【Topo Athletic】ランニングシューズ3選!シューズアドバイザーが機能性・特徴・おすすめ履き分けを徹底解説
Aug 17, 2023 / SHOES
Aug 17, 2023 Updated
2013年にスタートしたシューズブランド『Topo Athletic(トポアスレティック)』のランニングシューズ3選の履き分けを紹介。「見たことはあるけど履いたことはない」というランナー必見です。
解説するのはRuntripおなじみのシューズアドバイザー・藤原岳久さん。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
「自然な走り心地」を生み出すアメリカ発祥のブランド
大森:今回はトポアスレティックのランニングシューズの履き分けを紹介したいと思います。トポアスレティックのシューズをまだ履きなれないという方も多いかと思います。どんなブランドですか。
藤原:このブランドは2013年にアメリカで発祥したブランドです。シューズの形状を見ても分かるんですが、トゥボックスが広くなっていて自然な走りの感覚を大事にしているブランドですね。ドロップに縛りがないのが特徴で、0mm、3mm、5mmとモデルによって分かれています。
大森:そのなかで、今回は『マグニフライ 4』、『ST-4』、『ウルトラフライ 4』を紹介していこうと思います。
プロネーションタイプで選べる0mmドロップモデル
大森:まずは0mmドロップタイプのマグニフライ 4とウルトラフライ 4を比較していきます。
藤原:マグニフライはニュートラルトレーナーで左右非対称の0mmドロップ設計になっています。0mmドロップと聞くと違和感がある方もいるかもしれませんが、ナチュラルな動きが非常に走りやすさを感じます。
一方でウルトラフライはステビリティトレーナーで、内側をしっかりサポートしてガイドするシューズです。
大森:それぞれどんなランナーにおすすめですか。
藤原:ウルトラフライは膝の内側が痛いとかシンスプリンとか、足の内側に不安のあるランナーにおすすめですね。
大森:逆にマグニフライはどんなランナーに履いて欲しいですか。
藤原:O脚がすごくて、捻挫しちゃいそう……ってくらいのランナーはこのシューズが良いと思います。外側で着地する場合でも、柔らかく内側に入っていくので、自然に使えると思います。
接地感抜群のST-4はトレッドミルでも最適
大森:ST-4はどんなシューズですか。
藤原:このモデルはアップデートされるたびにスタックハイトが薄くなっているんですよね。接地感があって、トレッドミルのジムワークで非常に使いやすいですよね。
大森:そうなんですね。
藤原:トレッドミルって硬い路面ではないですよね。だからクッション性があっても良いんですけど、トレッドミルではビギナーこそ接地感があったほうが良いんですよ。
大森:トレッドミルに慣れていないと、クッションがあると逆に不安定になるんですかね。
藤原:怖がるのは接地感がないからであって、そこにクッションを持たせるのは不安定さが増しちゃいますよね。だからこういったシューズを使ってみると良いと思います。
大森:そういうシューズを求めている方も絶対いますよね。
ワイドシェイプでありながら、ホールド性も抜群
大森:フィット感で特徴はありますか。
藤原:すべてのシューズがワイドなフットシェイプになっています。トゥーボックスも高いので、指が上向きな方にも合いますね。
大森:本当ですね。これでフィット感もしっかりしているんですよね。
藤原:甲周りはしっかり締まりますから、ぶかぶかな感じはありません。前側はゆとりが出て、甲とかかとはしっかりホールドされる感じですね。
大森:これを知れば、これからさらに広まっていきそうな気がしますね。
藤原:トレイルランニングでは履いている人も増えていますけど、ロード用もありますので、用途に合わせて履き分けてもらえば良いと思います。
0mmドロップで自然な走りを可能とするモデルや、暑さが厳しいこの時期にジムで重宝しそうなモデルなど、様々な用途に合わせたシューズがラインナップされているトポアスレティック。まだ履いたことがない方も藤原さんのレビューを参考に試してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
1.トポアスレティック|マグニフライ 4
・価格|¥19,800(税込)
2.トポアスレティック|ウルトラフライ 4
・価格|¥20,900(税込)
3.トポアスレティック|ST-4
・価格|¥17,600(税込)
藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)