【アシックス】サブ4ランナーおすすめ!フルモデルチェンジした「MAGIC SPEED 2」をレビュー
Nov 25, 2022 / SHOES
Nov 25, 2022 Updated
初代から大幅なアップデートを遂げた、アシックス『MAGIC SPEED 2』が登場。注目を集める今作が気になる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、フルモデルチェンジしたMAGIC SPEED 2をRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんとレビューしていきます。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
前作とは別物!「MAGIC SPEED 2」の特徴
大森:すでに好評の声が広がっていますが、今回ご紹介するのはMAGIC SPEED 2です。
藤原:初代『MAGIC SPEED』とは別物となっています。コスト面でも優れていて、カーボンプレート搭載シューズの中でも価格が16,500円(税込)と非常にお求めやすい価格です。
大森:リーズナブルですね。
藤原:『FF BLAST TURBO』や『FLYTEFOAM』などアシックス独自の素材を、シューズの素材やプレートの素材や位置などを調整し、開発サンプルを11種類も試作したといいます。その結果、最新の『GEL-KAYANO』や『GLIDERIDE』にも使われている『FF BLAST PLUS』が搭載されました。軽量で反発弾性があり、安定感のあるシューズになりました。
独自ソールとカーボンプレート搭載
藤原:ソールはFF BLAST PLUSとFLYTEFOAMの2層構造。FLYTEFOAMとカーボンプレートによって安定感を出し、FF BLAST PLUSの柔らかさによってクッション性を発揮します。ミッドソールのデザインがMETASPEED +シリーズにそっくりでモチベーションが上がること間違いないですね。
大森:見た目が似ていますね。
藤原:カーボンプレートが特殊で、一般的なカーボン繊維は規則性がなく複雑に編み込まれています。一方、MAGIC SPEED 2のカーボンプレートは、縦の剛性を強く作られ、横方向へ自由に動くようになっています。
大森:それは敢えてでしょうか?
藤原:他のシューズと比べると、横方向の動きを感じます。身体の動きを伝えたいニーズと前方向へのガイドを強くしたシューズです。
大森:ねじれを意識した作りにしながら、前へのガイドは保たれているんですね。
藤原:揺れるのではなく足の自由が利く感覚なので、ストレスがありません。アッパーは通気性とフィット感が高いエンジニアードメッシュで、ガセットタン仕様。フィット感もミニマルで、アッパーとソールの剛性がとても良いです。
おすすめのランナー
大森:どんなランナーにおすすめですか?
藤原:いわゆる『The・サブ4シューズ』。サブ3.5〜4を目指すランナーへおすすめです。5分30〜40秒/kmで走れるランナーがトレーニングから履いていただくのがおすすめです。
大森:サブ3.5ランナーのレース用シューズとしても十分活躍してくれますね。
藤原:カーボンプレートが入っていますが、基本的に素材がFF BLAST PLUSなので適度な反発力です。METASPEED +シリーズを愛用しているランナーは、MAGIC SPEED 2でワークアウトをするといいですね。また、初めてカーボンプレートシューズを履く方にもおすすめ。5~10kmの距離であれば誰でも履きこなせます。
大森:短い距離でも履けるんですね。
藤原:ソールの厚さは31mm、ドロップは7mm。しかし、履いてみるとそこまで厚底には感じず、自然な走り心地を感じます。
大森:薄く感じるんですね。
藤原:METASPEED EDGE +も同じく厚さを感じない感触でした。これまで厚底カーボンシューズが合わなかった方にもぜひ履いてもらいたいです。
注目を集めるMAGIC SPEED 2のレビューをお届けしました。藤原さんによるシューズレビューを参考に、マラソンシーズンのレースシューズやトレーニングシューズを選んでみてはいかがでしょうか。
シューズ詳細
アシックス|MAGIC SPEED 2
・価格:¥16,500(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト