2019年1月16日

ココロも満タンに……雪のスパルタンレース参加で「旅感覚」を思い出す

旅行先でランニングをするために、シューズやウエアを持参。『旅ラン』を楽しむ姿を見る機会が増えてきました。旅先の文化や地域をより詳しく知ることできるため、欠かさず取り組んでいる人も多いのでは。一方で、ランニング系イベントに参加する前後に旅行をしっかり楽しむ派も。あくまでレース参加がメインですが、せっかく遠くに行くのだからと、しっかり旅行を堪能。今回は後者。初めて仙台で開催されたスパルタンレースに参加するだけでなく、その前後の旅もしっかり楽しんできました。

東京から仙台へ、スパルタンレースに挑む東京チーム

20種目以上の障害物をクリアしてゴールを目指す『スパルタンレース』。日頃のトレーニングの成果を試したくなるレースです。国内で5回目の開催地となったのは仙台。私たちは東京からスパルタンレース参加チームを組み、東北を目指しました。普段、同じサッカーチームでボールを蹴っている3人組です。レース開催の前日、午前10時に東京駅に集合したチーム員は、東北新幹線に乗り込む。チーム参加のランニング系イベントは移動も楽しい。学生時代にハマったトランプ『大富豪』を久しぶりに思い出しました。

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仙台までの途中駅『福島駅』に下車すると、ローカルバスに乗り込み旅気分が徐々に高まってきます。窓の外には雪がチラリ。目指すは温泉宿。じゃんけん負けが荷物を持つ懐かしい遊びも。大人の旅行は、懐かしい遊びがやけに楽しく感じるもの。

レース前にリラックスすべく、目指したのは土湯温泉。古くから湯治の場として親しまれてきた温泉です。歴史あるお宿が並ぶ土湯温泉において、国内外から多くのお客さんが立ち寄るYUMORIにお邪魔しました。チーム合宿との相性の良さそうな大部屋をはじめ個室やドミトリーが揃い(全30部屋)、ラウンジには外国人がまったり過ごす姿も。人里離れた温泉地での落ち着いた時間を共有する不思議な空間。

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温泉街でもあるので日帰り温泉を楽しんだり、地元の料理に舌鼓を打ったりと、レース前日に一度リラックスモードに。過去のレースの傾向や翌日の天候、お互いの仕事の話など、話がはずむ。

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打ち解けた仲間と、翌日のレースの展開を想像しながら語る夜はつい熱くなりがち。本番は明日、早めの就寝が良いでしょう。

さて、福島の温泉街ではしっかり降っていた雪ですが、まさかこの雪が仙台にも繋がっているとは想像していませんでした。朝から仙台に移動していると新幹線からの景色は真っ白のまま。仙台駅到着時には大きな雪が舞い上がっており、初の東北大会らしいレースが想像できました。

雪景色の中はじまった東北でのスパルタンレース

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そして、場所はレース会場へ。朝8時30分からスタートする『SPRINTエリート』に出走する皆さんです。しなやかで逞しい体つきでスタートラインに立ち、その瞬間を待つ。緊張感あるスタート前ですが、雪が降り、そして、あまりの寒さに逆に表情が緩むという状況に。トップ選手さえも戸惑う東北でのスパルタンレース。

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そして、今回、楽天生命パーク宮城が舞台になっており、3万人以上収容できる巨大スタジアムを貸し切って開催されているのです。楽しみ。

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今回はエリート登録の選手たちの走りを見てから、東京チームがレースに挑みます。トップ選手はとにかく力強く、そして、速い。走力だけでなく筋力やバランスが必要とされるので、本当に同じ人間なのか、と思うシーンの連続でした。スパルタンレースでは目の前の障害物をクリアできなければ、バーピーを15回する必要があります(通常のレースはバーピー回数30回)。これがまた時間がかかって体力を削るのです。トップ選手はこのバーピーで時間と体力をロストしないよう、きっちりと障害物をクリアしていきます。

あまりに非日常的な光景に言葉を失いかけるものの、「どのようにバランスをとっているのか」と、自身の動きを想像しながら眺めるのです。

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エリート選手に刺激を受け、いよいよ私たちの番に。雪のことは……、一旦忘れて、レースに集中。

東北開催のスパルタンレースもやっぱりキツかった

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同レースの特徴として当日までどんな障害物があるのか知らされていません。過去の経験からイメージトレーニングするも、今回はスタジアムレースのみの障害物も用意されていることで想像すらつきませんでした。ということで、SPRINTオープン(5km以上、約20個の障害物)のカテゴリに参加してみました。

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早速、スタジアム内に入ると『Shock Cord』という障害物が。こちらは四つん這いになってテープの下をくぐるものですが、早く障害物をクリアしたい気持ちが先行し、中腰のままで。

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そもそもよく考えると、スタジアム内がレース会場になっているなんてリッチ。普段は走ってはいけない階段も、今日は全力で!

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チャンスは1回のみの『Spear Throw』は、いわゆる槍投げ。これこそ非日常。なかなか日々の生活で、槍投げは経験しません。ここは感性に任せて……投げる(しかない)。その結果、まさかの成功。「今日はいける」、謎の自信を得た。

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コースはピッチ内にも。選手目線でスタンドを見上げることができ、興奮を隠せず。外野からのバックホームは、届くかな。

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何度かスパルタンレースに参加する中で、いつも苦しんでいるのが『Bucket Brigade』。シンプルな障害物で、バケツにたっぷり石を入れて、指定されたコースを回るもの。しかし、これが本当に重い。地味に腕の筋肉を使い、そして、腰が痛み出す。普段の筋トレが足りていない部分が明確になります。

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続いての『Multi Rig』は、吊革から吊革に手のみを使って飛び移るもの。最後のベルを鳴らすとゴールです。

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『Jump Rope』はスタジアム専用の障害物。両足をエラステックバンドに通し、縄を15回飛びます。地味に堪えることをここにお知らせしておこう。

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スパルタンレースの定番『Olympus』。特設バーかチェーンを握りながら壁を横移動するもの。これは体重のかけ方がポイントで、手の力だけで移動しようとする失敗してしまいます。体重を後ろにかけて、しっかり足で踏ん張りながらクリアを目指しましょう。

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壁登り『Inverted Wall』は、シンプルな障害物に見えつつも、この壁の角度が憎たらしい。

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今回エリートで優勝した選手も唸った『Sandbag Carry』は、サンドバッグを持った状態でスタジアム内を走るもの。これがまた重くて、距離も長い。両脇のベンチについ座りたくなる。

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障害物と障害物の間は走る。ただ、ただ、走って時間を縮める。

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終盤の障害物でロープを登る『Rope Climb』が登場、また腕を使うことに。

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鉄棒から鉄棒に移る『Monkey Bar』もまた、腕にくる。

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片足を地面につけた状態で重りを引っ張る『Hercules Hoist』。腕が……腕が……。

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ネットを越える『A Frame Cargo』が最後の障害物。エリートカテゴリの選手は下りの際には前転で転がるように下りていたのが印象的でした。

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そんなこんなでゴール。いつものランニングでは感じない全身の疲労感と、チームで走りきった満足感を両手に、首には完走のメダルを。チームメイトとはレース中に「ここはこうした方がいい、ああした方がいい」など、相談しながら障害物のクリアを目指した今回のレース。体重のかけ方やバランスの取り方でクリアできる障害物もあるので、チームメイトの助言が活きるシーンも多かったように感じます。いつものマラソンとは違って、チームスポーツとしてスパルタンレースを堪能するのも良いですね。

レースの後もまた地元の料理と酒を堪能

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ゴールをしたら、体が冷える前に早めの着替え。そうそう、ここは仙台です。まっすぐ東京に帰るのはもったいない。地元の料理やここでしか堪能できないものを探すのも旅の醍醐味。事前に下調べしなくとも、仲の良いメンバーとならふと入ったお店でも楽しいもの。ほど良い体の疲れも、温かい料理のありがたさも、『レース×旅』を堪能した証拠。

さて、2019年最初のスパルタンレースは5月18日(土)に、東京ドイツ村での開催が決まっています。すでにエントリーも開始。今度は東北の皆さん、いえ、全国の皆さん、旅行ついでにスパルタンレースはいかがでしょう。

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