【サッカニー】初めての一足におすすめ!「GUIDE 15」をシューズアドバイザーが解説
May 14, 2022 / SHOES
May 14, 2022 Updated
サッカニーから長年に渡って展開されるデイリートレーナー『GUIDE(ガイド)』シリーズ。2022年春には新作『GUIDE 15』が登場しました。
本記事では、こちらのシューズをRuntripお馴染みのシューズアドバイザーの藤原岳久さんとレビューしていきます。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
定番デイリートレーナー「GUIDE」シリーズ
大森:近年『ENDORPHIN』シリーズの登場により、サッカニーを知った方が多いと思います。今回はサッカニーから展開されている定番デイリートレーナー『GUIDE 15』を紹介します。
藤原:サッカニーは1898年に創業したアメリカ最古のシューズブランド。1896年に第1回近代オリンピックのアテネオリンピック、1897年に第1回ボストンマラソンが開催された時代背景の中でブランドが誕生しました。つまり、アスリートの強化を行うなかでシューズが必要になり生まれたブランドなのです。
近年は『エンドルフィン』シリーズをはじめ日本でも人気が出ていますよね。それらのベースになるモデルがアメリカで長く愛されている『GUIDE』シリーズです。
藤原:サッカニーには『GUIDE』の対となるようなシューズ『RIDE』シリーズが展開されています。この2つのモデルは『GUIDE』シリーズがスタビリティートレーナー、『RIDE』がニュートラルトレーナーです。
大森:つまり『GUIDE』シリーズの方が安定感の高いしっかりとしたサポートがあるというイメージですか?
藤原:そうですね。過回内(オーバープロネーション)を抑制するサポート素材がシューズ内側に配され、踵の外側から接地するときに、内側に倒れ過ぎないように作られています。
大森:後足部内側に配置されている樹脂素材が硬いから、内側へ倒れ込むのを抑えてくれるんですね。
藤原:もちろん、内側へ倒れ込むランニングフォームの方ばかりではないので『RIDE』シリーズという選択肢が用意されています。近年ではスタビリティーモデルはサポートが全面にかけられるようになってきていて、特に『GUIDE 15』は内側のサポートが強くなっています。
藤原:『GUIDE』の大きな特徴は、クッション素材の『PWRRUN(パワーラン)』。一般的なスタビリティーモデルは安定性が高い、硬いソールが多いですが、『PWRRUN』はTPU素材が使用された反発弾性の高いクッションです。足を入れた瞬間はサポート素材の硬さを感じますが、走ってみるとミッドソールの柔らかさを感じられて、快適に走れます。
大森:違和感なく、快適に走ることができるんですね。
藤原:最近ではサポート素材をソール内に入れることは違和感に繋がるためサポート素材が入らないシューズが多いですが、『GUIDE 15』は違和感が出ないように研究が重ねられたのだと思います。
大森:これまでの研究によって快適に走れるようになっているんですね。
藤原:たとえば、内側に膝が入ってしまうX脚の人やシンスプリントなど、脚の内側にトラブルが出るランナーに『GUIDE』を選んでもらいたいですね。
「GUIDE 15」の魅力は価格と軽さ
藤原:『GUIDE 15』の注目してもらいたい点は価格と軽さです。1万円台後半のランニングシューズが多い中で『GUIDE 15』は¥10,450(税込)とお手頃な価格。リーズナブルなランニングシューズを探している方にはとてもおすすめのシューズです。
大森:これからランニングを始めるためにどのシューズを買うか迷っている方やランニング初心者におすすめですね。
藤原:もう1つの魅力はテンポアップシューズに匹敵する軽さ。通常、デイリートレーナーはサポートがしっかりしているため重量が増してしまいますが、このシューズは軽量に作られています。
大森:重くなりがちなスタビリティーモデルにもかかわらず、軽量なシューズはランナーにとって嬉しいですね!
藤原:そうなんです。履き心地はクッション性が高く、日常のジョギングやトレーニングのウォーミングアップに適したシューズです。
大森:アウトソールを見ても耐久性が強そうですね。
藤原:アウトソールは、元々他のシューズに使用されているパターンが使用されて、コストを抑えながら耐久性の高いラバーがソールを覆っています。リーズナブルなシューズですが、しっかりとした素材が採用されています。
大森:アッパーもしっかりとしたサポート力がありそうですね。
藤原:かかとを覆うヒールカップがしっかりとサポートします。足型は細い作りですが、伸縮性のあるアッパー素材で足幅が広くても違和感のないサイズ感。他ブランドのシューズでは、アシックス『GT-2000』やナイキ『エア ズーム ストラクチャー』など、内側にサポートが配されたシューズと同じ位置付けです。そのシューズたちとの違いはより軽くてソフトな履き心地が感じられるという点です。
大森:『ENDORPHIN』シリーズが注目されているサッカニーですが、『GUIDE』シリーズもぜひチェックしていただきたいですね。ランニングを始めたばかりの方や日々のランニングに使うシューズを探している方はぜひ『GUIDE 15』に足を通してみてください!
リーズナブルでクッション性の高い履き心地が魅力の『GUIDE 15』。ぜひ、藤原さんの解説を参考にランニングシューズ選びをしていきましょう。
詳細情報
サッカニー|GUIDE 15
・価格:¥10,450(税込)
・商品ページ:メンズ/ ウィメンズ
併せて読みたい
藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト