【2023年】秋冬おすすめ防寒トレランアイテム徹底解説！ランニング中の冷え対策に重要なポイントとは？
Dec 04, 2023 / OTHER
Dec 04, 2023 Updated
気温が一気に下がり、防寒対策も必要になってくるシーズン。そんな時期でもトレイルランニングを楽しみたいと思っているランナーも多いはず。また、トレイルランナーではなくても地域によっては普段のランニングでより厚手の防寒アイテムが必要という方もいるのではないでしょうか。こちらの記事では、そんなシーンで欠かせない防寒アイテムを一気にご紹介します。
解説はRuntrip Magazineおなじみのトレイルランニング専門店『Trippers（トリッパーズ）』店長の朝長拓也さん。これまで数多くのトレランレースを走破するなど、ご自身の経験からおすすめアイテムを紹介していただきました。
秋冬のトレランは末端の冷え対策が必須！
岡田：『2023年秋冬おすすめトレランアイテム・小物編』ということで、今回はどんなアイテムを紹介していきますか？
朝長：今回はヘッドウェア、グローブ、アームカバーの3カテゴリーのおすすめを紹介します。
岡田：秋冬のトレランはやはりこの辺の小物が重要になりますか？
朝長：重要ですね。秋冬は末端が冷えてしまうと、指先や耳が痛くなってしまうので、適度に保温して快適に走るために小物は欠かせないと思います。
岡田：秋冬で気温が低いのはもちろんですけど、標高が高くなればなおさらですよね。
１.ヘッドウェア（キャップ・ヘッドバンド）
パタゴニア定番の秋冬仕様「ウィンター・ダックビル・キャップ」
岡田：まずはヘッドウェアですね。キャップからビーニー、ヘッドバンドまで様々なアイテムが揃いました。
朝長：キャップは通年被っている方が多いと思いますが、秋冬仕様のパタゴニア『ウィンター・ダックビル・キャップ』がおすすめです。これはパタゴニア定番のキャップで、ずっと人気のアイテムですね。
岡田：見た目からして暖かそうですけど、裏側も起毛しているんですね。
朝長：サイドにフリースの素材を採用した防風仕様で、より暖かくなっています。耳当てを下ろせるのもポイントですね。特に冬場のトレランでは寒さが身に沁みて、耳が痛くなりますからトレイルランナーにとっては嬉しい工夫ですね。
岡田：たしかに、雪が積もるほどの気温では耳が痛くなりますよね。
耳当てタイプのバンドもおすすめ
朝長：次は耳当てタイプですが、halo commodity（ハローコモディティ）の『Alpha Ear Muffs Band』です。
岡田：寒いシーズンはよく、BUFF（バフ）やネックウォーマーを耳当て代わりに使っている方も見かけますよね。
朝長：そうですね。これはポーラテックアルファという化繊中綿素材を使用していて、軽量で暖かいのに蒸れにくい。ちなみに、このバンドはヘッドバンドと耳当て部分が組み合わせられた形状なのでキャップの上からつけても違和感がありません。
岡田：ランニング中でも寒いと思ったら、途中から手軽につけられますね。
朝長：次は同じくhalo commodityの『Mount Band』です。ほどよい厚みでカラーバリエーションも豊富な点が大きな魅力です。
岡田：デザインも良いですよね。
朝長：男女問わず使えるシンプルなデザインが、他のウェアにも自然に溶け込む風合いのアイテムですよね。
防寒アイテムといえば“ビーニー”
岡田：ヘッドウェアというと、ビーニーもありますよね。
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- Merino Beanie
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- original beanie
朝長：そうですね。milestone（マイルストーン）の『original beanie』はこれは薄手で使いやすいと思います。
岡田：ランニングでは厚すぎないのも大事ですよね。
朝長：もう1つはSmartwool（スマートウール）の『Merino Beanie』です。
岡田：こちらも薄手ですね。
朝長：手を入れてみると透けるぐらい薄手ですが、走っていると暑くなることもありますから実際にはこれくらいで十分大丈夫だと思います。
2.グローブ
指なしなのにミトン付きの優れもの
岡田：トレイルランニングだけでなく、冬のランニングでは手や指先の冷えが気になりますよね。朝長さんからグローブもご紹介していただきます。
朝長：こちらでは4点紹介したいと思います。
岡田：グローブもバリエーション豊富ですね。薄手から厚手タイプまで様々あります。
朝長：薄手のほうから紹介したいと思いますが、まずはUNWASTEDの『adapt』です。これは指なしのグローブで、以前怪我予防など夏場にもグローブはあったほうが良いと話したのですが、こちらはさらにミトンが付いています。少し寒い時に被せることができますし、暖かくなったら、手の甲部分に収納することもできます。
岡田：それはマルチに使えて便利ですね。
グローブの定番「メリノウール グローブ」
朝長：そこからもう少し寒い時におすすめなのが、R×L（アールエル）の『メリノウール グローブ ミッド』です。
岡田：このモデルはRuntrip Storeでも販売されていますが、薄手のライトタイプと少し厚めのミッドタイプがあるんですよね。
朝長：今回はミッドタイプの方を紹介しますが、ウールのニットなのでやさしいつけ心地ですし、風をある程度通して蒸れにくくなっています。
岡田：ウールの編まれたニットグローブという感じですね。
朝長：指先はスマートフォンを操作できるようになっていますし、手首のところにウォッチウィンドウもあって快適です。
