多くのトレイルランナーが惚れ込む「伊豆トレイルジャーニー」の魅力②【トレイル女子ランあいうえお】

こんにちは、インストラクターの浦谷です。
2回に分けてお届けする、伊豆トレイルジャーニー(ITJ)の魅力。後半は、全身で味わった全長71.7km レースを振り返ります。

前回の記事はこちらからご覧ください。

大会当日

早朝4時半、宿近くのバス停から指定時刻に出る臨時バスに乗り込み会場へと到着。あたりは寝静まっている時間帯、既にヘッドライト装着です。走力によってはゴール手前で日が落ちるので、もう一度装着する可能性があります。必携品のサブライトと予備電池は改めて必要と認識しました。

スタート会場に到着するとぼんやり光るスタートゲートが主役級のオーラを放っています。

大きなスピーカーから流れるムーディな音楽。これから競い合うぞ!と言うよりも、各々が思い思いの長旅に出かけるんだぞ、そんな情に酔いしれるような音が会場全体を包みます。

ランナーが今日を心底満喫できるよう気を配ったアイデアにレースのクオリティの高さを感じます。

女性専用トイレも数基設置があり、とても清潔でした。

「多くのトレイルランナーが惚れ込む「伊豆トレイルジャーニー」の魅力②【トレイル女子ランあいうえお】」の画像

スタート30分前、気温はマイナス2℃ 風速8m。 めちゃくちゃ寒い。

大会史上今年はもっとも寒くなりますと言っていたコースブリーフィングでの忠告通り、スタートから貼っていたお腹や両手のカイロは50km地点を越える辺りまで寒くて捨てることができませんでした。

それを踏まえてウェアを選択。上はコンプレッションのロングTシャツにシェルジャケットを2枚、さらにウィンドブレーカーを1枚と私にとってはかなり厚着にしました(これが後に功を奏しました)。

下はロングスパッツにハーフパンツと最低限の防寒対策です。

準備を済ませスタートまで30分、言葉通り身を奮いたたせ待機します。開会の挨拶を聞きながら、頭の中ではコース図と装備品を入れた場所のチェック。

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前日並べて撮った装備品です。右下のカイロは結局合計6つほど忍ばせていました。

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この写真には写っていませんがレインジャケット、シェルジャケットを重ね着しました。
カウントダウンからついに、パァーーーーーーーーーー!っという合図でスタート。

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ロードレースのような尖った勢いのあるものとは違い、トレイルレースのスタートはランナーも応援側もなんとなくゆったりとした優しさや落ち着きがあります。「いってらっしゃい」「いってきます」と声を掛け合い林道に飛び込んでいく無数のヘッドライトの光は幻想的でした。

さてさて伊豆トレイルジャーニーはコース設定も名物で、言わゆる走らされるコース。

終始林道が続き、たまにボンッとアスファルトに押しだされたと思ったら、またすぐ山の中に戻ります。途中3m右が車道の山道を走る区間があり、そこでは疲労も相まってか足元を取られながらも視界に入るアスファルトの整った道がどうも恨めしくなり、あぁこのまま隣に出てしばらく走ってもバレないんじゃないか?なんて、切れそうな気持ちを持たせるのになかなか苦労するタイミングもありました。

一気に心と体の回復ができる場所が公設補給所(エイド)です。

こがね橋エイド(24.9km)では一口サイズの桜葉もち、バナナなどみんな立ち止まって補給します。仁科峠エイド(43.5km)では名物塩鰹うどん、一口サイズあんぱん、ジュースなどがありました。中でも私がなんどもお代わりさせていただいたのがホットレモンティ、、、胃までの通り道が分かるほど、冷えた体に染み渡り生き返りました。レース後、後日自宅用にホットレモンティを購入したくらいです。

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土肥駐車場エイド(54.5km)では胃腸も弱ってくる頃ですが、しし汁にホットレモンティ、オレンジ、バナナなど食べやすいものがあり私も補給しました。

酸っぱいものや甘いものの刺激に何度助けられたか〜!寒かったのであまり汗はかいていないと勘違いしそうですが、冬でも運動をしている間ウェアの中は汗をかいています。アミノ酸系ドリンクもこまめにしっかり摂り続け、これは走り続けるための原動力になりました。

左が塩鰹うどん、右がしし汁。

稜線沿いは辺り一面景色が拓けてとても眺めが良い反面、冷たい風を浴び放題。日が当たらない場所はとても寒く雪が残っているし、何度か本当に体が飛ばされそうになりました。

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でも景色は、その場に立ち止まりため息をつきたくなるほど綺麗でした。

風になびく髪から土を蹴る足の裏、まさに全身で伊豆を感じることの出来る71.7kmトレイルレース。ぜひ次回はあなたの肌で伊豆を感じてみませんか?

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仲間を待っている間に会場で出店していたキッチンカーのラーメンをいただきました。
一生忘れない思い出の味です。

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