有量の多い食材を積極的に摂りましょう。

みかんは、ストレスからからだを守る意味でもオススメですし、手で皮を剥いてさっと食べられる手軽さも魅力です。食事が、外食や買ってきたものに偏りがちな人でも、みかんなら取り入れやすいのではないでしょうか。

私は出張の時に、みかんを2～3コリュックに入れて出掛けます。新幹線内でおやつ代わりに食べたり、朝食をみかんと飲み物だけにして調整したり、ビタミンＣの補給というだけではなく、体調（体重）管理にもみかんを役立てています。

まとめ

・ストレスには、好きな香りのものを
・粘膜保護には、ビタミンA（β-カロテン）を多く含む食べものを
・免疫力をサポートするのはビタミンC

これらを総合して、手軽さと効果で最もおすすめする組み合わせは『人参&みかん』

皆さんが、ウィルスから自分のからだを守って、健康で楽しい毎日を過ごせるように祈っています！