参加者263人中263位のランナーが優勝!! 一体なにがあった!?
Feb 16, 2017 / COLUMN
Jun 02, 2017 Updated
2月5日に開催された「第20回べいふぁーむ笠岡マラソン大会」で、驚きの結果が出て話題となっています。3km「小学3~6年生男子・女子」の部に参加した263名のランナーのうち、最後尾を走っていたランナーが優勝を決めたのです。これは一体なにがどうなったのでしょうか。
同大会では3kmの部が、中学生と小学3~6年生男子・女子にわかれていました。笠岡陸上競技場を発着点とし、笠岡総合スポーツ公園内を走るコース。まず中学生がスタートし、その後に小学生が走り出します。例年なら、中学生の最後尾と小学生の先頭集団が並び、中学生に導かれるようにゴールしていた小学生。
ですがこの日は中学生のエントリー数が少なく40人。そのため中学生の最後尾を、小学生の先頭集団が見つけることができなかったのです。沿道の誘導表示にも気づかなかったため、規定のルートを外れてしまいました。
一生懸命走った小学生のグループですが、なんと約1.8kmの距離でゴールしてしまったのす。あまりに早いゴールに主催者側も距離の短さに気づいたのですが、その頃には計測チップを外した後、再レースができない状況でした。
さて、小学生のグループですが、続々とゴールにはいってきます。その数、なんと262人。1人をのぞいて全ての小学生が誤ったコースを走ってしまったのです。
最後の1人はというと、小学生グループから大きく遅れてしまい最後尾を走っていたところ、係員が伴走することに。そのため、唯一コースを間違わずに3kmを走りきりゴールすることができたのです。
そこでどのような結果になったのか……。同大会のHPにこのように記載されていました。
「正規コースではありませんでしたが,参加選手の皆さんの一生懸命なレースに対しまして,ゴールした順位どおりの結果で表彰をさせていただきました。なお,2km足らずでのゴールでございましたので,このたびのタイムについては参考記録となりますことをご了承くださいますようお願いいたします。
また,参加者263人中,正規コースを完走された選手がお一人いらっしゃいましたので,大会ルールに基づき,その方を公式記録として優勝者とすることといたしましたのでご理解くださいますよう併せてお願いいたします。」
間違ったコースを走った小学生は参考記録として表彰され、正しいコースを走った小学生はなんと公式記録で優勝。なんとも嬉しい結末となりました。
マラソンはよく人生に例えられることがありますが、本当に何があるかわかりませんね。なんだかホッコリするお話でした。走るのが得意な子どもも、苦手な子どもも、走ることが楽しくなったのでしょうか。そうなったらいいですね。一生懸命走った小学生の皆さん、お疲れ様でした!!