夏のランニングは朝と夜どちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを比較

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厳しい暑さが続く夏。この時期のランニングは涼しい季節に比べて気温や湿度の高さによる体への負担が大きく、できるだけ涼しい時間に走りたいもの。気温が低い早朝か夕方以降に走る人が多いはずです。

では、朝ランと夜ラン、夏のランニングに向いているのはどちらでしょうか。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを解説します。メリットを知ったうえで、ご自身に合った時間帯に走りましょう。

気温が高い時間帯に走ることのリスク

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そもそも、なぜ暑い時間帯に走ることは苦しいのでしょうか。その理由は、体温上昇が関係しています。長時間にわたって筋肉を動かすことで、安静時の10〜15倍に及ぶ量の熱が生み出されます。体は熱を逃すために汗をかきますが、湿度が高いと汗が蒸発しづらいため体温が上がりやすい状態が続きます。

汗を大量にかくことで体内の水分量が減少し、運動を継続するために必要な筋肉の血液を確保するために心拍数が増加。さらに、筋肉へ行き届く血液の量が低下することによって筋肉での酸素利用効率が落ち、疲れやすくなります。そのため、気温が高い時間帯に走ることは体への負担が大きくなります。

夏のランニングの注意点、対策について、くわしくはこちらの記事で解説しています。

朝ランのメリット・デメリットとは

朝走ると睡眠にも良い影響がある

1日の中でも、気温が低い早朝の時間帯。朝に走ることで得られるメリットは多く、起床後すぐに日光を浴びることでセロトニンの分泌が増え、身体の「活動モード」のスイッチを入れることができます。朝早くにアクティビティを終えることで、スイッチが入り、達成感を得て1日をスタートできるでしょう。

また、朝の光を浴びてから14〜16時間後に眠気を催すメラトニンが分泌されるため、夜眠るための準備にも繋がり、睡眠の質を上げることに繋がります。

湿度が高く、時間帯によっては体への負担増も

一方、気象条件から見ると気温と湿度は基本的に逆の関係にあるため、早朝は湿度が高い傾向にあります。たとえ気温が低い時間帯でも、湿度が高いことで汗が乾きにくくなり、熱放散の効率が悪くなります。また、走り終える時間帯に向かって日射量も気温も高くなる傾向にあり、体温上昇に拍車をかけます。

さらに、起床直後は体が温まりきっていないため、長時間の運動やペースを上げた激しいトレーニングにはあまり向きません。朝走る場合は、あくまでも1日の活動に向けてスイッチを入れるための軽いランニングがいいでしょう。

夜ランのメリット・デメリットとは

日射量が低下し、熱中症リスクを抑えやすい

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夜になると日射量が低下するため、気温は徐々に低下していきます。湿度は日中に比べれば高くなっていきますが、WBGT(暑さ指数)は低くなる傾向にあり、この点が朝とは異なるところです。

長時間体を動かし続けるランニングは時間が経過するほど体温が上昇するため、WBGTや気温が低下傾向にある時間であれば過度に体温が上昇するリスクを抑えられるでしょう。また、体が十分に動いている状態なので、負荷や質の高いトレーニングをしやすいというメリットもあります。ペース走やインターバルトレーニングといった、ペースを上げたトレーニングは夜の方が適しているでしょう。

1日の終わりに走ることで仕事や生活の中で抱えたストレスを発散する時間にもつながります。

深部体温が高くなることで、睡眠の質を下げることも

夜に入っても日中に地表に蓄積された熱がすぐには下がらず、夕方から19時台にかけては暑いと感じることもあるでしょう。また、近年は夜間の最低気温が25℃を下回らない熱帯夜も多く、夜であっても体温上昇に対する注意が必要です。

さらに、体は夜間の時間帯に向けて深部体温を下げることで入眠の準備をしていきます。ランニングによって深部体温が下がりきらず、睡眠の質に影響を及ぼすこともあるため、就寝時間から3時間前には走り終えるといいでしょう。

また、都心部でのランニングは、街灯やコンビニの光など想像以上に明るい場所もあります。防犯としては安心ですが、夜に明るい光やブルーライトを浴びてしまうと、メラトニンがうまく分泌されずに、睡眠の質が低下してしまう原因にもつながります。

目的別|朝ラン・夜ランどちらがおすすめ?

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ここまで、朝ランと夜ランのメリット・デメリットをそれぞれ紹介しました。

目的別に見ると、有酸素運動を取り入れてゆっくりと走りたいランナーや体調や睡眠の質を整えるために軽いランニングをしたい方は朝ランがおすすめです。一方、ロングジョグやスピード練習など体への負荷が高いトレーニングをしたいランナーや1日の終わりにリフレッシュしたい方に夜ランが適しているでしょう。

体調管理をしながら夏のランニングを楽しもう

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朝ランは気温が低く、日光を浴びることでセロトニンが分泌されるなど精神面でのメリットも大きい反面、湿度の高さや後半の気温上昇には注意が必要です。夜ランは日射のリスクが下がりペースアップもしやすい一方、地表熱の影響や睡眠への配慮も忘れずにおきたいところ。

どちらにもそれぞれのメリットがあります。自分の目的やライフスタイルに合った時間帯を選ぶことが、夏のランニングを長く楽しむコツです。暑い季節も、時間帯を味方につけながら走り続けていきましょう。

【参考文献】

・中村大輔『暑さを味方につける[HEAT]トレーニング』(扶桑社、2022年)

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