【2024年最新】はじめてのマラソンにおすすめランニングシューズ5選! シューズアドバイザーが徹底解説
Oct 07, 2024 / SHOES
Oct 07, 2024 Updated
涼しい日々を迎えた今日この頃。マラソンへ向けて走り出したという方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、はじめてフルマラソンを走る方におすすめのレース用ランニングシューズを、Runtripお馴染みのシューズアドバイザーの藤原岳久さんが徹底解説。フルマラソン4時間30分から完走を目標とするランナーへおすすめのラインナップです。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
はじめてのマラソンにおすすめのシューズとは?
大森:はじめてのマラソンにおすすめのシューズということで、2024年最新版のランニングシューズを紹介します。毎年恒例の企画になりつつありますが、今シーズンはじめてレースを迎える方も多いと思います。今回紹介するシューズはそのような方へ向けたラインナップです。
紹介するのは、ミズノ『WAVE RIDER 28(ウエーブライダー 28)』、ナイキ『ペガサス 41』、アシックス『GT-2000 13』、ブルックス『Ghost MAX 2(ゴーストマックス 2)』、そしてHOKA『CLIFTON 9(クリフトン 9)』の5足です。どれも各シューズブランドの定番のランニングシューズですね。
藤原:まずは、この5足をおすすめする理由から話しますね。フルマラソンを走る上でのランニングシューズの選び方は、タイムの目標や走り方によって異なります。例えば、マラソンを4時間以内で走るランナーと6時間で完走を目指すランナーでは必要とする機能が異なります。軽いシューズや反発性の高いシューズは一見魅力的に映りますが、非常に長い距離を数万歩にわたって動き続けるマラソンにおいて不十分なのです。
大森:では完走を目標とした場合、どのような機能が必要でしょうか。
藤原:マラソンは自分のペースを長く続けることが大切。反発性の高いシューズはストライドが大きくなりすぎてオーバーストライドになることもあります。また、軽すぎるシューズはフォームを崩してしまいがちです。まずはクッション性が十分で安定感の高いシューズを選ぶことが重要です。
完走を目標とするなら、必要以上にシューズのバウンドが大きい必要はありません。自分のペースを長時間保つことができるシューズである点が大切。グラつきが少ないシューズが足への負担を軽減してくれます。また、ランニングは常に体のバランスを前へ倒し続けるスポーツなので前方への運動を促してくれる「ガイド機能」があるといいでしょう。
大森:ガイド機能とは具体的にはどのようなことを指しますか?
藤原:一般的には、ドロップと呼ばれるかかと部と前足部に高低差が付けられ、傾斜があるシューズがガイドに優れています。大抵、デイリートレーナーというジョギング向けのランニングシューズはそうしたモデルが多いので、はじめてマラソンを走る方は日常のランニングで使うシューズと同じカテゴリから選びましょう。
大森:レースだからといって反発性の高いシューズを選ぶのではなく、使い慣れたランニングシューズを使うことが大切ですね。
サポートが欲しいランナーは高ドロップのシューズがおすすめ
藤原:シューズ選びも個人の体に合ったものを選ぶことが大切です。ドロップ(かかととつま先の高低差)も選ぶ際のポイントで、8mmや10mm、12mmなど、様々な高さがあります。ペガサス 41は10mmドロップで推進力を得やすい設計です。8mmから12mmのドロップが比較的高低差のあるシューズ。ドロップが大きいシューズは体が自然に前に倒れるので、楽に走れます。
大森:ソールのクッション性や安定感だけなく、ドロップの数値にも注目してみるとよりシューズの特徴が見えてきますね。
藤原:この5足の中では、『GT-2000 13』(8mm)、『ペガサス 41』(10mm)、『WAVE RIDER 28』(12mm)の3足がドロップの高いシューズです。いずれも前へ進んでいく感覚と安定感を得られます。とくにアシックスの『GT-2000 13』は安定性が高く、オーバープロネーション(内側に足が倒れる現象)を防ぐ設計が施されています。長距離を走る際、足回りの安定感を求める方におすすめです。
楽しい走り心地を味わえる「Ghost MAX 2」「CLIFTON 9」もおすすめ
藤原:反対に、低ドロップのシューズはソールが船底型になっていることでコロンと進むような感覚。『Ghost MAX 2』や『CLIFTON 9』はそのようなソール構造に設計されており、まさに楽しい走り心地を味わえます。着地から次の動きまでは、自分で前へ倒れていく意識で走るとより良い動きにつながるでしょう。
大森:ランニングに慣れてくるとこういったタイプのシューズを履いて走るのが楽しくなりますよね。高ドロップのシューズと低ドロップのシューズは、履きこなせるランナーが分かれるのでしょうか。
藤原:サポート性と安定感を欲するランナーにとっては高ドロップのシューズ、サポート性よりもコロンと転がるような走り心地を感じたいランナーには低ドロップのシューズといった具合におすすめは分かれます。しかし、どちらのシューズもデイリートレーナーとして長い距離を走ることには適したシューズ。実際に履いて、よりフィットしていると感じられるシューズを選ぶと良いでしょう。
大森:あえて異なるタイプから1足ずつ選んで履き比べてみるというのもいいですね。いろいろなシューズを履き比べることで走り方のスタイルやフィットするシューズも見えてきますね。
藤原:そうですね。複数のシューズを履き分けることでシューズの消耗も抑えられます。どれか一足を選ぶとしても、どのシューズが自分に合っているか実際に履いて確かめてください。
***
長い距離を走り切るフルマラソンは何よりもランニングシューズによるサポートが大切。藤原さんの解説を参考に、はじめてのフルマラソンを走り切る“相棒シューズ”を選んでみてくださいね。
詳細情報
1. ナイキ|ペガサス 41
・価格:¥16,500(税込)
2. ミズノ|WAVE RIDER 28
・価格:¥16,500(税込)
3. アシックス|GT-2000 13
・価格:¥15,950(税込)
4. ブルックス|Ghost MAX 2
・価格:¥22,000(税込)
5. HOKA|CLIFTON 9
・価格:¥20,900(税込)
【動画からご覧の方はこちら】
あわせて読みたい