アシックス『ゲルニンバス 28』徹底レビュー!『ノヴァブラスト』『ゲルカヤノ』との履き分け方は
Jan 22, 2026 / SHOES
Jan 22, 2026 Updated

アシックスから『GEL-NIMBUS 28(ゲルニンバス 28)』が登場。今回はRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんとともに今作の特徴や、『NOVABLAST』シリーズと『GEL-KAYANO』シリーズとの履き分け方についてご紹介。
藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わった期間は20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。
プレミアムなクッション感と軽量化を両立!前作を超える一足に

前作の『GEL-NIMBUS 27』が登場した際、藤原さんはその完成度の高さから「これ以上アップデートの余地は残っていないのでは」と感じていたといいます。ところが今作『GEL-NIMBUS 28』について、前作を上回る仕上がりで「傑作が更新された」と話します。
今作のアップデートポイントとして、藤原さんがまず挙げたのは軽量化。今作は約281g(27.0cm片足)と、前作の305gから約20gの軽量化を実現しています。
藤原さんは『GEL-NIMBUS』シリーズの背景と位置づけについて「『GEL-NIMBUS 25』が最も軽量で、その後は安定感を高める方向へとモデルチェンジしていた」といいます。またアシックスには『GT-2000 14』『GEL-CUMULUS 27』『NOVABLAST 5』といったデイリートレーナーが揃っており、ラインナップの中でも『GEL-KAYANO』シリーズと『GEL-NIMBUS』シリーズはプレミアムなデイリートレーナーとしての役割を担ってきたと藤原さんは捉えます。
こうした背景を踏まえ、藤原さんは今作について「プレミアムなクッション感をしっかりと保ちながら軽量化が図られたことで、シューズ全体のバランスが整った」と評価します。
ミッドソール素材と軽量化の調和により向上した走りやすさ

これまでの『GEL-NIMBUS』シリーズについて、藤原さんは「ミッドソールが柔らかく接地後の反発が強く返ってくるため、初心者向けではない」と語ってきました。一方で今作を“傑作”と感じる理由のひとつとして、ミッドソールのバウンド感が軽くなり走りのリズムが取りやすくなった点を挙げます。その背景について『GEL-NIMBUS』シリーズで採用されてきたミッドソール素材『FF BLAST PLUS』のバウンド感と今作で実現した軽量化が、バランスよく調和したからではないかと分析しています。

走行感については『NOVABLAST 5』に近い感覚もあると藤原さん。マックスクッションモデルのデイリートレーナーらしく、安定感をしっかりと確保しながらバウンドのタイミングも取りやすいことから、比較的速いペースで走れると感じているそう。
さらに藤原さんは、かかと部に搭載された衝撃緩衝機能『PureGEL』についても言及。「『NOVABLAST』シリーズのような推進力を感じつつも『PureGEL』によって落ち着いた安定感が加わっている」と説明します。
フィット感の良いニット素材と巧みに配置したアウトラバー

今作の履き口やタン部分には伸縮性の高い最新のニット素材が継続して採用されており、藤原さんはその履き心地の良さも評価しています。
アウトソールについては、独自開発のラバー素材2種類を組み合わせた『HYBRID ASICSGRIP』を縦方向に配置したことが推進力につながっているのではないかと述べ、グリップの機能性に応じ適所に配置している点に“巧みさ”を感じると評価。『GEL-KAYANO』シリーズと『GEL-NIMBUS』シリーズは、元々機能性を軸に構成されてきたシリーズであると藤原さんは付け加えます。
おすすめのランナー・使用シーンは?

藤原さんは今作について「これまで『GEL-NIMBUS』シリーズを履いてきた人も、十分に満足できるのではないか」と話します。その理由として今作は、当シリーズが積み重ねてきた特長を活かしながらも安定感を損なわない仕上がりで、軽量感と全体のバランスが非常に整った“チューニングされた一足”だと表現します。
また『GEL-KAYANO 32』ほどの安定性は求めていないランナーや、『GT-2000 14』を履いてきて次の一足を検討しているランナーにとっても、今作は有力な選択肢になりうるといいます。
すでに多くのシューズを持っているランナーでも、似たタイプのシューズを複数揃えるより少しタイプの異なる一足を選ぶのも良いのではと藤原さん。軽い履き心地でリズムが取りやすい点から、今作はジョギングで使いたいといいます。
『NOVABLAST』『GEL-KAYANO』『GEL-NIMBUS』シリーズの履き分け方


藤原さんはアシックスの3シリーズの履き分けについて、『GEL-NIMBUS』シリーズか『GEL-KAYANO』シリーズのどちらか一足と『NOVABLAST』シリーズを組み合わせる使い方が良いのではと語ります。
『NOVABLAST』シリーズは3シリーズの中では唯一の『PureGEL』非搭載モデル、『GEL-NIMBUS』シリーズはクッション性と安定性を兼ね備えたニュートラルタイプ、『GEL-KAYANO』シリーズは安定性が特徴のスタビリティタイプと位置づけます。
『GEL-NIMBUS』シリーズや『GEL-KAYANO』シリーズは反発の良さがありながら安定性も高い一方、『NOVABLAST』シリーズは安定性がやや控えめだと説明。走るペースによってシューズを履き分けられることで、それぞれの特性を活かした使い分けができるのではないかと提案します。
藤原さんは近年のランニングシューズ業界全体の流れにも言及。開発にかかる手間やコスト、地球環境への配慮といった背景から、モデルチェンジの周期を2年に1回程度とするブランドが増えている中、アシックスは『GEL-NIMBUS』シリーズを毎年アップデートし続けているといいます。
今後『GEL-NIMBUS』シリーズが30代目といった節目を迎えどのような進化を遂げていくのか、藤原さんはその行方にも関心を寄せています。
詳細情報
asics|GEL-NIMBUS 28

・価格:¥22,000(税込)
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【プロフィール】
藤原岳久さん

FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 / JAFTスポーツシューフィッター
元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
・ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
・フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)





