究極の2足目「Brooks ピュアケイデンス5」あらゆる場面で利用したいシューズ
Apr 15, 2016 / SHOES
Apr 26, 2019 Updated
皆さん、楽しく走っていますか?シューズアドバイザー藤原です。
さて、今回ご紹介したいシューズは、『Brooks ピュアケイデンス5』です!
ブルックスと聞いて「ああ、コーヒーの?」「シャツを作ってるあれ?」なんてイメージするランナーは、だいぶ少数派になったでしょうか。ブルックスに1914年創業されたアメリカの老舗企業。ここ数年は、全米ランニング専門店で売上No.1を誇るブランドです。
『ケイデンス』はピュアシリーズと呼ばれ、トラディショナルなトレーニングシューズと両輪でブルックスが提案しているものの一つです。シューズを乗り物に例えて、トラディショナルなトレーニングシューズをFLOAT(フロート)、このピュアシリーズをFEEL(フィール)と表現しています。
ちなみにピュアシリーズには『フロー』『コネクト』『ケイディンス』の3品番があり、うち最初の2品番はベアフット寄りのシューズと言えるでしょう。足の接地感が意識でき、かつ、ソールユニットがとてもフレキシブルに動きます。ソールの傾斜(ドロップ)が4mmということもあり、自ら意識的にしっかり体を傾けて、ランニングやウォーキング中に重心移動を確められるようなタイプ。短時間でしっかりフォームを意識するようなトレーニングに最適です。
ケイデンスの履き心地。”究極の2足目”
ケイデンスはそんなナチュラルなピュアシリーズの中でも、トレーニングシューズのサポート感が混ざった不思議なシューズ。ホームページの表現は感覚的な部分もあり曖昧さが拭えませんが、いわば「FLOAT×FEEL」といったところでしょうか。
ヒール部分がしっかりして靴底は外側にガイドレールを持ち、トレーニングシューズ的な安心感があります。加えてベアフットシューズ的な側面も兼ね備える、便利なオールラウンダーかなと感じるシューズ。いろんな場面で履きたくなります。トレーニングシューズの代わりとなりながら、テンポランや少しテンポアップしたペースランニングでも感じが良い、普段履きにも使えるようなシューズです。
しかしオールラウンダーであって、オールインワンではありません。トラディショナルなトレーニングシューズを使用しているベースがあってこそ、初めて楽しむことができ、活躍してくれるのかなと思います。オールインワンは中途半端と同義語だと考えていますが、つまり「どれでも使える」ということは「1つのことに特化していない」ということですから。
ケイデンス1足で何とかしようというのは、まさにオールインワン的な発想。しかし2足目としてケイデンスが使用されれば、オールラウンダーとしての側面がキラリと光るのだと思います。トレーニングシューズでもレーシングシューズでもなく、そしてベアフットでもない。そう割り切って使えば、その可能性がどんどん広がるのではないでしょうか。ケイデンスは、まさに“究極の2足目”シューズだと言えます。