【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

多くの市民ランナーがフルマラソンの目標として見据える『サブ4(フルマラソンで4時間切り)』。走り切るまで40km以上の旅路をともにするランニングシューズは、ランナーを最も近い距離で支える、パートナーのような存在ですよね。

マラソンシーズンが本格化したこの時期、レースで着用するランニングシューズを探しているという方も多いのではないでしょうか。そこで、こちらの記事では2023年の最新ランニングシューズから厳選したサブ4を目指す方におすすめのシューズをシューズアドバイザー・藤原岳久さんと紹介していきます。

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
(左から)ラントリップ・大森、シューズアドバイザー・藤原岳久さん

藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

サブ4を目指すランナーにおすすめ!レースシューズ5選

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

大森:今回はサブ4を目指すランナーにおすすめのレースシューズをご紹介します。市民ランナーの方にとっては、1番気になるトピックではないでしょうか。

藤原:マラソンシーズンに入ってきましたから、気になる方も大勢いるでしょうね。

大森:まず、今回ご紹介するシューズ5足のラインナップです。ナイキ『ズーム フライ 5』、アディダス『ADIZERO BOSTON 12』、アシックス『MAGIC SPEED 3』、サッカニー『ENDRPHIN SPEED 3』、プーマ『ディヴィエイト ニトロ 2』を藤原さんに選んでいただきました!

藤原:ほかにもおすすめのシューズはあるのですが、その中でも特におすすめのモデルを厳選しました。

大森:こちらの5足は、どのような基準でサブ4を目指すランナーにおすすめなのでしょうか。

藤原:今回ピックアップしたシューズのポイントとして、エリート選手が着用するような厚底レーシングシューズのようにソールが反発弾性に特化したものではないモデルを選びました。安定感を備えているシューズか、反発弾性の高い素材を利用していても一部のみというモデルをピックアップしています。

大森:長い時間をかけて完走するマラソンでは、反発性だけではない機能が必要になりますよね。

藤原:そうですね。今回は、ガイド(ソール前後の高低差やロッカー形状により前への推進を促す機能)やクッション性を優先しました。そういった意味では、日常のランニングで使う“デイリートレーナーのお隣”です。

大森:デイリートレーナーの延長線に位置するシューズが今回ラインナップしているんですね。

藤原:基本的にフルマラソンはランナーにとって余裕のあるスピードでないと走りきれないですよね。

大森:全速力で42kmは走りきれないですもんね。

藤原:特にサブ4となれば、1km5分40秒前後のペースが目標達成の照準となります。反発が必要になるスピードというよりは、デイリートレーナーに求められる安定性やクッション性が重要になる速さなんですよね。

そのため、ご紹介するレースシューズは適度なガイドと安定感、クッション性が重要になります。それぞれのランナーに当てはまる課題に合わせて5足をカテゴリーに分けていきたいと思います。

1.スピードを出したい方へおすすめ3足

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:サブ4を達成するために余裕をもってスピードを出したい方にはサッカニー『ENDRPHIN SPEED 3』、プーマ『ディヴィエイト ニトロ 2』、アディダス『ADIZERO BOSTON 12』といった、反発弾性の高いミッドソール素材を利用して作られたシューズをおすすめします。

①サッカニー|ENDRPHIN SPEED 3

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:ENDRPHIN SPEED 3はミッドソールに配されているPWR RUN PB自体のバウンドが大きいんです。設計は異なりますが、このシューズにカーボンプレートを搭載するとエリートランナー向けモデル『ENDORPHIN PRO3』と同様になります。

大森:まさに、勝負シューズとしてスピードを上げて走りたいレースではおすすめですね。

藤原:ENDRPHIN SPEED 3は樹脂プレートが搭載されていますが、カーボンプレートではないのでその点が厚底レーシングシューズと異なる点。ミッドソールの反発性は、エリートランナー向けモデルと遜色ありません。

②プーマ|ディヴィエイト ニトロ 2

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:『ディヴィエイト ニトロ 2』にもエリートランナー向けモデルと同じミッドソール素材『NITRO ELITE』が使用され、こちらにはカーボンプレートも内蔵されています。プレートの入れ方などを工夫しながら多くのランナーが履きこなせるように調整された一足です。

③アディダス|ADIZERO BOSTON 12

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:『ADIZERO BOSTON 12』は反発弾性の高い素材を使用しつつ、接地時の安定性に優れた素材も配している点が魅力です。これらの3足は反発を感じやすい、エリートランナー向けモデルに近いシューズでしょう。

大森:サブ4を目指すなかで「スピードが出せない」といった課題の方におすすめの3足ですね。

藤原:あわよくばサブ3.5を視野に入れているランナーにもおすすめのシューズだと思います。

目標のペースを快適に走れる2足

藤原:先に紹介した3足は反発弾性の高い素材を使用したシューズでした。今回の5足を異なる観点から分類するとカーボンプレートが入っているか、いないかという点でも分けることができます。

