3Dプリント×独自構造の新体験!日本発ブランド『HYBEX』から生まれた初のランニングシューズを徹底レビュー
Jun 23, 2026 / SHOES
Jun 23, 2026 Updated

高反発・軽量化が主流となったランニングシューズ市場に、まったく異なるアプローチの新ブランドが登場しました。今回紹介するのは、もともとアパレルブランドとしてスタートし、2026年にランニングシューズ市場へ参入した日本発ブランド『HYBEX(ハイベックス)』の1作目となる『HX LENS』です。
注目シューズの構造について、Runtrip Channelでもお馴染みのシューズアドバイザー藤原岳久さんにくわしく解説していただきました。
特許技術『HeliX™ソール』の独自性

『HX LENS』最大の特徴は、格子状の見た目からもわかる特許技術『HeliX™ソール』です。3Dプリンターで成形されたTPU素材の中空構造が、水平・垂直方向に圧縮・復元することで推進力を生み出す仕組みです。
「初期のOnの『CloudTec®』と発想は同じで、段階的に潰れていって推進力を生み出すテクノロジーが共通している」と藤原さんは解説します。Onは当初アウトソールに空洞状の構造を採用し、その後ミッドソールに採用、ハニカム構造へと進化した過程を辿りました。その過程と同様、『HeliX™ソール』も独自の進化の起点となる技術です。
3Dプリント&スーパークリティカルフォームのハイブリッド構造

独自の3Dプリント構造は優れたクッション性と反発力を生み出します。一方で、この技術だけでは現在のランニングシューズに求められる安定感を十分にカバーしきれない面もあります。
そこで『HX LENS』は、『HeliX™ソール』の下にスーパークリティカルフォームを組み合わせた、独自のハイブリッド構造を採用しています。
「3Dプリントだけで製造すると生産性は上がるが、現在のシューズと戦える安定感とクッション性を持たせるのは難しい。だから半分はトレンドの技術を搭載して、“ハーフ&ハーフ”にするという考え方は面白い」
藤原さんはその構造について語ります。

また、3Dプリンターを活用すれば日本国内での生産も可能になるといった観点も見逃せません。
「3Dプリントで作れると海外の生産拠点に頼らずに日本でも作れる。そこもOnと同じ発想」と藤原さんが指摘するように、生産体制の革新という意味でも注目です。
デザイン性と走行感の両立

『HX LENS』は、ランニングシューズとしての機能だけでなく、デザイン性の高さも魅力です。
「初めてOnを履いた時の感覚です。今のOnにはない、少し荒削りな面白さがあるんですよね」と藤原さんは話します。
近年のランニングシューズは性能面の進化に注目されていますが、『HX LENS』は“履いてみたい”と思わせるデザイン性も兼ね備えている点が特徴だと言えます。
こんなランナーにおすすめ

初心者の1足目というよりは、すでにランニングシューズをいくつか履いていて、新しい構造や感覚を楽しみたいランナー向け。
デイリートレーナーとして、またロードでのランニングはもちろん、街履きとの相性も良く、感度の高いランナーの新しい相棒としてぜひ試してほしい1足です。
シューズの進化が似た方向へ向かうなかで、日本発ブランドから個性的なモデルが登場したことは期待の膨らむニュース。今後のHYBEXの展開に注目です。
詳細情報
HYBEX|HX LENS

・価格:¥28,600(税込)
・重量:245g(26.0cm)
・ドロップ:5mm
【動画からご覧の方はこちら】
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)