岡田：素晴らしい心配りですよね。
朝長：ここ2、3年人気がありますが、1つ持っているとどこでも使えてとても便利だと思います。
さらに寒いときは「Fast Trail Glove」がおすすめ
岡田：次はさらに寒いとき用ですか。
朝長：そうですね。milestoneの『Fast Trail Glove』です。これが個人的にはベストなんじゃないかと思っているアイテムです。
岡田：まさに、“トレランアイテムの決定版”ですね。
朝長：見た目は黒のシンプルなデザインですが、こちらも指が出せます。指が出せるのはスマートフォンの細かい操作には便利ですよね。こちらのアイテムもミトンがついていて、シーンによってミトンを着脱できます。
岡田：生地も厚すぎない感じで良いですね。
朝長：空気の抜けも良さそうで、ミトンを外している状態では蒸れにくいと思います。
岡田：ほどよいつけ心地ですね。
極寒のトレイルでは防水仕様の「パラドックスウォータープルーフミッド」
朝長：最後はかなり寒いときや、末端が冷えやすい方におすすめのextremities（エクストリミティーズ）『パラドックスウォータープルーフミッド』です。昨年もおすすめグローブ企画で紹介しているパラドックスシリーズの進化版。こちらはなんと防水仕様になります。
岡田：かなり心強いですね。
朝長：中綿が入っているミトン型のグローブで、プリマロフトという濡れても保温性が維持できる素材が配されています。防水機能によってかなり悪天候でも耐えられると思います。氷点下の環境下で走るときにはとても便利だと思います。真冬の山に行きたいトレイルランナーにはぜひ手に取ってもらいたいですね。
岡田：収納するとコンパクトになっていて、携帯するのも便利だと感じました。
朝長：ミトン型なので、寒い時は中に別のグローブを重ねて使うこともできますので、非常に便利だと思います。
3.アームウォーマー編
ウォッチウィンドウも作れる「シームレスアームカバー」
岡田：最後はアームウォーマーですね。トレランではもちろん、ロードのマラソン大会でも見かけるアイテムたちですね。
朝長：R×Lの『シームレスアームカバー』と『メリノウール アームウォーマー』の2点を紹介します。シームレスアームカバーはシンプルで伸縮性が非常に高いモデルです。
岡田：シームレスアームカバーは切りっぱなしのようなつくりですね。
朝長：そうなんです。自由自在にカットできて、ご自身の腕に合わせて長さを変えられますし、穴も開けることもできます。たとえば、ウォッチウィンドウや親指を出すためのサムホールを作ることも可能です。
岡田：腕に密着するような感触があり、つけ心地も良さそうですね。
朝長：タイトなつくりなので、腕が細いランナーでもズレ落ちる心配がないですね。
暖かさ重視なら「メリノウール アームウォーマー」
岡田：メリノウール アームウォーマーはどんな特徴でしょうか。
朝長：こちらは穴を開けることはできませんが、寒い時期はこちらの方がシンプルにつけ心地が良くて、暖かいですね。
岡田：肌に触れるものだから、つけ心地は大切ですよね。
朝長：この2つは気温などによって、どちらをつけるか選ぶのも良いと思います。
進化したギアを身につけてトレランを楽しむ
岡田：ヘッドウェア、グローブ、アームウォーマーと様々なアイテムをレビューしてきました。今回は、朝長さんの解説を聞いて小物がいろいろと進化していることに驚きました。
朝長：そうですね。気候や行く場所によって、どれを使うか選んでほしいと思います。寒い時期は身体を暖かく保って走るが大切ですから、アイテムを駆使してこれからのシーズンのトレランを楽しみたいですね。
＊＊＊
これからの時期でもトレイルランニングを楽しみたい方には欠かせないアイテムばかりでしたね。気候や気温が変化しやすいフィールドだからこそ、あらゆる状況を想定して準備して、秋冬のトレイルランニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
詳細情報
Patagonia｜ウィンター・ダックビル・キャップ
・価格：¥7,260（税込）
halo commodity｜Alpha Ear Muffs Band
・価格：¥6,600（税込）
halo commodity｜Mount Band
・価格：¥5,940（税込）
milestone｜original beanie
・価格：¥5,280（税込）
Smartwool｜Merino Beanie
・価格：¥3,520（税込）
UNWASTED｜adapt
・価格：¥4,950（税込）
R×L｜メリノウール グローブ ミッド
・価格：¥3,080（税込）
milestone｜Fast Trail Glove
・価格：¥7,590（税込）
extremities｜パラドックスウォータープルーフミット
・価格：¥8,140（税込）
R×L｜シームレスアームカバー
・価格：¥3,080（税込）
R×L｜メリノウール アームウォーマー
・価格：¥3,300（税込）
【動画からご覧になる方はこちら】
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朝長 拓也さん
トレイルランニング専門店 Trippers 代表/ JAFTスポーツシューフィッター
2012年にトレイルランニングに目覚め、2017年にTrippersを立ち上げる。
※前職はアパレル企業で服の型紙を作るパタンナー
2018年トレニックワールド彩の国100mile 完走
2020年 KOUMI100 完走
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