ランニングの時間を取れない方必見!「時短トレーニング」に活用したいシューズ5選
Jan 25, 2022 / SHOES
Jan 28, 2022 Updated
ランニングを始めたけど、なかなか時間を取れず継続できるか不安。忙しい日々の合間を縫って短時間でトレーニングをしたい。市民ランナーのなかにはそうしたお悩みや考えを持つ方は多いはず。
そこで、今回は『時短トレーニング』におすすめランニングシューズを5足紹介します。今回もRuntripお馴染みのシューズアドバイザー 藤原岳久さんに解説していただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
ぜひ、シューズ選びの参考にしてみてくださいね。
「時短トレーニング」におすすめのシューズとは
大森:ランニングに時間を取れずお悩みの方へ向けて、今回は『時短トレーニング』におすすめランニングシューズを紹介していきます。
藤原:無理にランニングの時間を取ろうとすると継続できないこともありますから、短い時間で効率良くトレーニングしていくことが大切。そういったトレーニングに合うシューズを紹介します。
大森:負荷を高くすることで、効率的にトレーニング効果を得られるということですね。
藤原:そうです。紹介する5足はフラットで接地感を高めたソールのため、効率的に足を鍛えられるだけでなくランニングフォームが洗練されていきます。
大森:あえてサポート性が低いシューズを履いてランニングすることで脚そのものを鍛えるということですね。サポート性が低いということは、ケガの危険性も高くなります。ハードなトレーニングにはあまり向かないということでしょうか。
藤原:そういうことです。ウォーキングや軽いランニングの時に履くのが良いと思います。
接地感があるシューズをおすすめ
トレーニングにかける時間を短縮して効率的に足を鍛えるためには、あえて身体へ高い負荷のかかるランニングシューズがおすすめだと藤原さんは言います。そうしたシューズの特徴は『ドロップ』と『接地感』にあるとのこと。その詳細とおすすめシューズのラインナップを紹介していきます。
大森:紹介するランニングシューズは、トポ アスレティック『ST−4』、ナイキ『フリー ラン 5.0』、ジョー ニンブル『nimbleToes Addict』、メレル『VAPOR GLOVE 5』、On『Cloud』の5足です。
藤原:あまり馴染みのないブランドもあると思いますが、それぞれ特徴的なシューズです。構造は『ST−4』『nimbleToes Addict』『VAPOR GLOVE 5』がゼロドロップ、『フリー ラン 5.0』『Cloud』が低ドロップという作りです。
大森:『ドロップ』とはミッドソールの踵部分とつま先の厚さの差ですね。
藤原:はい。ドロップが低いことにより接地感を持たせています。『VAPOR GLOVE 5』はクッションがほとんどないシューズ。『ST−4』『nimbleToes Addict』は少しだけクッションがある構造。『フリー ラン 5.0』『Cloud』は比較的クッション性のあるソールです。
藤原:『Cloud』は輪切りのゴムホース状の構造『CloudTec®︎』によりクッション性を発揮します。履いている方をよく見かけますが、それだけ履いた感覚が良いということでしょう。
大森:どの位置で接地してもソールが屈曲しやすく、足の動きに追従してくる作り。シューズのサポートが最低限ということでもありますね。
藤原:一般的なランニングシューズに比べるとサポートがありません。特にクッションがない『VAPOR GLOVE 5』は上級者向けだと思いますが、接地感をダイレクトに感じることで着地方法を修正し、フォームを洗練させられる1足です。
大森:地面に近い接地感のシューズというと、次に挙げられるシューズはどれですか?
藤原:『ST−4』です。こちらのシューズは足先がワイドな作り。ヒールカップは芯がなく、最低限のサポートに留められています。普段履きのシューズとして活用しながら、ちょっとした距離を走りたいシーンで履くとトレーニング効果を高められます。
大森:おでかけや通勤時に駅まで走る、買い物へ行く途中に走るというシーンに活用できますね。
藤原:ランニングはどこでもできるスポーツですから、忙しい時間の合間を活用してほしいですね。続いて紹介するのは、ジョー ニンブル『nimbleToes Addict』。あまり馴染みがないシューズかもしれませんが、足先がワイドな作りで指先の動きを妨げない構造です。ミシュランのアウトソールを使用した耐久性の高さも魅力的なシューズです。
大森:『ミシュラン』とは車のタイヤを製造しているメーカーですよね?
藤原:そうです。グリップ感が強く、この5足の中で一番しっかりとした履き心地のシューズだと思います。
藤原:そして、最後に紹介するナイキ『フリー ラン 5.0』は先ほど紹介した『ST−4』と近い履き心地。最新モデルはソフトな履き心地に仕上げられ、リサイクル素材を採用したシューズです。
大森:このシューズも着地する位置を問わず屈曲して足の動きに追従してくれるソールですよね。ソフトな仕上がりということで履き心地が気になります。
レベル別におすすめのシューズ
大森:紹介していただいた5足をクッション性のない順番に並べてみるとどうでしょうか。
藤原:クッションがないシューズから並べると『VAPOR GLOVE 5』、『ST−4』、『フリー ラン 5.0』、『Cloud』、『nimbleToes Addict』の順です。
藤原:『nimbleToes Addict』は実際に履くと見た目以上のクッション性を感じます。『Cloud』も足を入れると履きやすくて気持ち良い接地感を得られます。
大森:初心者ランナーは右側に並べたシューズから履いてみると、効率的に足を鍛えられてステップアップしていけそうですね。
藤原:そうだと思います。まずは、軽いランニングやウォーキングから活用してみてください。
時短トレーニングにおすすめのランニングシューズを5足紹介しました。こうしたシューズを取り入れながら、忙しい日々のなかでランニングを楽しんでいきましょう。ぜひ、藤原さんの解説を参考にシューズを選んでみてくださいね!
シューズ詳細情報
1. トポアスレティック|ST−4
・価格:¥17,600(税込)
2. ナイキ|フリー ラン 5.0
・価格:¥12,100(税込)
3. メレル|VAPOR GLOVE 5
・価格:¥11,000(税込)
4. ジョーニンブル|nimbleToes Addict
・価格:¥23,100(税込)
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5. On|Cloud
・価格:¥15,180(税込)
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藤原 岳久さん
F・Shokai 【藤原商会】代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)
藤原商会オフィシャルサイト