“一人ぼっちラン”は寂しい? それとも充実? 人生の成功者の考え方は
Jul 26, 2017 / COLUMN
May 11, 2020 Updated
明け方まで飲み明かし、倒れこむように寝る。起きるのはお昼すぎで、すっかり二日酔い。次の飲み会の予定まであと数時間、急いで支度して家を飛び出す。そんな経験、誰もがあると思います。ちょっと窮屈な時間の過ごし方ですよね。「こんな生活はダメ」と反省する人も多いでしょう。
その一方では、世の中のエグゼクティブクラスの人は総じて、生活のなかに「早起き」を取り入れています。朝5時に起きては、ゆっくりコーヒーを淹れて過ごしたり、新聞に目を通したり、自分だけの時間を充実させるのです。
エグゼクティブクラスの人だから、早起きをするのか、それとも、早起きをするからエグゼクティブクラスになれたのか。鶏が先か、卵が先かの話になってしまいますが、早起きをして自分だけの時間を準備することは、有意義な毎日に繋がると言えます。
「リーダーになる人には、仕事とも家庭とも、友人関係とも切り離された一人きりの時間が必要だ。たった一人で自分と向き合い、自分を振り返るための時間が、自分を鍛え、強くする」
こう語るのは、経営共創基盤パートナー 取締役マネージングディレクターであり、グロービス経営大学院教授、モルテン社外取締役の木村尚敬さんです。様々な経験をもつ木村さんが、自著『ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技』の中で、リーダーの本質を分析しています。
皆さんも、仕事や家庭、そして、時々、友人と過ごす時間に囲まれているかと思います。つまり、誰かとの関係に属している状態。しかし、“自分だけの時間”をあえて、作ることが大切なのです。
「あのとき、なんでこうできなかったのか。もっとこうしておけばよかったのに。あの人との距離感がうまくいかない、ちょっと近づきすぎているかもしれない。今の自分の状況を冷静に振り返り、次の行動につなげる。これまでの自分を振り返り、これから半年、一年、三年後の目標を立てる。目標に対する進捗をチェックして、状況に応じて軌道修正を加え続ける。そうしたことの繰り返しで、ブレない価値観を育て、自分らしさに磨きをかけていく」(同書より)
誰かとの関係に属している時間が長ければ、その分、周囲の価値観に流されてしまうことも多くなってしまいますよね。エグゼクティブのように、自分だけの時間を過ごし、反芻しながら生活していく。それが自己成長に繋がるのです。ブレない軸を持つことが大切。
何げなくランニングを続けている皆さんは、この“自分だけの時間”を、知らず知らずのうちに作っていることになりますよね。一人で黙々と走っているように見えますが、実際には仕事のことや家庭のこと、自分のことを考えているのではないでしょうか。
一見、寂しそうに見える一人ぼっちでのランニングですが、実は、充実した時間であることがわかります。暑い日が続くので、あまり無理はできませんが、ご自身と向き合うために、短い時間でも走ってみてはいかがでしょう。