【2024年版】サブ4達成に向けたおすすめシューズ6選! それぞれの課題に合わせたモデルをシューズアドバイザーが解説
Nov 19, 2024 / SHOES
Nov 19, 2024 Updated
フルマラソンにおいて多くのランナーが目標に掲げる「サブ4(4時間切り)」。これから挑戦する方や、何度も4時間の壁に阻まれてきたという経験を持つ方へ向けて、最適なシューズ選びをRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが徹底解説します。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
自分のレースタイプに合わせて選べる! おすすめシューズ6選
大森:今回はサブ4達成に向けた特集ということで、おすすめのシューズを紹介していきたいと思います。大人気企画の2024年版ですね。
藤原:やっぱりマラソンを始めて「サブ4を達成したい」という方は多いですからね。
大森:目標になりますよね。サブ4を達成するために大切なポイントは何でしょうか。
藤原:まずは当然、練習ですね。
大森:そこは当然ながら大切ですね。
藤原:練習に加えて、シューズに求めたいものは「助力」ですね。ペースとしては1kmあたり5分30〜40秒で走ればサブ4を達成できますが、サブ4を狙う方々にとって、ジョギングのペースとレースペースにはそこまで差がありません。
そこで今回は「後半までペースの維持がもたない場合」、また「前半からもう少し攻めたペースで走る場合」、「その中間にあたる場合」と3パターンでシューズを選びました。
大森:紹介するのは6足。ナイキの『ペガサス 41』、ニューバランスの『FreshFoam X 1080 v14』、オンの『Cloudmonster Hyper』、ホカの『SKYWARD X』、アンダーアーマーの『UAベロシティ プロ』、プーマの『ディヴィエイトニトロ3』です。
①後半ペースダウンしてしまうランナーはデイリートレーナーを!
藤原:いつも「サブ4まであとちょっと」という方はいったい何を履いているのかと考えた時に、5分40秒/kmのペースは決してキツくはないけれど、そのペースを維持できないという問題があると思います。その場合はクッションや安定感、ガイド機能に優れたデイリートレーナーの方が良いのではないかと思います。
大森:なるほど。レーシング仕様のシューズでは跳ねすぎちゃったり、ストライドが伸びることで後半までペースを持続できない時は、デイリートレーナーをレースシューズに選ぶこともありですね。
藤原:あえて言い方を変えると「ペースを上げないシューズ」をすることで、快適に走っていくという考えです。普段の練習から感じの良いシューズを選ぶということです。
大森:確かにペガサス 41とFreshFoam X 1080 v14は分かる気がします。
藤原:今回はこの2つを選びましたけど、自分に合っているデイリートレーナーに変えるというオプションを持っても良いと思います。
大森:実際にどんな結果になるか、試してみるのは良さそうですね。
②一定のペースで走り切れるランナーは、スピードのベースを上げるシューズを!
大森:この辺はいわゆる「跳ねる」シューズですね。
藤原:プレートやスーパーフォームを使っているシューズは、皆さんが想像する最近のサブ4シューズかと思います。
大森:シューズに助力がありますからね。
藤原:ただストライドをある程度伸ばすけれど、スーパーシューズみたいに速く走れる機能が盛りだくさんではないことが特徴です。
大森:「速く走る」という点では、少し制限がかかっていますよね。
藤原:そうですね。でもデイリートレーナーよりはスピードを上げやすいので、レースで前半から後半までペースがあまり変わらないけど、サブ4に届かないという場合は、スピードのベースを上げる必要があります。
大森:そういう時はこういったシューズを使うと良さそうですね。
藤原:ベースとなるスピードが上がらない方は5kmのレースと、マラソンの5kmペースがあまり変わらないと思うんですよね。割と女性に多いタイプかと思います。
大森:筋力のある男性など、5kmである程度のスピードを出せるもののスピードの維持ができないーー。その反面、そもそも5kmのスピードが上がらないタイプに関しては、シューズから助力をもらうという手段があるんですね。
藤原:このあたりはスーパーシューズよりも安定感もありますから、ぜひ使ってみて欲しいですね。
③安定感・助力を兼ね備えたスーパートレーナーも選択肢の1つに!
大森:残りの2足はその中間にあたるタイプですか。
藤原:そうですね。安定感を求めつつも助力のあるタイプを履きたいというランナーもいるでしょう。そういう方はスーパートレーナーが良いんじゃないかと思います。
ポンポン系でありながら全体的にはデイリートレーナーなので、サポートがクッションに寄っていくイメージだとこういったシューズも良いですね。スーパートレーナーはヒールカウンターもしっかりしていますから。
大森:3つのパターンでシューズを紹介しましたが、自分がどのタイプかを考えてシューズを選ぶと、また違った結果が得られそうですね。
藤原:サブ4を目指す上で、自分の課題に向けてトライしてみてもらうと良いと思います。
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ただやみくもにサブ4向けと言われるシューズを履くのではなく、まずはこれまでのレースでどんな課題があったのかを把握し、それに合わせて最適なタイプを探すということもサブ4達成には欠かせない要素になることでしょう。こちらの記事を参考にして、サブ4達成を目指しましょう!
詳細情報
1.ナイキ|ペガサス 41
・価格:¥16,500(税込)
2.ニューバランス|FreshFoam X 1080 V14
・価格:¥19,800(税込)
3.プーマ|ディヴィエイト ニトロ 3
・価格:¥19,800(税込)
4.アンダーアーマー|UAベロシティ プロ
・価格:¥18,700(税込)
5.オン|Cloudmonster Hyper
・価格:¥26,400(税込)
6.ホカ|SKYWARD X
・価格:¥35,200(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
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藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)