ランナーに寄り添うRuntripオリジナルジャケット・第3弾ができるまで #2「ランニングにフィットする機能」
Nov 29, 2023 / COLUMN
Dec 18, 2023 Updated
2021年の登場から、毎年アップデートを重ねてきたRuntrip Storeオリジナルアイテム『THE RUNNING JACKET(通称・Runtripオリジナルジャケット)』。2022年に登場した第2弾モデルは機能面から素材に至るまであらゆる点に工夫を凝らし、多くのランナーから好評の声をいただきました。
2023年はさらに細かな改良を重ねたRuntripオリジナルジャケット第3弾モデルの12月中旬発売を目指して制作に取り組んでいます。Runtrip Magazineでは、ランニングからデイリーユースまで装いを楽しめるジャケット制作の裏側を3回に渡って公開。
前回の記事
第2回はサンプル制作過程からサンプル完成、さらにアップデートさせていくまでのストーリーをご紹介します。
“完成”に近かった第2弾モデルからの制作スタート
魅力的な機能やデザイン性の高さから非常に人気を集めた前作・第2弾モデル。
ランニングシーンだけでなくデイリーユースにも馴染むジャケットとして、まさしく「第2弾は完成に近かった」とRuntrip Storeスタッフ・橋口は振り返ります。
そんな前作を超える、高いクオリティーの求められる状況でスタートした第3弾モデルの制作。
今年5月に制作が始まり、Runtrip Storeのスタッフたちが第2弾モデルを使うなかで感じた改善点について話し合われ徐々に今作のコンセプトが形作られていったといいます。アイデアを出し合う議論のなかで出たのは、ランニングシーンにフィットする『生地感の柔らかさ』と『通気性の高さ』、そして『手軽に羽織れる機能性』。
第2弾モデルはハリ感のある生地だからこそ普段着としてもカジュアルに着こなせる高級感が魅力でしたが、今回の制作ではデザイン性の高さは保ちながらよりランナーの動きに追従するやわらかい素材の生地を探すことに。
第2弾モデル制作から関わっていただいているアパレルOEM・バスターズカンパニーの春田さんと打ち合わせを重ね、柔らかさと撥水性の高さを兼ね備えた生地選びを進めました。
また、長時間の運動に求められる『通気性の高さ』については脇の部分にベンチレーションを設けることで、快適にランニングを楽しめるような工夫を目指しました。
さらなる改善点として出たのが『手軽に羽織れる機能性』。ハーフジップだった第2弾モデルは着用する際にジャケットの下側から被る必要があり、サッと羽織りたいときに少し手間がかかる仕様でした。寒い冬、ランニング前後にジャケットを着るときはストレスなく羽織りたいもの。
そうした課題を改善するために、第3弾モデルではフルジップを採用し、簡単に脱ぎ着ができて袖を通せるジャケットを作ることになりました。
夏場から秋にかけて進められたオリジナルジャケットのサンプル制作。
止水ジップやリフレクターといった第2弾モデルにも搭載された魅力的な機能を残しながらも、「よりランナーの声に応えたランニングウェアをつくりたい」。また、「Runtrip Storeのアイテムだからこそ、カジュアルさや“遊び心”を大切にしたアイテムを届けたい」。橋口によると、打ち合わせの場ではそんな第3弾モデルに込めた熱意と想いを前作から制作に関わり続けるバスターズカンパニー・春田さんへ伝えていったとのこと。
「作りたい理想像を基に、細部までこだわりを見せ、調整を施す春田さんの姿があってこそ制作のプロセスが進んでいきました」と振り返ります。
ついに1stサンプルが完成!前作から大きく進化を見せる
暑さも落ち着きを見せはじめた10月初旬。制作がスタートしてからおよそ5ヶ月を経て、ついに第3弾モデルの1stサンプルが完成しました。
やわらかな生地を採用した今回のサンプルは、全体的にしなやかな肌触りを感じさせる着心地へ変化。また、ベージュカラーのサンプルは生地が変わったことにより前作よりも淡い色合いへ変更しました(ブラックカラーはオールブラック)。また、フルジップへ進化したことにより、ウエスト周辺のサイズ感を全体的に絞られ、よりランナーの身体へフィットするフォルムへとアップデート。見た目から受ける印象も変わりました。
脇部分に設けられたベンチレーションはグレーのメッシュ素材を配したことにより、ランニング時にジップを開けていてもデザイン性が際立ちます。縁に添えられたジップはRuntripのシンボルマークに描かれたターコイズブルーを採用することでデザインによる遊び心が反映されています。
リフレクターは第2弾モデルでは腰部分のみにRuntripのシンボルマークとロゴタイプが並ぶ形でデザインされていましたが、今作では腰部分にRuntripのロゴタイプ、フード部分にシンボルマークが散りばめられています。ここにも、遊び心を大切にしたデザインが施されていました。
雨や寒さを凌ぐフードは第2弾モデルから少し大きなサイズ感に変更。フードを被っていてもきつ過ぎず、激しい動きとともに外れてしまう大きさでもない、絶妙なサイズを追求しました。
改善点も見つかった1stサンプル。微細な調整を経て次のサンプルづくりへ
一方で、出来上がったサンプルをRuntrip Storeスタッフたちの間でレビューするなかで改善点も見つかったとのこと。その場に立ち会っていた橋口は「生地がイメージしていたよりもやわらかい素材だったんです。生地見本を見ながら選んだ当初のイメージでは、柔らかさのなかに高級感と多少ハリ感のある素材を想像していました。しかし、出来上がったジャケットの全体的な存在感や手触りを確認して、スポーティーさが強く押し出されてしまうと感じたんですよね」と1stサンプルを手に取りながら振り返ります。
微細な調整を繰り返して完成に近づけていくものづくり。橋口が制作を振り返る姿から、ものづくりの難しさがつまびらかに伝わってくる言葉でもありました。
Runtrip Storeスタッフや春田さんとの議論を経て、結果的に生地は第2弾モデルと同じ張りのある素材を採用することにまとまりました。橋口は「Runtripのアイテムだからこそ大切にしたい要素として、暮らしのなかでも自然に溶け込むデザイン性があるんです。サンプル制作を経て、第2弾モデルに採用した高級感のある生地はやはり大きな魅力だと気づきました」と、オリジナルジャケットの大切なポイントを再認識した瞬間について語ります。
そのほかにも1stサンプル完成を経て、全体的な丈やポケットの揺れなど、ランニングで安心して使用できるジャケットの完成に向けて様々な意見がスタッフたちから飛び出したとのこと。果たして、その調整を経て第3弾モデル2ndサンプルはどのような仕上がりを見せるのでしょうか。
いよいよ制作も大詰め。最終回となる次回は、ジャケット完成に近づいた2ndサンプルの全貌、変化をお届けします。
Runtripオリジナルジャケット・第3弾モデルの完成を目指し、Runtrip Storeスタッフたちによる奮闘は続きます。
【制作ストーリー#3はこちら】
ランニングのあるライフスタイルを
ランニングアイテムをバッグの中へ入れて、旅先で過ごす時間をもっと楽しく。どんなシーンでも足元を彩るシューズや肌寒くなるこれからの季節にそっと寄り添うフーディーなど、気になったアイテムがあればぜひRuntrip Storeを覗いてみてください。
Runtrip Storeでは『ランニング』をライフスタイルのなかに取り入れたアイテムを提案しています。今後もRuntripにぴったりなアイテムがラインナップ予定です。
(文:木幡真人/ 写真:木幡真人・橋口紗耶香)
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