ナイキ「フリーラン」をレビュー!”足裏をほぐす”ランニングシューズ
May 16, 2016 / SHOES
May 25, 2019 Updated
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です!
ランニングシューズを実際に履いてみたレビューをご紹介しております。
さて、今回はNike Free RN Distanceをピックアップ!
今回、2004年からの定番「Freeシリーズ」が大きく変化し、5.0、4.0、 3.0というモデルカテゴライズがなくなりました。5.0、4.0、3.0とは、シューズの傾斜(ドロップ)のバリエーション、5.0が8mm、4.0が6mm、3.0が4mmのドロップです。
今回Free RN Distanceは、ドロップは4mmですが、そのルックスは3.0にあらず、というような面持ち、まさに5.0と3.0の要素がドッキングしたようなシューズです。また、ディスタンスというその名の通り、『Free5.0で走ってたランナー向けのもっと走れるモデル』という位置づけとのこと。
もともとスタンフォード大の学生が練習後に、はだしで芝生の上を走っていたことで故障が少なかったというデータをヒントに作成されたもの。コンクリートの上で走っているのに、芝生の上を走っているような状態を作りだすシューズです。シューズ底、六角形の切れ目が、足の動きに合わせてあらゆる方向に動きます。
これは負荷が適度であれば、” ほぐす “になりますし、もう少し多くの時間を使うと” 鍛える “になります。ですからそれを超えるトレーニングは拷問に近い。筋バランス要素を意識、フォームバランスを意識したりするわけですので、短時間で集中して、足裏の感覚とコンタクトを取りながら走る、または歩くのがベターだと思ってます。
ですから、基本的にFreeシリーズはトレーニングシューズではありません。トレーニングシューズを補完するようなトレーナーだと思ってください。そういう位置づけにすると、その魅力が増してきます。距離走に使うとか、マラソンレースで使うとか、そういう使用方法はフィットしません。
レースで使っているランナーを見かけることもありますが、「そのレースのきつさは自分のせいではありませんよ、ギアの使い方の問題ですよ!」と言ってあげたくなります(笑)
私は、トレーニング会場までの普段履きとして使用したり、トラックトレーニングなどで本練習後に行うクーリングダウンで、足裏をほぐすのに使ってます。特にトレーニング後に、トレーニングしたシューズと同じものを履いているランナーにオススメしたいですね。トレーニングで使ったシューズとフィーリングを大きく変えることで、足は刺激に対して受け身になりにくい、故障もしずらくなるし、まあ、実際ほぐれますしね。こんな風に使うといいですよ。
また、大迫選手も所属する「ナイキ・オレゴンプロジェクト」の選手を見ると、体幹トレーニングなどのフィジカルトレーニングで使っている様子が目立っています。足が動きたい方向に動くランニングシューズですから、まさにうってつけです。
さて、フィッティングは基本的にベアフットラストです。前足部がゆったりとしていて、幅が気になる方も問題なく履けます。ただアッパー(シューズ上部)はかかとに芯のない、ミニマルなウエアみたいなフィット感なので、まさにソックスのように履く感じであることはお忘れなく。足幅が非常に細い方には合いません。そういった方には、Free RNの方が細身なのでそちらをオススメします。
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