2016年12月4日 INTERVIEW ランナー

「復興はスピードが命!」ランナーを取り戻す熊本の仕掛け人、佐藤雄一郎さんにインタビュー

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故郷・熊本のために――

2016年4月14日、熊本県を中心に震度7(マグニチュード6.5)の大地震が発生しました。その2日後にもマグニチュード7.3の地震が襲い、死者120名、負傷者2000人以上、住家8000棟以上が全壊(消防庁応急対策室公表資料より)。被害総額は4兆円を超えると推測されており、甚大な被害を受けました。

現在ではメディアで取り上げられる機会も減りましたが、今なお避難所生活を余儀なくされている方も多く、〝風評被害〟による観光客の減少も深刻化されているようです。

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写真は震災直後の熊本

熊本復興へ――。

そんな想いを胸に、今日も故郷・熊本を走り回っている人がいます。ラントリップのコースディレクターでもあり、「有限会社ユニバーサルフィールド」熊本支社・熊本プロジェクト担当を務める佐藤雄一郎さんです。

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同社は宮崎県宮崎市に本社を持ち、2012年1月に法人化したばかりの新しい会社です。主な事業内容は、

  • スポーツイベントの企画・運営
  • 大会記録計測業務 等

「~スポーツを通して地域に新たな魅力を創造する~」という会社のスローガンのもと、熊本プロジェクト担当である佐藤さんは『キタクマ・ヤッホートレイル』、『金栗四三翁マラソン大会』など〝ランニング〟にまつわる大会を担当してきました。

震災後は大会開催が難しい状況だったそうですが、7月9日には『熊本復興支援・阿蘇クロスカントリー駅伝&ハーフマラソン』を開催。最需要期の夏休み前に復興をPRしたいことから「40日」という超短期間で大会を開催したそうですが、290名ものランナーが参加。阿蘇市の特産品を詰め合わせた「阿蘇支援パック」も目標を大きく上回る販売個数を記録し、〝復興祈念大会〟は大成功に終わりました。

「復興はスピードが大事。時間を掛ければ街は元に戻りますが、観光地の熊本にとって、〝風評被害〟で去って行ったランナーの方や観光客に戻ってきてもらうことは必須です。阿蘇のクロカンコースはほとんど直接的な被害はありませんでしたし、その状況を早く知ってもらいたかったんです。イベントは〝スポット〟でしかありませんが、実施により沢山のメディアに露出することが可能となります。今回100万人以上にリーチが出来たので、少なからず復興PRが出来たと感じています」

陸上競技に没頭した学生時代から、商品のプロモーションを手掛けるビジネスマンへ

佐藤さんは熊本県立鹿本高校から帝京大学へ進学。高校時代は「駅伝部」に所属し、同じ先生が教えていたという「陸上競技部」の1学年後輩にはロンドン五輪陸上男子100m代表の江里口匡史選手(大阪ガス)も在籍。現在でも交流は続いているようで、「夫婦同士で食事をする」ほどの仲だそうです。

帝京大学時代は学生三大駅伝を目指し、「駅伝競走部」に所属。〝箱根駅伝シード校〟のレギュラーにはなれなかったそうですが、現在佐藤さんが手がけている大会のゲストランナーには、当時学生駅伝で活躍した熊本出身選手が多く招かれています。

「学生時代のつながりは感じますね。直接お会いしたことのない人でも、『陸上をやってきた』という経験でご縁をいただくこともありますから。本当に感謝です」

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帝京大駅伝競走部時代の佐藤さん(ゼッケン393番)

大学を卒業後は、「株式会社CDG」というプロモーション会社に入社し、商品のブランディングや販路拡大などを担当。ここで「ゼロからビジネスを作るノウハウを叩き込まれた」そうで、100円~数千万円する商品のプロモーションを経験。5年半の勤務で東京、大阪、京都、大阪と4回もの引っ越しをしたとか。

大学4年間を含め、ちょうど故郷を離れて10年。「大都会で学んだことを生かして、(故郷に)恩返ししたかった」という佐藤さんは、3つの夢を叶えるために熊本に帰ることを決意します。

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松永貴允が執筆した記事

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