“ねじれ”が生み出す新感覚の安定感。ブルックス『Glycerin FLEX』をレビュー
May 27, 2026 / SHOES
May 27, 2026 Updated

常に進化を続けるランニングシューズ業界に、これまでの常識を覆す新しい概念のシューズが登場しました。ブルックスのプレミアムクッションモデル「Glycerin」シリーズから新たに誕生した『Glycerin FLEX(グリセリン フレックス)』です。
今回はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんが、その特徴とシューズのもつ可能性について解説します。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
業界唯一のコンセプト!Glycerinシリーズに「FLEX」が仲間入り

ブルックスのデイリートレーナーは、スタンダードな『Ghost』シリーズの上位に、プレミアムクッションモデルの『Glycerin』シリーズが展開されています。クッション性に優れた『Glycerin 23』や安定性の高い『Glycerin GTS』などが並ぶラインナップに、今回入ったのは『Glycerin FLEX』です。
「業界を見渡しても、『Glycerin FLEX』のようなコンセプトシューズはない」と藤原さんは語ります。厚底のミッドソールを採用しながらも横方向に大きくねじれる構造は、ランニングシューズの新たな可能性を示す挑戦的な一足だと言えます。
究極の「ねじれ」が生み出すスタビリティ2.0

一見すると、柔らかく柔軟性のあるシューズに安定性のイメージはないかもしれません。しかし、藤原さんは「これはスタビリティトレーナー」と断言します。
「スタビリティ2.0という考え方にアップデートされていて、硬い素材で動きをコントロールするのではなく、ランナー自身の動きに寄り添いながら体の機能を引き出す設計です」と解説。
足のねじれに応じてソールの必要な部分が屈曲する『FlexZone™テクノロジー』を採用し、自然な足の動きを妨げることなくガイドしてくれます。
薄くて柔軟なベアフットシューズのように足の感覚を活かしながら、独自のクッション性を備えた新しいポジションのシューズです

ミッドソールには『DNA Tuned』を採用。1枚のシームレスな素材でありながら、気泡の大きさを調整することで、踵部分は高いクッション性、前足部は反発力を感じる構造に仕上げられています。
前後でクッションのフィーリングが変わるこの技術は、「継ぎ目のないシームレス構造のため違和感がない」と藤原さんは話します。

アッパーは新開発の『フラットニットアッパー』を採用。伸縮性があり、足をやさしく包み込むようなフィット感をもたらします。ヒールカップは従来の硬いカウンターを持たないナチュラルな設計で、自然な動きを妨げません。
こんなランナーにおすすめ

『Glycerin FLEX』は、ニュートラルモデルでもありスタビリティモデルでもある、全く新しいカテゴリーのシューズです。
藤原さんは、「ある程度走り慣れてきて、デイリートレーナーとして履くシューズを探しているランナーにこそ真価を発揮する。ただし、初めての一足ではないですね」といいます。
特に「ベアフットシューズに抵抗がある」方にはぴったりで、足本来の動きを活かしながらも、しっかりとしたクッションとサポートが得られます。
そして、ブルックスをずっと愛用してきたファンには「ぜひ履いてほしい」と藤原さん。
業界を見渡しても『Glycerin FLEX』のようなシューズは他になく、非常に面白い一足です。
詳細情報
ブルックス|Glycerin FLEX

・価格:¥27,500(税込)
・ドロップ:6mm
【動画からご覧の方はこちら】
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)