大森:『ディヴィエイト ニトロ 2』『MAGIC SPEED 3』『ズーム フライ 5』の3足はカーボンプレートが搭載された3足ですね。

④アシックス|MAGIC SPEED 3

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:カーボンプレートが入っていると、プレートがレバーのような役割を果たすため、足抜けの良さを感じることができるかと思います。

大森:これの3足はシューズを曲げようとしても、ほとんど曲がらないですね。

藤原:一方、『MAGIC SPEED 3』は主にデイリートレーナーで使用されている素材『FF BLAST+』を採用しているため、ほどよいバウンド感とともに接地時の高い安定性を感じます。安定感が欲しいというランナーにはおすすめの一足です。

⑤ナイキ|ズーム フライ 5

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:『ズーム フライ 5』はエリートランナー向けモデルとほとんど変わらない、反発弾性の高い『ZOOM X』フォームを搭載しています。しかし、外側にはデイリートレーナーで使用されている素材を利用しているため、接地時の安定性に優れたシューズです。

大森:『MAGIC SPEED 3』と『ズーム フライ 5』は安定性に優れたシューズなんですね。

藤原:そんな5足をグラデーションをつけて分けるとしたら『ENDRPHIN SPEED 3』と『ディヴィエイト ニトロ 2』、間を空けて『ADIZERO BOSTON 12』、そして『MAGIC SPEED 3』と『ズーム フライ 5』でしょう。

大森:5足の真ん中にくるシューズが『ADIZERO BOSTON 12』。

藤原:『ADIZERO BOSTON 12』は速いスピードで走るとシューズの重量を感じますが、その分の安定感があります。

大森:余裕のあるペースで走っていると乗り心地の良さを感じますね。

後半に課題がある人はデイリートレーナーもおすすめ!

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

藤原:30km以降にペースダウンしてしまったり、途中で歩いてしまったりなど、レース後半に課題のある方はサブ4向けレースシューズではなく、デイリートレーナーを履くこともおすすめします。

大森:自信がないときは助力の強いシューズに頼りたくなってしまうため、デイリートレーナーは新鮮な選択肢ですね。

藤原:プーマ『マグニファイ ニトロ 2』は汎用性が高いデイリートレーナーなので、普段のジョギングから速い動きのトレーニング、本番のレースまで幅広く扱えます。サッカニー『KINVARA PRO』はデイリートレーナーとサブ4向けレースシューズの中間にあるような1足なので、こちらもおすすめです。

大森:今回紹介したシューズのなかで、ピッチ走法向けのシューズはなんでしょう?

藤原:接地感覚に優れたシューズがいいと思います。『MAGIC SPEED 3』はピッチの回転数を高めやすい一足ですね。

大森:対照的にストライド走法向けのシューズは?

藤原:『ディヴィエイト ニトロ 2』と『ADIZERO BOSTON 12』でしょう。私自身もこの2足はトレーニングで使う機会も多いです。

マラソン・サブ4を達成すると一口にいっても、その方法や課題は様々。藤原さんがおすすめするランニングシューズを参考に履き比べながらパートナーとなるシューズを見つけていきましょう。この秋冬シーズンのサブ4達成を目指して、ぜひ今回ご紹介したシューズへ足を入れてみてくださいね。

詳細情報

ナイキ|ズーム フライ 5

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

価格:¥19,800(税込)

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
安定感のあるテンポアップシューズ
「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
安定感のあるテンポアップシューズ

アディダス|ADIZERO BOSTON 12

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

価格:¥18,700(税込)

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
安定感のあるテンポアップシューズ
「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
安定感のあるテンポアップシューズ

アシックス|MAGIC SPEED 3

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

価格:¥16,500(税込)

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
ロングインターバルにおすすめの新作テンポアップシューズ
「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
ロングインターバルにおすすめの新作テンポアップシューズ

サッカニー|ENDRPHIN SPEED 3

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

価格:¥19,800(税込)

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
厚底レーシングシューズと同じミッドソールを使用した、反発弾性の高いランニングシューズ
「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
厚底レーシングシューズと同じミッドソールを使用した、反発弾性の高いランニングシューズ

プーマ|ディヴィエイト ニトロ 2

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像

価格:¥22,000(税込)

「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
誰でも履けるみんなの厚底として人気のディヴィエイト ニトロシリーズ最新作
「【2023年】サブ4達成おすすめランニングシューズ5選!ランナーの課題別にフィットするレースシューズとは」の画像
誰でも履けるみんなの厚底として人気のディヴィエイト ニトロシリーズ最新作


あわせて読みたい


藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

FS☆RUNNINGオフィシャルサイト

Runtrip編集部が書いた新着記事
RUNTRIP STORE MORE
RANKING
「ITEM」の新着記事

CATEGORY