日本選手権5000m王者・森凪也選手が語る、競技への向き合い方とシューズの選び方

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トークイベントに登壇した森凪也選手

6月19日(金)、東京・銀座のNike Ginzaにて開催されたトークイベントに第110回日本選手権男子5000mで優勝を果たした森凪也選手(Honda)がゲストとして登場した。このイベントは、翌日にKK線を舞台に実施されたワンマイルレース『GINZA MILE』にあわせて開催され、森選手が一般参加者を前に日本選手権優勝までの裏側やシューズの履き分けについて語った。

こちらの記事では、森選手のトレーニングに対して意識しているポイントやトレーニング毎のランニングシューズの選び方についてお伝えする。

世界の舞台で上を目指すためにスピードを強化したい

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ーー先日の日本選手権5000m優勝という結果でしたが、どう振り返っていますか?

森凪也選手(以下、森):一昨年は初出場で注目されてないなか準優勝できて嬉しかったですが、昨年は優勝を狙っていたので悔しい2番という印象が強かった。準優勝が続いていたので、今回は目標を達成してすごく嬉しいです。

ーー今シーズンは3000m日本新記録、1500m日本歴代3位の記録も樹立しました。

森:これまで5000mのラスト200mを意識したスプリント能力は向上できたと思いますが、今後さらにレベルアップするためにベースを速いスピードで押していく能力が必要です。瞬発的なスピードだけでなく、1500mや3000mでスピード強化できたことは手応えを感じています。

特にセイコーゴールデングランプリで更新した3000m日本記録は出さなければいけないタイムだと思っていました。好記録ではあったものの世界の舞台で上を目指すためにまだまだ強化しなければいけないと思います。

ーー実業団に入社から急成長しています。森選手がスピードを磨くことができた理由は?

森:高校生の頃からトラック競技が得意でした。ただ、中央大学に進学して箱根駅伝に向けた練習が中心になったときにうまく対応できない期間が続きました。Hondaに入社してから大きな期待を持たずに5000mを走ってみたところ、自己ベストを何度も更新できて高校時代を思い出したんです。「やっぱりトラック競技が好きだったな」と。その楽しい思いがあって、5000mをメインに取り組んでくることができました。

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ーー1週間のスケジュールで、どのような練習をしていますか?

森:週に2〜3回トラックを使ってポイント練習を行っています。テンポ走やペース走を主に行っていて、1km3分を少し超えるペースで10kmや12km走るイメージです。スピード練習は、主に800m2分や1000m2分40秒、400m60秒のペースで走る練習を行っています。

スプリント能力を磨くために200mを26、7秒で走ることもあります。全力で走るのではなく、出し切らずにしっかり良い動きをすることを大切にしています。

ーー練習へのモチベーションが上がらないとき、どうやって乗り越えてきましたか?

森:大学時代にアメリカのバウワーマン トラック クラブ(BTC)というチームに参加させてもらったことがあって、コーチに「ポイント練習ができない」と相談したことがありました。そのコーチは「ポイント練習は、そもそもすごくハードなことを取り組んでいる」と話していて、「それを超えるから強くなれるんだよ」という趣旨の話をしていました。

当時はなかなか結果が出ず、「ポイント練習をクリアできなければダメ。失敗したら自分がダメになる」という捉え方をしていました。しかし、そのコーチに教えてもらったのは「チャレンジしたら今よりも良くなる。たとえできなくても恥ずかしいことではない」ということでした。そこに面白さを感じるので、楽しむことを意識して乗り越えようと思っています。

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合宿に持っていくシューズは10足。1日の練習でも履き分ける

ーーアイテムについて、トラックレースで着用しているスパイクを教えてください。

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森:NIKEの『ドラゴンフライ 2 エリート』を着用しています。反発力がとても強いので、練習ではあまり履きません。

練習では『ドラゴンフライ 2』やレーシングシューズの『ストリークフライ 2』をよく履いています。(『ストリークフライ 2』は)カーボンプレートが入っていてスパイクに履き心地が似ているので『ストリークフライ 2』で軽いインターバル走を入れながら、メインのポイント練習を『ドラゴンフライ 2』で走っています。ジョグやロング走では、主に『ペガサス 42』と『ボメロ 18』を愛用しています。

ーージョグとポイント練習とレースで履き分けるようなイメージ?

森:実際はさらに細分化しています。テンポ走では『ヴェイパーフライ 4』を履きますし、ロング走では『ペカサス 42』を履くときもあれば『アルファフライ 3』を使うときもあります。

ーー『ペガサス 42』について気に入っている点、ここがいいと思う点を教えてください。

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ペガサス 42

森:『ペガサス 42』は反発もあって、ウォーミングアップで履くとテンポに乗れるところが気に入っています。

あとは『ボメロ』シリーズがあることで棲み分けされていますよね。12〜16kmのジョグは『ボメロ 18』を使いますが、短めのジョグでは『ペガサス 42』で走ります。ウォーミングアップや短いジョグを『ペガサス 42』、ジョグを『ボメロ 18』と、選びやすいですよね。レース前やポイント練習の前は流し、スプリント系の動きを問題なくできるのでいいですね。

ーー練習やレースでの履き分けをしていくために、どういった点を意識すればいいでしょうか。

森:ご自身履きたいシューズを履くのがいいと思います。デザインも含めて、このシューズで走りたいという思いがあるならそのシューズを履いた方がいいです。ちなみに自分はいろいろと履き分けていて、朝と午後のジョグでも違うシューズを履き分けています。

合宿のときは10足くらい持っていきますね。キャリーバックにサンダルから『ヴェイパーフライ』、『アルファフライ』、『ぺガサス』、『ボメロ』、スパイク……と全部で10足くらい詰めて、場面によって履き分けています。

アジア大会優勝、日本人初の5000m12分台達成へ

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ーー今シーズンの目標を教えてください。

森:今シーズンは日本選手権優勝とアジア大会優勝、2種目での日本記録更新も年初に掲げて取り組んできました。日本選手権優勝と3000m日本記録更新は目標達成できたので、8月にヨーロッパのレースで5000m日本新記録、アジア大会でも優勝することを目標にしていきたいと思います。

ーー最後に競技における最終目標も教えてください。

森:高校時代から日本代表のユニフォームを着ることを目標に競技を続けてきましたが、昨年の世界陸上で叶いました。その後、どうしていくか戸惑った時間もありましたが、今はもっと先に進みたいと思っています。世界陸上の参加標準記録の向上、各国の記録ラッシュを見ていて、日本記録更新だけでは代表への内定が厳しい。日本人初の5000m12分台を達成できるように頑張りたいです。

(文:Runtrip編集部/写真提供:ナイキジャパン)

商品情報

ナイキ|ペガサス 42

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・価格:¥17,600(税込)

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