ブルックスの隠れた名作シューズ『ローンチ 11』 気持ち良くスピードを出したくなる一足へフルモデルチェンジ
Jun 10, 2025 / SHOES
Jun 10, 2025 Updated
全米でのランニングシューズシェアNo.1ブランドのブルックスから『Launch 11(以下、ローンチ 11)』が登場。前作からフルモデルチェンジした一足を今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー藤原岳久さんの解説を交えてレビューします。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
「誰でも手に取りやすいシューズ」がスピード系シューズにフルチェンジ
ブルックスのランニングシューズと言えば、その中心となるデイリートレーナーモデル『Ghost 16』や、レーシングシューズの『Hyperion(ハイペリオン)』シリーズが多くのランナーに支持されています。そのなかでローンチも今回で11代目を迎えるモデルです。
「元々、ローンチはアメリカで約100ドルで販売されていて、ちょっとブルックスを試してみたいという人など、誰でも手に取りやすいシューズでした。ただ、近年はデイリートレーナー寄りな作りになったり、いろいろと試行錯誤をしていた感じがします」(藤原さん)
そんななか今作は「スピード系のシューズとして大きくアップデートされた」と言います。ミッドソールは軽量の『DNA FLASH』に加えて、前足部により高い反発性を生み出す『DNA FLASH v2』を入れたコンビネーションソール。藤原さんは「シンプルでありながらスピード感がある作りになったと思います」と語ります。
重量は27.0cmで220g程と軽く、ドロップは8mmへ変更。藤原さんは「そこまでガイド感はありませんが、スピードを出す時にはあまり必要ありません。むしろ接地感覚が良く、軽いのが良いですね」と高く評価します。
一方で「フィット感はブルックスらしさがあって良い」と藤原さん。しっかりしたヒールカウンターを搭載し、メッシュアッパーが足をしっかりと包み込むようにホールドしてくれます。
タイムを意識せず、気持ち良くスピードを出したい時に!
よりスピードを出せるシューズへとアップデートされつつ、高いフィット感も実現した一足。藤原さんは「インターバルなどの練習より、テンポアップ走やファルトレクとか、タイムを追わずに気持ち良くスピードを出したいシーンで向いている」と語ります。
さらに、レーシングシューズを初めて買おうと思っているランナーや、デイリートレーナーから少しレベルアップしたくて、軽いシューズを探している人にもおすすめという一足とのこと。
藤原さんは「他のスポーツ経験があって、これから走るという人はこれくらい軽快に走れるシューズから入るのも良いと思います。サブ3くらいのランナーは距離走でも使えるマルチな軽量シューズです」と語ります。
見た目はシンプルでありながら、多くのランナーが履けそうな一足。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
ブルックス|ローンチ 11
・価格:¥17,600(税込)
▼動画でもシューズレビューを配信中
【プロフィール】
藤原岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
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