ANA機内誌『翼の王国』の人気連載「おいしい手土産」に学ぶカレーの手土産

北海道のお土産「白い恋人」で有名な石屋製菓。同社初の北海道外の直営店「ISHIYA GINZA」が東京・銀座にオープンした際、ある新聞広告が話題になりました。

というのも、今回の直営店では、銘菓「白い恋人」は取り扱わず、銀座限定のお菓子が展開されます。そんなこともあってか、新聞広告には「恋人は置いてきました」のキャッチコピー。なんとも正直。

そして、今回の広告が最も盛り上がったのが、北海道での新聞広告では、「恋人は置いていきます」とのキャッチコピーに。東京と北海道で異なる言葉。北海道外の直営店は出すものの、「白い恋人」は北海道でしか買えないという、なんとも粋な広告展開でした。

東京在住の方には、気軽に「白い恋人」が食べたいと思われたかもしれませんが、やはり、お土産はその現地で買って帰ることが良いですもんね。そういった旅行好きの本音を見事にくすぐった商品展開であり、広告展開でもありました。

ラントリップ好きの皆さんにおいては、それこそお土産を購入するシーンが多いことでしょう。わざわざ現地に行って堪能したい食文化というものがありますが、やはり、それを持って帰って、大切にしている人にも楽しんでもらいたいと思うのは、皆同じかと思います。

皆さんは、お土産を購入する際に、どのようなポイントで選んでいますか?

お土産に迷った時、この方のチョイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。アートディレクターの長友啓典さんです。長友さんは、ANAグループの機内誌『翼の王国』で「おいしい手土産」を連載(2007年〜)。ここでは一流の食道楽が実際に全国を飛んで見つけたという一級品のお土産が紹介されています。

書籍『「翼の王国」のおみやげ』は、これらの連載に加筆修正を行いまとめたもの。その中から、ランナーの腹の足しになる「カレー」についてのお土産3つを紹介します。

まずは、北海道富良野のカレー「唯我独尊」のカレーです。全国的にファンの多い同店。ここのカレーを食べるために、わざわざ富良野まで足を運ぶ人も。何よりも唯我独尊のカレーはスパイスの効いたルーだけではなく、自家製のソーセージもファンの心を掴んでいます。

これは美味しそう。「富良野カレー」「自家製ソーセージ」のどちらもお土産にすることができます。

続いて、岐阜県の飛騨高山。ここではブランド牛でもある飛騨牛の乗ったカレーが堪能できます。飛騨牛を扱う「天狗総本店」のカレーハウスでは、一人前約130gの飛騨牛をたっぷり惜しみなく使用したビーフカレーが楽しめます。

「いろいろな食材をきれいに濾したコクのあるカレールーに極上のサイコロ状の飛騨牛が入っていた。『カレー』と『肉汁』とが良い案配に絡みあい、忘れられない味として残った」と同書で長友さんはふり返ります。

最後に東京から。1901年創業の老舗・新宿中村屋です。東京在住の方なら、一度は食べたことのある定番カレーではないでしょうか。同店のカリー缶詰を「新宿の美味しい手土産にしたい」と語る長友さん。確かに、クミン、コリアンダーなど数々の香辛料が使われている同店のチキンカリーやビーフカリーは、本場インドさながら。

「このカレーの缶詰の中には新宿での数々の思い出が、いろいろな想いとともに詰まっている」とは長友さん。

旅行のお土産にカレーを持ち帰るのもなかなか粋なもの。現地で実際に堪能して、その思い出と想いをお土産に詰め込んで、持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

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