【Topo Athletic】新作トレランシューズ「ULTRAVENTURE 4」をトレラン専門店店長が解説! ロードからトレイルまで気軽に走れる一足
Feb 23, 2025 / SHOES
Feb 23, 2025 Updated
2013年に誕生した新興ブランド「Topo Athletic(トポ アスレチック)」。近年ではトレイルシーンを中心に着用者が増え続けている注目のブランドから、今回新たに登場した『ULTRAVENTURE 4(ウルトラベンチャー4)』をレビュー。
解説してくれるのは、トレイルランニング専門店『Trippers(トリッパーズ)』店長で、ご自身もトレイルランレースを走る朝長拓也さん。今回はさらに同ブランドの他モデルも合わせて紹介し、それぞれの特徴を解説してくれました。
軽快な走りを追求した「ULTRAVENTURE」の最新作

岡田:今回は「2024年ベストシューズ3選」にも選ばれたTopo Athleticから、新しく発売された『ULTRAVENTURE 4』を紹介します。さらには他のモデルも含めたTopoの特徴に迫っていきたいと思います。
朝長:まず、こちらのモデルですが、特徴としては走りやすいトレイル、林道、ロードに向けたトレランシューズになります。Topoの他モデルは、Vibram®︎ MEGAGRIPの5mmラグで、グリップが非常に良いアウトソールを使っていますが、こちらは同じVibramソールでも、XS TREK EVOソールという耐久性があり、硬い路面を走ることを想定して、引っ掛かり過ぎないものになっています。
岡田:確かに見た目は全体的に割とツルっとしていますね。
朝長:見比べてみると分かりやすいですが、ULTRAVENTUREは屈曲性や柔らかさを出すために、全面にアウトソールが貼られていないのも特徴です。
岡田:それがロードや林道などでも、軽快に走れることに繋がるんですね。OSJ ONTAKE 100などのレースにピッタリですね。
朝長:合うと思います。あとはIZU TRAIL Journeyとかも良いかもしれないですね。
岡田:テクニカルな路面よりは“走れるトレイル”向けですね。
朝長:ミッドソールも他のモデルよりも分厚くて、クッション性が高くなっています。
岡田:実際に履いてみた感想はいかがですか。
朝長:よく自宅からトレイルまで走っていくことがあるんですけど、ロードも違和感なく走れるし、トレイルも程よくグリップがあるので、非常に使いやすいです。
岡田:僕も履いてみたんですけど、違和感なく導入できるなと思いました。「トレイルシューズを履いてる」というガッツリした感覚がそこまでないですよね。
朝長:優しい感じですね。Topoアスリートの中にも、ロングレースではスピードを求めないので、そういう時はグリップよりも快適に走れるこのモデルを愛用している選手も多いようです。
岡田:今回は4代目モデルですが、前作からの変更点はありますか。
朝長:まずアッパーですね。メッシュの密度が上がったことによって、ホールド感が高まっています。砂とかも入りにくいです。あとはかかとの形状が変わったことも、フィット感向上につながっています。
岡田:それは良いですね。
主要ラインナップの特徴・使い分け

岡田:ここからはTopoのシューズ全体の比較もしていきたいと思いますが、シューズを「どうやって選ぼう」と悩んでいる方も多いと思います。
朝長:まず『TERRAVENTURE 4』はミッドソールがそこまで厚くなくて、ラグがしっかりしています。薄いんですけど前足部にプレートが入っていて、突き上げを防いでくれます。安定感もあるので、以前は登山でもおすすめだと紹介したシューズです。
岡田:厚底過ぎるのが苦手な方には良さそうですね。
朝長:『MTN RACER 3』はミッドソールもかなり分厚くてクッション性が良く、かつラグもしっかりあります。仕上がりは柔らかいのでロングレースにおすすめです。
岡田:確かに100マイルのレースでよく見かけますね。
朝長:とはいえ、厚すぎず万能なので、いろんなシーンで使ってもらえると思います。
岡田:あと、『TRAVERSE』ですね。
朝長:こちらはハイクにもトレランにも使えるタイプですね。ミッドソールは硬い部分と柔らかい部分を使い分けてて、着地の時のブレを抑えてくれます。ヒールカップも樹脂製のパーツがついていて、非常に安定感が高い1足です。
岡田:ハイクでも良いし、ランニング初心者の方でも良さそうです。
朝長:そうですね。そこまで重くないので走るもストレスがないと思います。
岡田:いろいろなモデルがありますね。一緒に見てみると、改めて今回登場したウルトラベンチャー4は、また違ったコンセプトで棲み分けがしやすそうですね。
朝長:そうですね。最初は多くの方がグリップが良いものを選びがちで、それはそれで良いんですが、ロードとかでも走りやすいこういったタイプを1つ持っておくのも良いと思います。
岡田:それぞれの価格を紹介したいと思います。
朝長:TERRAVENTURE 4とULTRAVENTURE 4が24,200円(税込)、MTN RACER 3とTRAVERSEが24,750円(税込)です。
岡田:これらもぜひ参考にしていただければと思います。
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新たに登場したULTRAVENTURE 4は、誰でも持っておいて損はない1足となりそう。他のモデルを含めて、気になる方はTopoのトレランシューズを試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
Topo Athletic|ULTRAVENTURE 4
・価格:¥24,200(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走